いつの日か誰にでも必ず来るこの世との別れ。

もしも選べるとしたら、幽霊になる道と成仏する者たちの世界への道。

死んだらどちらに行きたいですか?


私は死んだことがないのでその先の景色は分かりません。

ですがもくじきびとさんのお祓いで、幽霊という存在と憑依の恐ろしさを身をもって体験しました。


成仏する者の世界の反対には、成仏を拒み望んで幽霊になった者たちの世界。


それは生きている時から、どう生きるかでおのずと方向が定まって行くのではないでしょうか。


スピリチュアルの方は自分が死んだら、かつてスピリチュアルの世界で自分を導いてくれたと思い込んでる光の存在とやらになり、縋って来る人を指導する偉い立場の神々しい存在になって当然と思ってますか?


それとも自分はこんなにいいことをしてるんだから、天国に優遇されて当然と幽霊の世界なんて自分には関係ないと思っておられるのでしょうか?




ではもくじきびとさんからの本編をどうぞご覧下さい。




少し前に、道場六三郎さんの本を紹介しました。
「伸びる男とダメな男はすぐにわかる」
この本は、外向きの意識でどちらかといえば「動」です。
これだけでは少し具合が悪いかなと思います。
バランスが取れていない。
それで、同じ道場六三郎さんの本で、
「91歳。一歩一歩、また一歩。必ず頂上に辿り着く」を
紹介したいと思います。
こちらは、内向き(内面)でどちらかというと「静」です。

何かに関心を持っていたら、いつかまた出会うこともあります。
又は、出会うことで思い出してくれることもあります。

どこかで「桜守」のことを書いた記憶があります。
造園家の16代目佐野藤右衛門さん。
京の「桜守」として知られています。

桜と云えば、染井吉野。ソメイヨシノです。
しかし、桜には、淡いピンク色だけでなく、濃い色も薄緑色もあります。
枝垂桜もあります。
何かのきっかけがなければ、何も興味も湧かず、通り過ぎます。

先日、テレビ番組で七代目小川治平衛さんの特集をしていました。
近代日本庭園の先駆者で、琵琶湖流水を引き込んだお庭を造園しました。
この人の名前は、先に訪れた無鄰菴で知りました。
調べてみると、平安神宮や円山公園などにも携わっていた人です。
何も知らずに見ることもそれはそれで良いのですが、知ってから
改めて見ることも何か違うものを感じるかもしれません。

名古屋で東海テレビの番組で「スイッチ」があります。
その中の企画で高井アナウンサーが街道を歩くものを放送していました。
当時は録画して見ていたのですが、中山道を歩く回でのことでした。
石畳の街道を歩く場面がありました。
そこで高井アナウンサーが、何かに気付きました。
当時のままの石畳と近代になって整備された石畳。
当時のままのものは、隙間なく丁寧に石を敷き詰められていました。
近代に整備されたものは、観察してみると大雑把で端の方がもっといい加減に
敷き詰められています。
これを見た高井アナウンサーは、当時携わった人々の想いを石畳に見出しました。
名もなき人々の想いが、石畳に表しています。
高井アナウンサーは、胸が一杯になり、大粒な涙を流されていました。

現在、「道との遭遇」と云う番組で、「こくどう」と書いて漢字は「酷道」。
酷い道です。完成前の未成道なども様々な道を紹介している番組です。
その中に隧道の特集もあります。
心霊スポット好きな人なら、隧道を幽霊が出現するトンネルと勘違いしています。
後世に心霊スポット好き(幽霊付き)な人が騒いだり、現場で落としてきたり・・。
昔から、古代からの道もありますが、人々が行き通った道です。
隧道なら、人々の暮らしを助ける道で、今なら機械がしてくれますが、
当時は人の手です。コツコツと何十人の人が汗水垂らして山を切り開いたトンネルです。
その当時の人々の想いが詰まった隧道を心霊スポットに仕立てた。
中には数少ないかもしれないが、街道筋や峠道なら、生き倒れた人もしたでしょう。
成仏できた人もいたでしょう。しかし、何かの不慮の事故で亡くなられて成仏できなくて、
彷徨っている人もいるかもしれません。

過去にお祓いをした人で実家が、無縁仏を自宅の庭で祀っていることを知りました。
その地域では、その風習があり、当たり前のようにしています。

一方では手厚く葬り、後世までお世話をして、片方ではそんな有様です。

その風習を見習えとは云いませんが、片方の方々には、もう少し我が身を
考えた方がいいと思います。

昨今は酷い動画もあって、目を覆いたくなるようなこともあります。

気付くのも本人。気付かないのも本人。
結局、最後は本人次第ですが、
幽霊が存在する反対側には、幽霊に成らずに成仏した。
成仏したなら、成仏した者の世界がある。

皆さん、お忘れなく。


                もくじきびと