2022年7月に参院選挙が始まります。

SNSでも選挙に関連する情報が増えてきており、話題になっていますね。

人生100年時代となった今、三十路である僕もまだ若者という位置づけであるため、今回は若者の立場として(笑)若者に特に伝えたい「白紙投票」についてお話します。

 

 

白紙投票とは?

白紙投票とはその名の通り、投票する政治家や政党の名前を書かずに白紙で投票することです。投票したいと思うような政治家・政党がいない場合は、白紙投票をするのが適切です。ちなみに僕の知人は、投票したい政治家がいない場合、歴史上の人物名を書いていたそうですw これも、無効票となり白紙投票と同じ扱いとなります。

 

 

“白紙投票”と“投票しない”、大きな違いとは?

「わざわざ白紙で投票するなら、投票所に行かなければ良いのでは?」

選挙に行かない人は、特にこの意見が多く出ると思います。今回僕が伝えたいのは、まさにこの“白紙投票”と“投票しない”の大きな違いです。

選挙前になると、投票の案内ハガキが1人1枚届きますね。このハガキを持って投票しに行くわけなのですが、このハガキを受付に渡した時点で自分の年齢・性別・住地域が投票者として記録されます。そして、今回の選挙の投票率に反映されます。つまり、白紙投票であったとしても、若者が投票所にさえ行けば、若者の投票率の数値が上がります。白紙投票をしたかどうかは、どこにも伝わることはありませんので、純粋に“投票率”としてデータに反映されます。

若者の投票率が上がれば、どうなるでしょう?「どうせ若者なんて選挙に行かんだろ」とふんぞり返っている政治家は、若者の投票率の高さを見てびっくり仰天。当選するために若者に向けての政策も考えるようになるわけです。

ですから、“白紙投票”と“投票しない”はデータ化した際に大きな違いが出てくるということを知っておいて欲しいのです。

ただし、少子高齢化が進んでいますから、たとえ全国の若者全員が投票したとしても、全体の投票割合で言えば老人の圧勝にはなってしまいますが、何もしないよりかははるかに違いがあると考えています。

 

 

でも候補者の名前見ても誰か知らんし・・・

せっかく投票所まで行くなら、白紙投票するのも虚しい。そもそも候補者を見ても知らない人ばかり・・・と思う若者が多いと思います。僕も、候補者に知り合いがいた経験がありません。人柄も職業も知らない人に投票したいとはなりませんよね。

そんな方におすすめなのが、比例代表選出のみ投票することです。選挙は、小選挙区選出と比例代表選出の2種類があります。投票所に行けば、必ずこの2つの投票をするよう案内されます。簡単に言えば、「小選挙区は政治家を選ぶ、比例代表は政党を選ぶ」という感じです。

政治家は知らなくても、政党なら何となくイメージが湧く人もいるのではないでしょうか。ただ、具体的な政策まではわからないことも多いので、そんな人におすすめなのが「JAPAN CHOICE」というサイトです。

毎回、選挙前になるとJAPAN CHOICEは最新の状態に更新され、各政党の政策なども公開されます。自分の考えに合う政党を見つけるための「投票ナビ」というシステムもありますので、質問に答えていくだけで自分の考えに合った政党を教えてもらえます。しかもこの投票ナビ、1つの政党をごり押しするわけではなく、結果はとても中立。1つの政策について様々な考えを見ることもでき、読んでいるだけでも勉強になります。ぜひおすすめしたいサイトです。

 

 

投票しないのは、現状に満足しているということ?

僕の身近でも、投票しないという人はいます。ただ、それは現状に満足しているというわけではなく、単純に無関心であったり流れに身を任せることができる人であったりします。

しかし、人生どんなことが起こるかはわかりません。例えば、

・結婚をして子どもを産んだ時に初めて、育児と仕事の両立が難しいという現状を知った

・家族が病気や要介護の状態になり、医療・介護福祉の現状を知った

など、自分が当事者になって初めて現状を知り、政治にも関心を持つという方が多いように思います。

また、「自分のことは自分でやる」という意識が強い人ほど、自分よりもっと困っている人はいる、国にそんな予算はないと決めつけて、政治にも関心を持たないという人もいるように思います。調べてみたらわかりますが、意外とお金ありますよ。税収と国家予算について調べてみてもいいかもしれません。

 

 

最近の年代別投票率は?

最後に、年齢別の投票率の推移を見てみましょう。下記は、昭和42年~令和3年の衆院選挙の年代別投票率です。(※総務省より画像引用)

赤い線が20代、緑の線が30代。

 

投票率の変化はどの年代も同じように増減していますが、20代はほぼ全ての年において一番低い投票率です。30代も、平成8年以降はずっとワースト2位の状態です。

ちなみに直近で投票率が高い平成21年は、自民党から民主党政権に交代した年でした。2ちゃんねるでも選挙の話題が盛り上がっていたように記憶しています。このとき僕は19歳でしたが、当時はまだ10代に選挙権はなく投票できませんでした。

 

このグラフから気付いてほしい点が、平成26年で20代の投票率は落ち込んでいるように見えますが、これでも32.58%つまり3人に1人は投票しているということです。絶望的に低い数字とは思わないですよね。ここが50%以上になれば、30代の投票率を追い越し、40代にも追いつきます。投票率だけで見れば、じつはそこまで大きな格差でもないということを知っておいて欲しいです。

 

 

まぁ結局は、若者全員が投票したところで、老人の人口の方が多いのだから意味がないと考える人もいるかもしれませんが、何もしないよりはずっとマシ。

僕もまだまだ不勉強ではありますが、政治について勉強する機会だと思って参加してみてはいかがでしょうか。