親友が欲しければ心を強くせよ

昔、女子中学生向けの雑誌で同年代男子へのインタビュー記事があり、質問内容が「女の子の髪型はロング派？ショート派？」だったのですが、ショート派の男子が「本当に顔が可愛い子はショートも似合うのでショート派！」という意見を読んで、絶対にこいつとは付き合いたくねえ！と思った記憶をふと思い出しました。

さて、今回は親友が欲しいのにできず、人間不信に陥っている・陥りかけている陰キャな君たちに捧げる記事。

A子「ご飯行きたいねー！」

陰キャ「え！行く行くー！●日の●時からは空いてる？」

A子「・・・うーん、また今度ね！」

こんなやり取り、友達が少ない陰キャたちはトラウマになるほど経験してきたと思う。僕も苦しいほどある。

メンヘラ陰キャにとって一番恐ろしいのは“社交辞令”。本気なのか社交辞令なのか判断ができないアスペ脳にとっては、一番この世からなくなってほしいものだと思う。

相手から振ってきた食事の話に乗っかっては断られ・・・を何度も繰り返し、やがて自分から食事に誘えなくなり、人間不信となり、ツイッターで拗らせてしまったメンヘラ陰キャたちもいるだろう。

君がもし、相手とろくに会話もせず誘いまくっているのだとしたら、距離感の問題もあると思う。

でも、この“社交辞令”においては、どうも違うように思う。

社交辞令なんていうクソな風習さえなければ、君にだって親友はできる。

社交辞令というのは本来、関係性の薄い人にしか言わない。なのに、なぜ相手は君に社交辞令を言うのか？

単刀直入に言えば、君を友達と思ってないからである。残念でした。泣くなよ。

しかし、この世には社交辞令をほぼ言わない人種もたくさんいる。僕も、食事に行きたくない人にわざわざ自分から「今度食事にでも行きましょう」なんて言わない。

でも、挨拶のように社交辞令を言う人種もたくさんいる。統計的（という名の僕の肌感的）に、社交辞令を言う人は自分の意見を言わない。とにかく相手の話を聞き、笑顔でうんうんと素直に頷く。

話してる側は、自分の全てを肯定されているように感じ、とてつもなく気持ちが良いと思う。が、自分の考えを言わない時点で、相手はとてつもなく分厚いシャッターを下ろしている。

君たちは、そのシャッターに気が付かないといけない。

そして、社交辞令を嫌がる君たちに共通するのが、「自分の意見を言える性格」である点。自分の中にしっかりとした考えがあり、ある程度それをオープンにできる性格。自分に噓をつけないし、作り笑いが苦手だ。社交辞令マンとは真逆の性格。

君たちのような人間は、聞き上手で控えめな人と仲良くなりやすい。これが危険なのだ。

笑顔でうんうんと頷いてくれる人は、一見自分を肯定してくれる理解者だと勘違いしてしまいがちだが、とんでもない。

君は相手の意見を聞いたか？全ての意見が合致する人間なんて存在しないぞ？一人で勝手に語ってしまってないか？

相手の分厚いシャッターに気付かないから、君は親友ができないのだ。

社交辞令で悩み、人間不信に陥った君たちがやるべきことは、心を強くすること。

君たちは、自分の意見は言うくせに相手から反論されるのを怖がる。反論されると傷ついてしまう。これが最大の要因。

社交辞令を言われる君たちは、いつも笑顔で優しそうな人ばかり無意識に選んでいる可能性がある。

もっと、日頃からきちんと自分の意見を言っている人とも仲良くしよう。自分の意見を言える人はわかりやすい分、君を不安にさせない。そして、しっかりしていてマメな人が多い。きっと君とも向き合ってくれる。

親友を作るためには、人の意見を聞く耐性を作れ。「反論してくるなんて、私のこと嫌いなんだ・・・」という被害者ぶった考えは、相手の口を封じる脅しだということに気付け。反論も受け入れてこそ親友だろう。

相手の反論を受け入れるというのは、自分の考えを無理やり相手に合わせるのではなく、「あなたはそういう考えなのね」とワンクッション挟む捉え方をするのだ。君たちは、とかく考えが違うことを重大な問題かのように大騒ぎしすぎなのだ。

君たちのようなわかりやすい人間は、最初から意見の合わない人間は寄ってこないので、仲良くなる人数も限られてくる。これが幸か不幸か、上手くふるいに掛けられているとも言える。

なので、怖そうな人にも話しかけてみよう。インタビューするんだ。相手を知れ。それで相手が自分を拒否するなら仕方ないし、別に死ぬわけでもない。次。

ついでに言うと、社交辞令マンはもともと親友を必要としていない、もしくは既にいることが多い。だからシャッターを下ろす。残念だけど、君のことなど必要としていないのだ。

それならば、君を必要としている人を探す旅に出た方がよっぽど有意義だろう。

僕も、ショート派男子の「本当に顔が可愛い子はショートも似合うからショートの女子が好き！」とかいう“結局、顔”なクソ意見を受け入れて、彼と親友になろうと思います

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