ついにトライアスロン本番(バイク) | 紺ガエルとの生活 ブログ版日々雑感 最後の空冷ポルシェとともに

ついにトライアスロン本番(バイク)

(続き物ですので、「トライアスロンをなめてはいけません」「ついにトライアスロン本番(スイム)」からお読みになってください)

ほうほうの体で1.5kmのスイムを終えると、次は40kmのバイク。
バイクは死ぬ気で頑張れ、一番時間が掛かるので時間の稼ぎどころ、とよく言われる。
スイムの遅れを取り戻さなくては。

スイムを終えた時点で9時を大きく過ぎている。
自分のウェーブが何時スタートだったか記憶になく、1時間以上泳いでいたのかな、と思っていた。
(本当は8時22分スタートで、公式記録は52分強。)

海から上がってウエットスーツの上半身部分を走りながら脱ぎ、トランジションエリアへ。
スイムが遅かったので、トランジションエリアはがらんとしている。

ウェットスーツの下がなかなか脱げない。
ウェットスーツがようやく脱げた後、今度はトライアスロンウェアの上がなかなか着られない。
無駄に時間を食って焦る。

本当はトライアスロンウェアの上はスイムの時にウェットスーツの中に着込むべきものなのだが、濡れたウェアでバイクで時速30kmとか走るとゲリラーの私としては腹が冷えて大変な事故になってしまう可能性もあって、スイム終了後に着用。

バイクのコースは前日レンタカーで下見済み。
ものすごくアップダウンのあるコースで、下見中から嫌気がさすぐらい。
空に向かって一直線に伸びる坂道、とか。
アップダウンを繰り返しながら丘に延びる道、とか。
位置エネルギー無駄遣いしすぎだろ、と突っ込みたくなる。

軽めのギアを使いながら、回転数を一定に保つのがセオリーと聞いていて。
踏んでいくというよりはペダルを回転させるイメージで、とのこと。
バイクで頑張りすぎてランで足つっても仕方ないので。
少し軽めのギアを選んで、回転数勝負。

スイムが遅かったせいか、なかなか他の人に出会わない。
どの位のペースで踏んでいけばランに脚が残るのか分からず、慎重に走る。

今回のトライアスロンでは、ドラフティング禁止。
ドラフティングとは、前走者を風よけにして走ること。
追い抜く際は、右側に大きくはみ出て一気に追い越さなければならない。
スピードが乗っている追い越しの際は危険防止のため「右から抜きます!」と大声で宣言。

しかしバイクは平地や下り坂で抜かすよりも、上り坂で抜かすのが気持ちいい。
スイムで出遅れた分、バイクではなかなか人に抜かれないよう頑張った。

でも途中からずっと普通のスポーツサイクルの人と競り合いに。
私のバイクはスキーとスキーブーツのようにシューズがペダルに固定されていて、脚を引き上げる力も推進力としているのだが。
競り合ってくる人は、通常のフラットペダル。
こんな人に負けるわけにはいかない、と思うのだがなかなかちぎれない。
結局その人はバイクの最後まで抜きつ抜かれつで、ランになってぶっちぎりました。

バイクに乗りながら補給食をとる。
これがなかなか難しい。
粘性の高いエネルギードリンクは、のどが渇いているときは飲みにくくて。何度にも分けて飲もうとして背中のポケットにしまったが、上手くしまえなくて落ちてしまう。
仕方がないのでエネルギーグミを食べようとするのだが、これも口の水分が少ないと飲み込めない。
ボトルにはVAAM2本分を薄めた水が入っていて、それを飲みながらもぐもぐするのだが、なかなかタイヘン。

ドロップハンドルだけではなくて、エアロバーというカブトムシの角みたいなバーを握りしめて腹筋と腸の周りの筋肉を使いながらペダルを回す。
後半になると数秒に一度前を見るだけで、地面を見ながら走る。
体力が落ちてきてふらつくと路上に置いてあるコーンにぶつかる危険もあって、何度かひやひやする。

ものすごい上り坂の丘をひーこらいって登り切ると、遠くに海が見えた。
海を見ながら1km以上の直線の下り坂。
サイクルメーターつけてないので速度は分からないが、多分時速50km超。
路面が荒れていてバイクが暴れる。しっかりハンドル握っていないと転べば相当な怪我のはず。

そこから旧空港から島の外周を回ってまたトランジットエリアへ。
今度はランで取り戻さなきゃ。
バイクでは圧倒的に抜かれた人より抜かした人が多かった。
バイクを降りて、トランジットエリアに押して行くときに、ついヘルメットのストラップを外してしまって審判の人に怒られる。

バイクの後のランは調子が狂うのだが、さて。

続く。