さらには2010年には「発達障害(の2次的なうつ)」もいきなり登場しました。それまで「児童精神医学」が存在せず、私も含めて精神科医のほとんどが「アスペルガーという概念を聞いたことがある」程度だった日本に、「遺伝性脳病の発達障害」診断の爆発的な増加と「専門家」による「子供たちへの薬漬け」が始まりました。

当時ネットで相談を受けていた関東の児童虐待トラウマPTSD女性患者から、彼女の成人のボーイフレンドがそれまで長いこと「(治らない)うつ病」と診断されていたのに、2010年にいきなり「発達障害」と診断され「治療」として「ハンカチ落とし」をさせられたと連絡がありました。もちろんその青年にも外傷体験はありました。

また夫のDVから逃げ出した母子の子供の方に「心の異変」が生じているのに、「発達障害」とされ投薬されている例も知りました。

普通に就学歴·就労歴のある成人患者たちが「知能検査」を施行されて、その「検査結果」を元に「発達障害」と診断され「薬物治療」されるという現象がいきなり全国で多発しました。


⇀「「うつ」という医学の「言葉」は存在しない-ヒロシマで見つけた「無意識の病」PTSDの薬物療法-」 末田耕一著


“発達障害”者がいかに踊らされている結果を招くか、末田先生の本を読んで改めて想像してみるとゾッとしました。あの人もこの人も騙されている、精神医学を巡る利権やらジャーナルやら政治やら国やらの動向、闇の深さ。この本は、精神科にかかったことのある人は全員読んでおいたほうが良さそうですね。超オススメです!

私はこれで更に一層反精神医学の道を深めていく事が出来そうです。今までの考えでもまだヌルかったと気付きました。日本の戦後なんて信用したらいけませんね。洞窟おじさんの加村一馬の方が正しいよ。