夕べはいきなりの雨で・・・って雨降るのを知らなかっただけかな・・・
夜学童の保護者会で出かけたのですが見事に濡れて帰ってきますた。
久々に雨に濡れたわ・・・参った。
さて、今日はうって変わって・・・良い天気です。
雲ひとつ無い空をほげぇ~っと眺めてしまいましたよ。
最近空を眺めることも増えてきました。
ま、元々冬の星空とか見るの好きなんですけど。
最近は余裕もなくて見てなかったなぁと。
気持ち的にも少しは余裕があるんだろか・・・わからんが。
さて、前置きはこの辺で。
土曜なので妄想小説に参ります。
ヴァネさん編 今日で一区切り。
とは言ってもきっとあっちで続くんですかね?
とりあえず・・・どぞ。
「You're My Sunshine」 その4
「・・・三日後に日本発つんだ・・・・オレ。」
ベッドであたしのことを抱きしめながらヴァネスが呟いた。
あたしは目を瞑ってただ聞いていた。
「うん・・・わかった・・・」
「・・・・しばらくアジア回るから・・・日本には・・・」
「・・・うん」
あたしはヴァネスの顔を見ないでただ彼の胸の中に顔をうずめたまま返事をした・・・
わかってる・・・こうなることも。
それでもあたしは彼のことを諦められないと思ったから彼と今こうして抱合っている・・・
それでも・・・涙が出そうな自分がいる・・・
自分が弱虫で嫌になる・・・
「・・・汐音・・・・やっぱりオレと出会った事後悔してる?」
「どうして?ヴァネスは後悔してる?」
「・・・後悔してる訳無いだろ・・・でも汐音のこと寂しい思いさせるから・・・」
ヴァネスはあたしの頬をそっとなでながら寂しそうな顔であたしに言った・・・
「解っててもあたしはヴァネスから離れられないって思ったから。
後悔なんてしてないよ・・・出会ったことも好きになったことも。
ヴァネスとこうなれたことも嬉しいもん・・・」
あたしはそう言ってヴァネスに微笑んでから彼の首に手をまわした・・・
「・・・汐音・・・ありがと・・・」
ヴァネスはそれだけ言うとあたしを強く抱きしめた・・・
あと三日でヴァネスは日本からいなくなる・・・しばらく会えない・・・
それでもあたしは彼が好き・・・
次会えるのはいつだろう・・・
・・・次会う時までヴァネスはあたしのこと思っててくれるのかな・・・
・・・あたしは?
・・・会えない寂しさに耐えられるのかな・・・
不安で胸が押しつぶされそうになる・・・
それでもあたしは彼から離れない・・・そう決めた・・・
あたしはそのままヴァネスの腕の中で眠った・・・
あたしは夜中に目が覚めてそっとヴァネスを起こさないようにベッドを抜け出した。
少しだけ部屋のカーテンを開けて外を眺めた。
街の明かりがまだ点いている・・・・
空が近いことに気づいてあたしは空に目を移した・・・
空には月が暗い空を煌々と照らしていた・・・
そんな景色を見ながらあたしは小さい声でメロディーを口ずさんだ・・・
CDショップやテレビのCMで耳にした曲だった・・・
今のあたしには何だかピッタリくる曲だ・・・
「・・・・綺麗なメロディーだね・・・」
声と同時にあたしの身体に長い腕が回された・・・
「あ・・・起こしちゃった?ごめん・・・うるさかったね・・・」
ヴァネスはあたしの肩に顎を乗せながら一緒に外の景色を見ていた。
「うるさくなんかなかったよ・・・綺麗な声で歌ってたから・・・」
「・・・・嘘ばっかり・・・あたし下手くそだもん・・・」
「・・・・どこがぁ?凄い優しい綺麗な歌声だけどな・・・」
「・・・・ありがと。」
あたしは笑ってヴァネスに言った。
「・・・・何て歌ってたの?」
「ん?今の歌のこと?」
「ん。どんな歌詞なんだろって思った・・・」
ヴァネスはそう言いながら毛布をそばに持ってきて窓に腰掛けた。
そしてあたしにそばに来るように手招きした。
隣に座ったあたしと自分を毛布でくるんだ。
あたしはヴァネスの温かい腕に包まれて幸せを感じた・・・
「えとね・・・好きな恋人と離れていても空に浮かんだ三日月を見てきっとその人も見てるよって。
きっと同じ月見てお互いのこと思ってるって・・・いつでもこうやって繋がってるよって・・・
そんな感じの意味かな・・・説明下手だけど。」
「そっか・・・良い曲だね・・・」
「ん。実際の曲はもっと良い曲だよ・・・」
「汐音・・・もう一回歌ってくれる?その歌・・・」
「・・・え?もう一回?プロの前で歌うの?」
「オレ・・・・聞きたい・・・・汐音の歌う声・・・」
そう言いながらあたしを強く抱きしめた・・・
あたしは小さく頷いてまたメロディーを口ずさんだ・・・
あたしが歌うとヴァネスは一緒にちょっとずつ歌い始めた・・・
「・・・・合ってる?」
「ん。大丈夫。上手だねやっぱり・・・」
