以前、宇宙検閲官に会ったから5次元時空はないと書きましたが↓
ホログラフィー双対性のアイディアからすると5次元時空も否定できないと考えが変わりました。ちょっと引用します。↓

 ホログラフィー
さらに、ブレーンを多く集めればブラックホールが形成されるのに注目することで、“高次元の重力理論と低次元の物質の理論、特に共形場の理論と呼ばれるものとが一致する”という予想が、マルダセナによって一九九七年に提案された。
空間三次元のブレーンを複数枚平行に並べてみる。ブレーンには開いたひもの端が張り付いている。このひもは物質、特にいまの場合ヤン=ミルズ理論によって記述されるものに対応し、強い相互作用を表す理論を含む。一方で、ブレーンの重みにより時空は歪み、ブラックホールになっていると解釈することができる。ここでのブレーンは電荷と張力が釣り合っており、それから形成されるブラックホールもまた電荷と質量が釣り合ったものになっている。
このようなブラックホールの事象の地平面近傍は、五次元の反ド·ジッター時空に五次元球面を掛けたものになっている。このことから、ブレーンに張り付いた四次元時空上のヤン=ミルズ理論と五次元球面の反ド·ジッター時空上の重力理論が等価であることが予想される。(等価であることを、互いに双対であるという)。これがAdS/CFT対応である。AdSは反ド·ジッター(deSitter)時空、CFTは共形場の理論の略記であり、ヤン=ミルズ理論も含まれる。反ド·ジッター時空とは、アインシュタイン方程式の解の一つで、負の宇宙定数を持ち、負の一定曲率を持つ時空である(逆に、正の宇宙定数を持ち正の一定曲率を持つ、私たちにある意味なじみの深い時空がド·ジッター時空)。
(中略)
マルダセナの予想は、ちょうどホログラフィーに類似のものであると考えることができる。ホログラフィーとは二次元のデータから光を用いて三次元の映像を映し出す技術のことである。極端な言い方をすれば、私たちの四次元宇宙上の物質の振る舞いは五次元時空によって記述されるというものだ。次元とは何か考えさせられる。私たちの日ごろの認識では空間三、時間一の四次元までだが、実は五次元時空がブレーンに投影されただけ、と解釈することもできる。好きなほうを選べるわけである。そして、四次元時空上の物質の理論の計算が困難な場合、この対応関係を用いて、五次元時空の重力理論に置き換えて計算することが可能である。臨機応変に便利なほうを用いることができる。
このAdS/CFT対応の提案以降、超ひも理論の研究対象が大きく広がっていった。素粒子はもとより、原子核、宇宙、超伝導、誘電体、量子情報など、対象は全分野に及びつつある。また、さまざまな次元の場合にも議論されており、高次元時空を「バルク時空」、そしてそれに双対な低い次元の時空上の物質の理論を「境界理論」と呼んだりしている。本最終論文では、四次元の量子宇宙論と三次元空間上の共形場の理論との対応関係が鍵を握ることになる。
「ホーキング、最後に語る-多宇宙をめぐる博士のメッセージ-」スティーヴン·W·ホーキング&トマス·ハートッホ 佐藤勝彦 白水徹也

残された課題
しかし、最も重要な問題は、計算の出発点となっているホログラフィーが仮説の段階にとどまっていることである。元のAdS/CFT対応も予想の域にとどまるものの、多数の状況証拠から信憑性は高い。一方、今回のような四次元宇宙とそのある時間の断面とのあいだの双対性が本当に成り立つのかどうかはわからない。

 ホログラフィー原理と言うとやれCGやらマトリックスなどと陰謀論や一部のスピリチュアル界隈で盛んに転用されているのは周知の事ですが、キチンと調べてみると引用文で分かるように、実は予想や仮説だったんですよね。
それに、双対性という数学的同値性の発想(二通りの世界が物理計算上は入れ換え可能な事)こそがホログラフィー原理の真意なのであり、機械としてのホログラムは比喩的意味合いでしかないというのにね。彼らはどこまで人心掌握されたら気が済むんでしょうね。
···例えば映画「マトリックス」を、現実世界の表象化等の解離的世界観と一部サイケデリックスの観点から見るのは面白いかもしれませんが機械やプログラムがどうたらとかはたまた陰謀論の“目覚める”だとかマトリックスとかそういう大げさなのはあまり好きになれません。
多分ヨーゼフのした事はマルダセナ予想が破れる事に関わっていて双対的な世界観の越境行為をやったのだなと思いました。だから、片や四次元時空側の宇宙検閲官の宇宙人に睨まれるわけでしょう。つまりホログラフィーやAdS/CFTも実は成り立っていないのでしょう。もう片方の5次元時空の世界自体はあるんでしょうが。というのは、チップが入って以来このようなシルエット↓の真っ黒の謎の宇宙人(写真は後から探したんですが)が見えるようになり、ヨーゼフも彼等を追っていました。それで、5次元以上の時空でしか存在し得ないブラックオブジェクト(ブラックホールの進化版のような特異空間として理論的にのみ扱われている)の住人だと勘で理解できました。写真のヴォロネジタイプエイリアンとシルエットが似ていました。