Message 5


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手榴弾を一つ作った


○○お手製手榴弾はみかんくらいの大きさだった


それを見たリュウガが『意外と小せぇな』と言っていた


甲板にはリュウガとソウシとナギもいて私は彼らが見守る中手榴弾に火を付ける


ジジジ・・・と導火線を燃やしてく火が手元に近づいてきて、頃合を見て空に投げる



とたんにパン!!と乾いた音と煙、そして火花が散った



夜ならもっと鮮明に火花が見れただろうが、昼間の今は一瞬だけ赤く光った光が聞こえた音よりも恐怖心をそそるものだった


リュウガたちにしてらみれば上出来だったが・・・○○は首を傾げて顎に手を当てて何やら考え込んでいる


(昼と夜用に鉄の量を変えて・・・夜には音よりも光、昼間には光よりも音を中心に・・・)


ブツブツと頭の中で火薬の量を計算しながらもう少し小さくならないかと、思考はそれでいっぱいだ


顎に手を当てたままブツブツとそのまま倉庫に降りていく○○


ソウシ『え?ちょ・・・○○ちゃん?』


慌ててソウシガ止めたものの・・・


○○『悪い・・・今の失敗作だ。作り直す』


そう言って階段を下りていってしまった


リュウガ『本当におもしれぇガキだな』


昼間から酒を煽りながら大笑いしているリュウガに、その様子を見てため息を着くナギ


そして心配性のソウシが○○の後ろ姿を見送った



倉庫では○○が火薬と鉄粉と導火線を並べてじっと見つめてブツブツと唱えていた


ありとあらゆる戦闘場面を想定してそれらを一気に解決できるほどの手榴弾


○○(いや、そもそも手榴弾という言葉に翻弄されているだけか?・・・ならば)


何かを思いついた○○が次々と火薬と鉄粉を計りにかけていた


それから出来上がった手榴弾もどきをシリウスに披露・・・する前に


ドオォォオォォン!


と豪快な大砲の音がして船が大きく揺れた


○○は慌てて火薬をぶちまけないように死守し、荷物を固定すると甲板に出た


そこは既に戦場と化していた


シリウスの乗組員は男三人と子供一人、それに対して襲ってきた海賊船はザッと数えただけでも20人は超えている


でも、押されている雰囲気はない


むしろ返り討ち?


やはりこの船を選んで正解だったというわけか


○○は心の中でほくそ笑んだ


戦闘中の彼らの合間を縫って甲板をフラフラとする


リュウガ『○○!流れ弾に当たらねぇよにどっかに隠れてろ!!』


そう船長に声をかけられて『はいわかりました』と引き下がるほど○○はおとなしい子供ではなかった


いや、この状況でフラフラと甲板を歩けるほどだ、普通の子供なら腰を抜かしていることころだろう


○○はニヤリと不気味な笑みを浮かべるとしもとに転がっていた敵の屍から一丁の銃を拝借する


○○『安全バーもない古式銃か・・・が、手入れは悪くない』


手元で銃弾のストックを確認しながらくるくると器用な手つきでトリガーを引く


○○『シングルのマニュアル・・・前戦では向かない銃だな』


ブツブツと言いながらその銃を構える


敵も相手が子供だろうが女だろうが、武器をもったら容赦はない


銃を構えた○○に向かって大男が剣を振り上げた


フっと笑った○○が手に持っていた重の引き金を引いた


小さな体に重圧を受けて的を外すと思っていたのか・・・真正面から向かってきた男は眉間を打ち抜かれてその場で倒れた