ママ友なんていうカテで語るには恐れ多い方のお話。


娘が幼稚園で仲良くしてもらってる子にMちゃんという子がいる。Mちゃんは家もご近所だから赤ちゃん時代から公園で会うこともしばしばで、未就園児の時に娘が一時預かりで週1回預かってもらっていた保育園でも一緒だった。Mちゃんのお母さんは週2回どこかで仕事をされていて、Mちゃんは当時週に2回、9時から5時までその園で過ごしていた。


この一時預かり、市や区が実施しているものではなく、園が独自でやっているものだから1時間千円する。なかなかいいお値段。我が家は週1回の3時間で当時は習い事もしてなかったし「習い事させてると思って」くらいの感覚で利用していたのだが、Mちゃんは毎週2回8時間預けるとそれなりのお金がかかるだろうに、何の仕事してるんやろうとは当時から漠然と思っていた。どうも住んでいる市内ではなく、車で小一時間ほどかかる所に職場があるということだけは知っていたが、なんの仕事をしているのかはMちゃんのお母さんが話さないこともあって聞いたこともなかった。


何の仕事をされているのか知らないまま4年ほど経ったつい最近、Mちゃんお母さんと私の共通の知人から、Mちゃんのお母さんがお医者さんだということを知った。その知人女性は看護師をしていて、Mちゃんお母さんと話した時にあれ?医療従事者なのかな?と思うことがあって聞いてみたらお医者さんだと分かったらしい。って言うかなんだったらMちゃんのお父さんもお医者さんだということも知った。しかもお父さんは脳外科医らしい。マジで驚愕。夫婦揃ってお医者さんだったの!?


この衝撃はMちゃんのご家族を知らない人たちには全く共感してもらえないものだと思うけど、Mちゃんご夫妻は、ホントに腰が低くて偉ぶった感じは全くなく、金銭感覚や思考も本当に庶民と言うか極めて一般的な方たちなのだ。


私が住んでる町は転勤族の我が家は全く当てはまらないけど、ここが地元っていう人は富裕層がめちゃくちゃ多い。この間も公園のお砂場で息子と遊んでたら、見たことないタイプの車のオモチャで遊んでる男の子がいて、息子が「あれカッコイイね〜どこで買ったんだろう〜?」って言ってて。確かにダイソーやセリアやキャンドゥでは見かけたことないなぁ〜と思って軽い気持ちで、なんやったら確かにちょっとカッコイイし、車で行ける範囲の百均なら(←百均と思い込んでいる)今度行ってみてもいいなぁ〜と思いながら「それどこで買ったの?」って男の子に聞いたら「ドイツ」って言われたわ。全然車で行けへんかった。飛行機必須やったわ。「どこの百均で買ったの?」って聞かんで良かったわ。「ドイツにF-1見に行った時に買ったんだよ」言われたわ。4歳の男の子に。おばちゃん、F-1なんか鈴鹿サーキットでしか見たことないわ。しかも走ってるとこじゃなくてただのサーキット場見ただけ。娘、多分その子と同じ年だけど、ドイツって言葉知らんで。


その他にも旦那さんがお医者さんをしてる人は何人か知ってるんだけど、奥さんは人柄はとてもいい方たちばかりなんだけど、公園で遊んでるのに靴があのトゲトゲいっぱいのなんやっけ?ルブタン?やっけ?とか、子供小児科に連れて来てるのにキレイにお化粧して、ちゃんとした服着てシャネルのピアスしてる、みたいな。子供のパジャマもfamiliar、みたいな。私ですか?公園はきったねぇスニーカーに、小児科はもちろんスッピンですけど。冬の病院ならパジャマの上からコート着ただけで、子供もパジャマのまま行かせてますけどね。あ、パジャマはもちろん西松屋か良くてUNIQLOです。あ、だからってその奥さんたちが嫌味な人たちでは決してなくて、なんと言うか、やっぱり富裕層の人たちはどんな時でもちゃんとした格好してるんやなぁと思っただけで。そう言えば昔、Wikipediaにも出てくるような名士の出の息子さんが酔い潰れて、先輩がその人を実家に送り届けたら、深夜2時なのにお母さんが着物着て出てきたってエピソード聞いたことあって、なんかそういう人たちってもう何もかもが違うんやなぁと思ってたわけよ。


話それたけど、Mちゃんご夫妻はそんな感じは全くなくて「Mが長靴欲しいって言うから軽い気持ちで買ってあげるよって連れてったら6千円もしたからサーティワンで手打って帰った」とか「プリキュアの靴下ってなんであんな高いんですかね?」とか話が通じるって言うのかな。感覚が一緒だったから、夫婦揃ってお医者さんってのに本当にびっくりした。