あたしはヴァネスにそう言って笑った。
・・・歌うたびにあたしは自分とヴァネスは大丈夫・・・そう思った。
「あたし・・・見送りには行かないよ・・・」
「・・・うん。解ってる。」
「でも残りの二日だけ・・・あたしとずっと一緒にいてくれるかな?」
「・・・・ん。もちろん。汐音がしたいことオレ何でも聞くよ・・・」
「・・・ありがと。」
「でも・・・今はオレのお願い聞いてくれるかな・・・」
「ん?何?」
あたしがそう言ってヴァネスのほうへ振り向いたと同時にヴァネスはあたしの身体を抱え上げた。
「・・・・もう一度汐音のこと愛したいな・・・ベッドでさ・・・」
そうあたしの首筋にキスをしながらヴァネスはあたしに囁いた。
「うん・・・何度でも良いよ・・・ヴァネスとならね・・・」
あたしは笑いながらヴァネスにそう答えてそっとキスをした・・・
ヴァネスとの残りの二日間あたしは特別なことは望まなかった。
ただ普段どおりいつもどおりにCDショップへ出かけて二人で手を繋いで街を歩いた。
公園でのんびり二人芝生でランチを取った後寝転んで過ごしたり
ゲームセンターで二人でプリクラを変顔で取って笑ったりした。
夜には彼の好きなクラブで二人で踊ったりその後あたしの部屋へヴァネスが来て抱合った・・・
それがあたしには一番嬉しい幸せなことだった・・・
彼と過ごす最後の夜も自分の部屋で彼と過ごした。
明日にはヴァネスは日本を離れる。
でもあたしはもう寂しくはなかった。
今だけかもしれないけれど笑顔で彼を送り出すことが出来そうだった。
「気をつけてね。仕事頑張って。身体気をつけてね。」
「うん。汐音。頑張ってくるよ。」
ヴァネスも服を着てあたしに笑って答えた。
「あ・・・そうだ。渡すものがあったんだ。」
ヴァネスが上着のポケットから小さな包みを出してあたしに渡した。
「何?あたしもヴァネスに渡すものあるの。」
部屋のデスクに置いてあった紙袋をヴァネスに手渡した。
「何だろ?開けてみても良い?」
「あ・・・部屋に戻ってから開けて。恥ずかしいから」
「ん。解ったよ。それじゃ・・・行ってくるね。汐音」
行ってくるね・・・その言葉があたしには嬉しかった。
さよならやバイバイじゃなくて行ってくる・・・・そんな小さなことでも嬉しかった。
「うん。行ってらっしゃい。ヴァネス」
あたしは玄関先で手を振って彼を送り出した。
「あ・・・そうだ。忘れてた。」
ヴァネスが振り返ってあたしの顔を見た
「ん?忘れ物?」
「ん。次までのオレにとってのエネルギー源・・・・」
そう言いながらあたしにキスをした・・・
・・・・長い間離れる為のお互いにとって必要なキス・・・・
唇を離したヴァネスはあたしの大好きなあの笑顔で笑って手を振った。
「じゃぁ汐音!行ってくるっ!」
それから待たせてあったタクシーに乗り込んだ・・・
あたしも笑って彼を送った・・・
彼の乗ったタクシーが見えなくなってあたしは部屋へ戻った。
ヴァネスがくれた包みをそっと開けてみる
中には新しいipodが入っていた。
「・・・あ・・・これって・・・」
データを見てあたしは思わず微笑んだ。
二人が出会ったときに聞いていた曲・・・二人とも好きで良くクラブで流れていた曲
そして最後にあたしがあの夜口ずさんでいた曲が入っていた。
あたしはその曲を聞いてみた・・・
・・・あたしは涙が止まらなかった・・・
CDの曲だとばかり思っていたその曲は
ヴァネスがたどたどしい日本語で歌っていたバージョンだったから・・・
「汐音・・・オレは絶対に汐音から離れないから・・・だから汐音もオレから離れないで・・・
会いたくなったらオレこの曲歌うから・・・汐音も綺麗な歌声で月を見ながら歌って・・・」
ヴァネスはそう歌い終わった後メッセージをあたしに吹き込んでいた。
「・・・うん。あたしも絶対ヴァネスから離れないからね・・・」
あたしはipodを抱きしめながら呟いた。
きっと今頃ヴァネスはホテルの部屋であたしの渡した包みを開けて笑ってる。
あたしが渡したのも同じ曲が入っているCDだから。
それから二人で撮ったプリクラにあたしがメッセージを書き込んだものも一緒に渡した。
『あなたの笑顔も好きだけど変顔も大好きっ』
『寂しくなったらこのプリクラ見てね。笑えるから』
それからあたしは最後にこう書き記した。
『あなたはあたしの太陽だから。あたしは向日葵。向日葵はいつでも太陽に向かって花を咲かすの!』
あたしはヴァネスがまた帰って来た時には笑顔で彼に言うつもりだ
「おかえり。仕事お疲れ様。あたしはやっぱりあなたが大好きだよ」
きっとそう言ったあたしにヴァネスはあたしの大好きなあの太陽のような笑顔で笑って
あたしを抱きしめてくれるだろう・・・
だからあたしとヴァネスはきっと大丈夫だよ・・・