マインド・コントロールというと悪いカルトなんかを思い浮かべるのが一般的だと思うが、本来悪い事にだけ定義される用語ではない。そこで私は善のマインド・コントロールを解除することも同じく勧めたい。荘子からすると、“善しだの悪しだの”、である。

·「マインド・コントロールの仕組み」 西田公昭著

という本にマインド・コントロールから身を守る10の方法というのが載っている。

 

私は、最近“アカデミズム”というマインド・コントロールを解除する事に関心を寄せた。そういう目で上の写真の10項目を見てみるとなるほどなとそれぞれに心当たりがある。

例えば。まず、“社会∼学”の蔓延る風潮がマインド・コントロールだと薄々気付き、出来る限り情報を集めていく事でディオゲネスやキュニコス派、ホームレスの小川てつオなどの生き様に行き当たった。そこからより広範に、現代のアリストテレス派や、そもそもアカデミズムというマインド・コントロールに気付いたのだった。

 

西田によると、マインド・コントロールから抜け出すのには時間がかかるというから、人生の一大事とも言え、馬鹿に出来ないなと思う。

※当然、西田も社会心理学者でありアカデミズムにマインド・コントロールされているだろう事は想像に難くない。だからこういう本も話半分で拾い読みしなくてはならない。そのへんの匙加減や勘所というのがまたあるのである。