ピスタッチオです!

今回は1023日に草薙球場で行われた

第75回秋季東海地区高等学校野球大会

準々決勝

"津商業vs常葉大菊川"

の観戦日記です。

 

 15年ぶりに秋の静岡を制した常葉大菊川と、前日の1回戦で市立岐阜商業に勝利した三重2位の津商業との対戦。我々ピスタッチオ、草薙球場へは初訪問。球場前には沢村栄治とベーブ・ルースの銅像がありました。

 

 

 常葉大菊川の先発は背番号101年生左腕久保投手。直球はMAX130キロ台前半ながら変化球を効果的に使い、打たせて取るタイプの投手です。県大会では4試合に登板し、22回を無失点とチームを優勝へ導きました。対する津商業は右サイドハンドのエース松田投手が先発。身長181cm140km前後の直球と横に曲がるスライダーを中心にコーナーへ投げ分ける投手です。

 

 

1回裏 常葉大菊川先頭の勝亦選手が2ベースヒットで出塁。続く2番鈴木(徠)選手もヒットで続き1年生の1・2番でいきなりチャンスを作ります。その後死球もあり1死満塁となったところで5番佐藤選手がセンターへの犠牲フライを放ち常葉大菊川が先制

 

2回裏 常葉大菊川が死球、送りバント、エラーでチャンスを作り1番勝亦選手の犠牲フライで追加点

 

3回 津商業は先頭の3番杉本選手の長打に相手のミスも絡みノーアウト3塁とし、続く4番樋尾選手の内野ゴロの間に1点を返します

 

5回表 津商業先頭の5番徳田選手のヒットにエラーが絡みノーアウト3塁とすると、6番樋口選手がレフト前へタイムリーを放ち津商業が同点に追い付きます。その後、2アウト2塁で9番水谷()選手の当たりはサードへの弱いゴロ、一塁へ送られ判定は間一髪アウトでしたがスタンドはセーフのようにも見えました。その間にセカンドランナーは迷いなく本塁を狙っていたため、もし一塁の判定がセーフであれば津商業が逆転していたことになります。リクエスト制度があったらなあと思わせるプレーでした。

 

5回裏 追い付かれた常葉大菊川は四球とヒット、2つの盗塁で1アウト23塁とし、5番佐藤選手がレフトへの犠牲フライを放ち勝ち越し。

 

6回表 津商業はヒットとバッテリーミスでノーアウト2塁とし、送りバントと送球エラーの間に再び同点に追い付きます

 

6回裏 2つのエラーで1アウト12塁とした常葉大菊川は、1番勝亦選手のセンター頭上への2点タイムリー2ベースで再び勝ち越し

 

8回表 死球、四球、野選で1死満塁とした津商業は4番樋尾選手の犠牲フライで1点を返します

 

9回表 後がない津商業はヒットでランナーを出しますが攻めきれず最後は三振でゲームセット!

 

常葉大菊川が接戦を制し、10年ぶりの準決勝進出を決めました。

 

 

 総評

 常葉大菊川久保投手は被安打10与四死球8と苦しみましたが、要所を締め153球完投。1イニングに複数失点を許さなかったことが大きかったです。背番号1の福住投手がコンディション不良でベンチを外れる中、見事にチームを救いました。攻撃ではトップバッターの勝亦選手2安打3打点の大活躍。背番号171年生ながら初回のレフトオーバーの2ベースに始まり、2回の犠牲フライ、6回の勝ち越し打と4得点に絡む活躍。小柄ながらもパワーは抜群で凡退時のセンターフライも飛距離はかなりでていました。今後要注目の選手です。

 

 一方惜しくも敗れた津商業は、四死球や相手のミスもあり毎イニングで出塁。うち7イニングで得点圏に走者を進めるなど終始常葉大菊川を苦しめました。スコアだけを見ると初回から先制を許し、追いついては勝ち越され、という展開ではあったものの、流れ的にはまったくの五分だったように思います。ただチャンスで攻めきれず結果的に残塁14となってしまいました。

 

 常葉大菊川は29日の準決勝では同県3位の加藤学園との対戦。翌春センバツ選出に向けて、地域性を考慮すると勝利は必須。この試合で課題となったバッテリーを含めた守りのミスを減らすことと、ノーヒットに終わった4鈴木()選手の復調に期待したいですね!

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

次回は秋季東海大会準々決勝

"加藤学園vs中京"

の観戦日記です。是非。

 

ピスタッチオ⚾️