スピリチュアルの世界に足を踏み入れてはいけません。  

なぜならそこは幽霊の世界だからです。

私のブログは、全て実話です。

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前回のお話。



娘に最後まで隠れていた幽霊は、追い詰められお祓いで消されることへのあまりの恐怖に、たまらず娘をさっさと捨て去り、咄嗟に彼に鞍替えする形で逃げ出したのでした。


幽霊が居なくなり、素に戻った娘。

その娘に、人間の正しい道と生きる意味を、優しく心に響けとエールを込めて説かれたもくじきびとさん。


こうして娘のお祓いは終わりました。




「さてと、次はお母さん(私)。そこに立ってみようか。」



娘のお祓いの様子や、もくじきびとさんの言葉を必死でメモしていた私。

もくじきびとさんの指名の声に、自分の番が来た!と、何故か思わず身構えるような、そんな気持ちで位置に立ちました。


真っ直ぐ私を見つめるもくじきびとさん。


そして一言、言われました。


「60代。」


その途端、私の頭は私の意識とは関係なく、いきなり前に押し出されるようにグイッと力が入り動きました。


「あっ!あっ…!」


びっくりして思わず声が出る私。


続けて言われるもくじきびとさん。


「○○駅前で手かざしされた時に憑いたやつ。」


「左の人、右側の人。67か8。顔がぽっちゃり。昭和初めの人。 」


もくじきびとさんの言葉に、私の首から上は更に私の意思とは無関係にグイグイと強く前へ押され動く。


まるで別の何者かが後ろから押しているみたいに。


「母親(実母)からのルート。大○閣(母の紹介で行った霊能者)。」


もくじきびとさんが言葉を言われるその度に、私の頭は更に前へグイッと力が入りました。



「今まで行った所から憑いて来た者。」



頭だけが勝手にグイグイと前に押し出しされる。


でも足は、立ち位置に立った時と同じ位置のまま。


倒れそうな位ありえない不自然な態勢に、必死に床を踏みしめ踏ん張る私。


もうダメ!倒れる!首が…!首が痛い!


もう限界!そう思った次の瞬間。



「抹殺抹消です。」



もくじきびとさんの声とともに、体の自由が戻りました。


ホッとしたのも束の間、再びじっと私を見つめるもくじきびとさん。


「いきなり戦闘態勢だったねぇ。」


「もくじきびとが憎いんだよなぁ。」


「倒したくてしょうがない。そう思ってるんだよなぁ。」


もくじきびとさんの言葉を聞きながら、え?私が?私はそんなこと思ってない。何でそんなこと言うの?と悲しい気持ちになっていたのに、私の口は何故か「うん」 と言っていました。


「おぉ。今返事したねぇ。“うん”って言ったやつ!」


もくじきびとさんの言葉に、


「私じゃない。」


思わず私はそう呟いていました。


「私じゃないって今言ったやつ。いるよな!」



もくじきびとさんの言葉に、自分なのか自分じゃないのか混乱する私。


すると今度は、足の位置は同じまま体が後ろに強く引っ張られました!


「右半身、左半身、足にいる奴。」


後ろに倒れそうな位引っ張られていた体。


もくじきびとさんの言葉に一転し、今度は前へグイグイと押される!


「○○○○(実母の姉)が○○神社に行った時に憑いた者。」


「壁みたいな者。」


「人柱みたいな者。」


「魔物。」


もくじきびとさんが次々言われる度に苦しい態勢のまま体が揺れ出し、勝手に顔が上を向き出しました!


苦しい…!首が痛い!痛い…!



「特攻隊みたいな者。」


首が目一杯上を向いて苦しいまま、更に強く体は前にグイグイ持って行かれる!


「最○稲○教。」


「狐みたいな人間。」


「日蓮宗のお坊さんみたいな者。」





もくじきびとさんの言葉に次々と反応し、その度に私の体は私の意思に関係なく揺れ、前に後ろにと激しく動きました。


まるでもくじきびとさんに襲いかかるかのように。


私は私の体なのに全く自由が利かず、ひたすら苦しい!と心の中で虚しく叫んでいるだけで為す術もありませんでした。





地元でのお祓い二日目。


私のお祓いはまだ始まったばかりでした。