Mちゃんのお母さんは全くそれを出さないから、私も知らないふりをしてるんだけど、Mちゃんのお母さんがお医者さんだと知らない他のお母さんで「私、何でも知ってるんだから!」みたいなイキってるお母さんが、Mちゃんママ始め他のお母さんたちに熱く幼児教育の重要性や、子供が病気をした時の対処法、病気をしないための予防法やら語ってたりして、もうホンマやめとき、、、って聞いてる私が恥ずかしくなったわ。あんたがどんだけの経歴持ってるか知らんけど(そして多分大したことない経歴やと思う)相手は国家試験に合格してるお医者さんでっせ。いやいや、医者に病気の対処法語るとか!!釈迦に説法ならず、医者に処方箋か?そんな時もMちゃんのお母さんは決して余計なことを言わず、うんうんと話を聞いてはる。すごいよね。私なら「実は私、医療関係の仕事しててぇ〜。え?あぁ、医療関係って言っても全然大したことないんです!しがないただの医者なんですけどね。もう誰でもなれるしがない勤務医ですよ。ただの医者ですよー!」とか横澤夏子のコントに出てきそうなくらいの勢いで医者ってワードを連呼するけどな。



そんな今日(どんな今日やねん)幼稚園で保育参観があった。Mちゃんと娘は同じクラスで、たまたま幼稚園着いたらMちゃんのお母さんと会ったから、二人並んで見学に。そしたらその途中で、一人のお母さんが急に倒れ込んでしまって。騒然とする教室。慌てふためくお母さん、先生たち。そしたら、すすすーっとMちゃんのお母さんがそのお母さんに近寄って。その場で一人だけとても冷静にそのお母さんに何か話し掛けて、脈とるような素振りして担任の先生に何か指示出してた。(ちょっと距離があったから詳細分からず)その指示を聞いた担任の先生が他の先生呼びに行って、担任の先生には「授業続けて大丈夫ですよ」って笑顔で告げるMちゃんお母さん。それだけ告げると、後は余計なことは何もせず、ヘルプで来た他の先生に耳打ちをして(多分何かしらの指示を出してたんじゃないかな)バトンタッチですっとまた私の隣に戻って来て「よく分かりもしないのに野次馬根性で行っちゃったよ。力だけはあるからいざとなったら担ぐくらいのお手伝いはできるかなと思ったけど大丈夫みたい」といたずらっ子のような顔でサラリ。か、か、か、かっこよすぎるー!!!


結局倒れたそのお母さんは妊娠されてたみたいで、妊娠初期の貧血症状が出たらしいんだけど、多分Mちゃんのお母さんはそこまで見抜いてはったっぽい。「自転車で来られてるって言ってたけど、体の事もあるし、自転車は置いて帰った方がいいだろうね」って言ってたから。


やっぱりさ、弱い犬ほどよく吠えるとか、大したことない奴ほどひけらかしたがるとか良く言うし聞くけど、ほんまにそうなんやなぁ〜とMちゃんのお母さん見て思ったわ。かっこよすぎるやろ。もちろんこの時も私に「一応私、医者してるから」とか一切言わない。あくまで野次馬根性で近寄っちゃったの姿勢を崩さず。


あまりにその姿を見せないから、本当はお医者さんじゃなくてガセネタなんじゃないか?と思ったんやけど、教えてくれた人が言ってた病院の外来診療のとこにバッチリMちゃんのお母さんの名前あったわ。担当してる曜日もMちゃんのお母さんが働いてる曜日と一致してたわ。そこまで調べる私、ウンコやろ?(笑)これが大したことない凡人のやることの代表例です(笑)


私の知ってる人ではないけど、知り合いの人が知ってるお医者さん(なんか日本語やややこしいな)は、医者であることをひけらかしてる上に、この間は芸能人の●●診察したとか、あの芸能人も、この芸能人も来たとか言いまくってるらしくて、それってそもそも守秘義務どうなってんねん?って感じやし、そんな医者には絶対見てもらいたくねー!って思うよね。多分大したことない医者やで。


転勤するまでに一回、Mちゃんのお母さんが勤めてる病院に知らないふりして診察に行ってみたいわ。患者で私が入って来たらどんなリアクションするんやろ。そこに行くにはまず車の免許取らな行かれへんな。どこまでも無能な私。Mちゃんお母さんの病院にさえ行かれへん(笑)


能ある鷹は爪を隠す、というお話でした。