シュルレアリスム。
シュールレアリスム、シュールレアリズムとも言われていますね。
美術の授業でも習います。
こんな絵や、
こんな絵を
見たことありますよね?
シュルレアリスムを代表する絵画です。
シュルレアリスムとは何かというと、どの学校の教科書にも「超現実主義」「現実を超えた現実」としか書かれていません。非常にわかりにくいですね。
「超現実主義」「現実を超えた現実」とは一体何か?
今回は、シュルレアリスムの意味を超わかりやすく解説します。
今とは違った昔の美術作品の役割
今の僕たちにとって美術作品の形は多様になっており、美術館で作品を見るのはもちろん、ホームページやSNSで閲覧したり、気軽に楽しめるものとなりました。
心に突き刺さる作品だったり、皮肉のきいた表現や斬新なアイデアを用いた作品など、本当にたくさんの作品がありますね。
しかし、昔の絵画の役割は
・偉人の肖像画を残す
・風景画を部屋に飾る
・日常や時事を伝える
…等であったため、「リアルなもの」を描くのが普通でした。リアルでないものと言えば、神話を基にした絵画くらいでしょう。
昔の絵画の役割は、今とは全く違うものだったのです。
昭和後期以降に生まれた人はシュルレアリスムのすごさが理解できない?
そんな中、自分の心の奥底に眠る感情や、夢(無意識の状態)で見た光景などをありのままに絵画にした作品が生まれました。先ほど挙げた画像もそのうちのひとつです。
美術はカメラの代用品のような扱いだった時代に、絵画を「自分の感情表現の手段」として扱う人がいれば、それはもう世間から変人扱いでしょう。変人扱いということは、つまり斬新でもあったわけです。
でも今って、美術作品は「自己表現」や「風刺」をするのが普通になっていますよね?むしろ、美術はそのためにあるんじゃないの?ってくらいに。事実はカメラが綺麗に撮ってくれる時代ですしね。
シュルレアリスムの歴史から見て、昭和後期以降に生まれた人にとっては感情表現をした絵画は既にたくさんあったと推測されます。
しかし、そんな当たり前の表現を先駆けたのがまさにマグリットやダリ(先ほど載せた絵画の作者)であったのです。
シュルレアリスムって結局何?
ここまでの話を読んでくれればもうお気付きだとは思いますが、シュルレアリスムとはすなわち「自分の感情・感覚を描いた作品」全般を指します。
「現実を超えた現実」―――現実を超えた先は人の心である。人の心もまた「現実」なのです。
作者の感情や無意識の世界が正確に描かれていると、見る者にもそれが伝わり感動や恐怖を与える…美術のあるべき姿だと思います。たとえ現実にあるアイテムを描いていたとしても、状態や組み合わせが異質なので非常に不思議な感覚を見る者に与えます。
今では、溢れるほどシュルレアリスムに該当する作品がありますが、自分の感情を正確に描くのは簡単なことではありません。
自分と向き合い続ける必要がありますし、何度作り直してもドンピシャでは表現できないことが多いです。
シュルレアリスムに代表する画家も、日々描き方に苦戦していたようです。
・紙の下に凹凸のあるもの(プチプチとか葉っぱとか)を敷いて上から鉛筆などで塗ると柄が浮かび上がる
・絵具を飛ばしたり垂らしたりする偶然に任せて描く
…といった今では当たり前の技法も、シュルレアリスムから生まれたと考えられています。
おまけ
いつも撮影をお願いしているカメラマンの方が、「写真はリアルを写すだけだから、1から創作する美術とは違うよね」みたいなことを以前言っていたので、彼が撮影した写真を乱用して作ったものがこちらです。
どれも一応、意味のある作品なのですが、きちんと説明するとまた嫌われちゃうのでやめときます。
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