このお話はオリジナルヒロインが左之助と結婚しています。
このシリーズがこんなに続くとは思ってもいませんでした。
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○○が行きたかった場所・・・・そこはお寺だった。
屯所から一刻ほど歩いた場所にある小さなお寺には○○の両親が眠っている。
色々なことがあって随分日にちが経っているような気がするが・・・
今日は○○の両親が亡くなってちょうど一月・・・・月命日だった。
土方に事情を説明すれば“ならば原田も”と言われた。
でも○○は両親に報告したいことや話したいことがあるので今回だけは一人で行きたいと希望したのだ。
○○の気持ちも分からなくはない土方は渋々了承したのだ。
○○『父さん、母さん、久しぶりね。天国で仲良くしてる?』
お墓に話しかけながら○○は掃除をして花を生けて水をやり線香をあげる。
一通り終えて○○はお墓の前に向き合うように座る。
○○『父さん、母さん・・・私、結婚したんだ。新撰組の原田左之助さんと。私、今、すごく幸せよ。』
帰ってこない返事を待つかのように○○は黙り込んでしまう。
○○『父さん・・・父さんが私に教えてくれた料理ね、新撰組で評判良いんだよ?ありがとう・・・』
○○の手はいつの間にかお墓に添えられていた。
○○『母さん・・・・新撰組の隊士の人ってねすぐに着物をボロボロにしちゃうんだ・・・母さんに教えてもらった裁縫が役に立ってるよ。ありがとう・・・』
○○の肩が震えている。
必死で涙を耐えていた。
○○『出来れば、二人が生きているうちにお礼言いたかった・・・・』
お墓に添えていた手を胸元に戻し泣きながらお墓に話しかける。
○○『怖いよ・・・すっごく怖い。幸せって一瞬でなくなっちゃうから・・・』
暫く声を殺して泣いていた。
○○『だから・・・この幸せが出来るだけ長く続くように見守っててほしい・・・』
そう言って○○は手を合わせた。
合わせていた手を離し涙で濡れた顔を拭く。
○○『父さん母さん。次はいつ来れるか分からないけど・・・今度来るときは左之助さんを紹介するね』
笑顔で最後の言葉を継げて○○は立ち上がった。