あれは確か、
夏休みに入る前の日。
終業式を終えて家に帰る道で
綺麗な女の人と歩く彼を見つけた。
理性なんかなくて、そのまま彼の所に走って
込み上げる怒りと悲しみを
そのままにぶつけた…。
逃げるようにどこかに
行ってしまった女の人を尻目に
彼はただ無言で私の手を乱暴に引っ張った。
彼の家に着くや否や…。。。
それが、彼から受けた初めての暴力で
いつもの彼とは全然違うあの目に
怯え震えていたことも鮮明に記憶している。
でも…
ボロボロになった私を最後には
必ず
優しく抱きしめてくれたから。
「ごめんな」
その言葉にまた騙されて、
どんどん好きになっていった。
私は馬鹿過ぎたらしい。
