一月に一度は、ライブか芝居を観に行く。

就職して東京で生活を始めてから、これを心がけてきた。
仙台よりもエンターテイメントが充実しているので、一流のライブ、一流の芝居を身近で楽しむことができる(高いけど)。会社帰り、ブルーノートとかSTB136などに寄ってライブを聴いたり、劇団四季のミュージカルを観たり。

リッチモンドでも、頻繁にニューヨークに行ったり、色んなところに旅行に出かけたりして、「月イチ」は実践できていた。

シカゴではどうか。

引っ越した当初はいろいろ出歩いたものの、忙しくなり始めた今年始め頃からは、新たに刺激を求めることをしなくなってしまったような気がする。週末や休暇の予定が組みづらいという環境のせいにするのは悔やまれるので、秋から気持ちを入れ直して、行きたいと直感的に思ったイベントには積極的に出かけるようにすることにした。

ということで、一覧をば。

11月:ウィーン少年合唱団
シカゴ交響楽団が専属しているホールで、毎年11月のサンクスギビング連休に必ず公演するという、シカゴの定例イベント。音楽の都・ウィーンから来るだけあって、天使のような歌声が期待・・・できるかと思ったら、意外と普通の合唱団っていう感じ。そんなに一生懸命歌っているっていう雰囲気でもないんだね。
日本の合唱コンクールのイメージ(=無理矢理表情を作っている感じ)が強すぎたのか、ちょっと期待外れ。

12月:コロラドでスキー
今年も行きます。コロラドはSteamboat。目玉は露天風呂。水着だけど。

12月第二弾:オペラ座の怪人
シカゴにツアーが来るので行ってみることに。ミュージカルは2月のBlueman Group以来。6年前に劇団四季の仙台公演でオペラ座の怪人は観た(そしてがっかりした)けど、今回はリベンジなるか。

1月:未定
CSOを観に行く、かな?

2月:Stars on Ice
サーシャ・コーエンに今年も会いに行きます。3年連続のフィギュアスケート鑑賞。すっかり定着した感じ。


ニューヨークに行かなくても、スポーツ観戦に走らなくても、シカゴの中でいろいろ楽しむことはできる。
シカゴではあらゆる音楽が楽しめるが、世界的に有名な音楽と言えばシカゴ交響楽団(CSO)。CD屋でクラシック・コーナーに行けば、必ずCSOが演奏したCDが置いてある。その昔、エレクトーンでクラシックの編曲をするために買ったCDがCSO演奏版で、その強烈な金管部隊の迫力にぶっ飛んだ記憶がある。

そのCSOが本拠地とするシカゴに住んでいながら、昨シーズンは結局一度もCSOのコンサートに行かなかった。今年に入り、夏はラビニア音楽祭でCSOの演奏を聴いたものの、野外だったのでイマイチ迫力に欠ける。本格的な演奏を聴くならやはりシンフォニーホールで聴く必要がありそうだ。

ということで、念願のCSOコンサートデビュー。
今回の演奏は平日ということもあり、少し早めにダウンタウンに繰り出してまずは腹ごしらえをして、そしてシンフォニーホールへ。ダウンタウンのど真ん中にあるものの、やや小さめか?という印象。ブロードウェイほどではないが、ドレスを着て聴きに来ている人もいて、雰囲気はよい。

本日の演奏は、
フォーレ「シシリエンヌ」
ドビュッシー「アルトサキソフォーンのための狂詩曲」
コープランド「クラリネット協奏曲」
アダムス「ハルモニウム」

客演サックス奏者を迎えての演奏。ついでに(?)クラリネット協奏曲もソプラノサックスで演奏するという強引なプログラムだったが、個人的にはクラリネットで吹いて欲しかった。
客演のBranford Marsalisという人はジャズ奏者でもあるらしく、演奏後にCSOメンバーを従えてジャズのトリオ演奏を披露してくれた。オケ奏者でもアドリブできるんだな、と勝手に関心。

唯一知っていた「シシリエンヌ」は、その質の高さに感動。弦と管のバランスのよさと音の調和の素晴らしいことといったら、表現しようがない。

メインのアダムスは、CSO初演。現代音楽ということもあり、理解し難い箇所もいくつか。でも、強弱の迫力とか弦の柔らかい音とか、金管の太い音とか、聴けば聴くほどその質の高さが伺える。

最後はスタンディング・オベーション。
アンコールはなく、追い立てられるように会場を後にする。

先週は30度を越え、シカゴマラソンでは死者が出るほどの異例の暑さかから一転、今週に入ってようやく平年並みの気温に戻ったと思ったら、今度は10度を切るぐらいの寒さになり、かなり極端なシカゴの秋だが、シカゴの音楽シーズンはこれからが本番。寒さに負けず、ダウンタウンのおいしいレストランと心地よい音楽を開拓することにしよう。
9月から、AHCCBの新しいシーズンが始まった。
まずは、12月のコンサートに向けて練習。当然、ほとんどの曲がクリスマス・ソング。外はまだ暑かったりするというのにクリスマス・ソングは気分が出ないよなぁ、、、などと思いながらも、久々に楽器を吹くとついつい張り切ってしまう。

このバンド、ほとんどがアメリカ人で、しかも老人ばかりなのだが、数少ない同年代の男性が、なかなか面白い。両親はメキシコ人なので、母語はスペイン語なのだが、英語もペラペラ。男性にしては珍しくフルート吹きなのだが、これがめちゃ上手い。かなりのイケメンで、妹も美人という、天に二物も三物も与えられたような幸運の持ち主。
その彼が、一枚のビラをくれた。何と、来月リサイタルを開くらしい。ステージには、彼のフルート一本と、伴奏のピアノだけ。かなりの腕がないと大恥をかいてしまうところだが、彼のフルートなら大丈夫、と頷けてしまう。

しかし、この人の職業は一体何なんだ?