世の中には色んな病気があるもんだと甚だ
驚かされます。口唇口蓋裂っていう奇形については
知っている人も多いかと思います。手塚治虫の
ブラックジャックにも「ウルフスラッケン」という呼び名で
紹介されていますね。日本では「みつくち」という
呼び名が古来からあります。
なぜ、このような奇形が生じるかと言うと、これは
胎児の器官形成の過程での異状によります。
胎児のアゴは、最初左と右に割れているんです。
胎児が成長するにつれて、その割れ目は閉じてゆき、
きちんとした唇、アゴが形成されます。
しかしながら、この過程が何らかの原因で
進まなくなると、唇とアゴが割れたままの
状態で出産を迎えてしまいます。
原因としては、胎児の脳圧亢進、遺伝、薬物、
母子の風疹感染などが指摘されています。
また、母親が妊娠中にタバコを吸うと口唇口蓋裂の
発生の可能性が高まると言う指摘があります。
事実、友人の母親はヘビースモーカーで、友人の
弟は口唇口蓋裂の状態で生まれています。
・・・まあ、母親が妊娠中にタバコを吸っていたか
どうかまでは知りませんが。
先天的異状ではありますが、治療は可能です。
口唇と口蓋の再建手術をします。成長するに
つれて、その傷も目立たなくなるので、
社会生活上、何の問題も無いです。
うーん・・・妊娠中の酒、タバコは絶対に
控えるべきですね。