ほのかに香る ゆずの香り
君の記憶がよみがえる
心の奥深くに押し込めていたはずの
君の記憶
胸が締め付けられて
苦しみに耐えられなくて逃げ出した
そんな弱虫さ 僕は
君は鮮やか過ぎた
かすんだ僕の世界にはあまりにも眩し過ぎた
僕はちゃんと見ていなかったのかもしれないね
君の鮮やかさに目を奪われて
君の孤独に気付きもしないで
ゆずの香りは君の寂しさだったんだ
素直になれない君に
僕は気付けなかったんだ
ほのかに香る ゆずの香り
君の笑顔がよみがえる
無理に忘れたはずの
君の微笑み
どこか寂しげな顔に
臆病な僕は何も聞けなかった
怖かったんだ…
この世界がきっと夢で
君に触れた途端 目覚めてしまいそうな気がした
僕は見えない振りをしていただけなんだ
君の傷に触れるのが怖かったんだ
君の涙に気付けなかった
こんなにも手を伸ばしていた君に
ほのかに香る ゆずの香り
僕の香りは覚えているかい?
君はすべてを知っていた
僕の望みを知っていた
もうこの手に戻ることはないけれど
また残り香(君)を思い出してもいいかな
それだけは許してくれないか
それが君を愛した僕の唯一の記憶なんだ