ビタミンの欠乏による障害について、ビタミンAの欠乏で夜盲症になり、ビタミンB1の欠乏で脚気になり、ビタミンC欠乏で壊血病になるから、ビタミンを欠乏しないようにたくさん摂らなければと、ビタミンのサプリメントをたくさん摂れば良いというものではありません。摂りすぎたら害になるのです。

ビタミン過剰摂取による副作用がでるものは主に、ビタミンA、B6、C、D、Eなどがあります。

ビタミンAの過剰摂取は、

脳圧亢進

激しい頭痛（おもに後頭部）

脱毛

骨・四肢の痛み

不安、易刺激性（不機嫌）

吐き気や嘔吐

肝機能障害

疲労感

奇形の発生

食欲不振

発疹

下痢

睡眠障害

皮膚の荒れ、かゆみ、色素沈着

めまい

鼻血

などの症状を引き起こすことがあります。

ビタミンB6の過剰摂取は神経障害を引き起こすことがあります。

非常に高用量のビタミンB6を摂取すると、神経の損傷（神経障害）が起こることがあり、足や脚に痛みやしびれが生じます。自分の腕や脚がどこにあるか（位置覚）が分からなかったり、振動を感じられない場合もあります。そのため、歩行が困難になります。

ビタミンB6中毒の治療としては、ビタミンB6サプリメントの使用を中止します。回復には時間がかかることがあり、ある程度の歩行困難が持続することがあります。

ビタミンCの過剰摂取は腹痛や下痢などの胃腸症状を引き起こすことがあります。

ビタミンDの過剰摂取は、高カルシウム血症を引き起こすことがあります。

ビタミンEの過剰摂取は、出血傾向を引き起こすことがあります。

以上のように、ビタミン過剰摂取による副作用は様々です。

ビタミンサプリメントを摂取する場合は、推奨量を守り、適切な量を摂取するようにしましょう。

ビタミンの過剰は害になる