雨雲から水が垂れる。

視界を遮り、憂鬱になる。


雨は彼らの弱点だ。


彼らは、水から避けなければならなかった。

体を蝕み、寿命を削る。
そして腐り、動かなくなる。

痛みを感じずに、無に放たれる。

なにも、感じられずに。






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あ「おい、なにボーっとしてんだよ」

「考え事だ」

あ「俺達まだ若いんだぜ?」

「人間とは違う」

あ「確かにな」


人間に近く、遠い。
それだから羨ましい。

同時に、憎くもある。



「理不尽だ」

あ「なにが?」

「なにも感じられないんだ。」

あ「食べ物のデータでも開発して欲しいって?」

「そうじゃない、風、香り、その場で感じたいんだ。」

あ「人間らしく、って事か」

―ふと、雨が止んだ。


あ「なあ、俺達死んだら、どうなるんだろう?」

直せば良いんじゃないか?」

あ「それって本当に『俺』なのか?」

あ「直せば、ただ新しい自分、記憶を持った他の自分が生まれるんじゃないか?」

「・・・」

「死は人と似てるのか...」

あ「少しだけな.....」

「奇妙な話だな、偽者の自分なんて」





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死にたくはない。だが、生きても何もできない。
人々は怖がる、知能を得た物に。

命を得てしまった生命に。