スピリチュアルは幽霊の世界です。
スピリチュアルという名に惑わされ何かを期待して心酔しても、それはただ現実逃避しているだけ。
スピリチュアルをいくらがんばっても現実は変わりません。
頭の中の妄想の中で的外れにがんばったつもりになっているだけでしかないからです。
時間もお金も搾取されているだけなことにも気付かず、欲に目が眩み骨抜きにされ、現実を認めず自分を失ったその人を、本人に成り代わり幽霊が我が物顔で支配するだけです。
本人であって本人ではなくなる。
その人の姿をした中身は幽霊です。
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前回のお話。
「私○○(娘の名前)ががんばる」
声に出し、たどたどしいながらもはっきりと娘が言えたと同時に、宗教から来た幽霊はもくじきびとさんにより瞬時に抹殺抹消されました。
息つく間もなく、再び娘を見つめるもくじきびとさん。
「実家。」
一言だけもくじきびとさんが言われました。
実家?今お祓いの場所になってるこの家のこと?
思わず心の中で私が呟いた次の瞬間、娘はぐっと目を見開き不自然に体を硬直させギコギコ動きながら小さい声で泣き叫ぶように言いました。
「殺さないで。殺さないで。殺さないで…!」
か細く、でもまるで叫ぶような声で殺さないでと何度も連呼し続ける娘。
いいえ、それは娘の姿をした別の者。
その表情は何かに激しく怯え、我を忘れて狂っている人そのままのように見えました。
もくじきびとさんが発した「実家」というそのたった一言で。
○さん!意識をしっかり持って!
錯乱状態の娘。
その中の本人に届くよう、喝を入れるが如く呼びかけるもくじきびとさん。
でも娘には届かない。
殺さないでと壊れた音声のようにひたすら叫び続けるだけで全く指示が入らない。
いったいどうなってしまうの?
ハラハラしながら見ていることしか出来ない私。
もくじきびとさんは、娘を見つめながらそっと静かに構えられました。
娘の姿をした幽霊にその狙いを定めて。
「あ~!殺される~!」
「やめて~!すいませんでした~…。」
最後の叫び声と共に、その幽霊は抹殺抹消されました。
でも、もくじきびとさんはお見通しでした。
娘の中にまだいる別の幽霊の存在を。