審判はつらいよ | モンテなつぶやき

審判はつらいよ

前ネタの件、ネットメディアの取材に対し、毎日側が謝罪したそうです。

書いた本人は「ネットメディアに書いたわけじゃないから、ネットには何も話さない」と言ったとか。


うんこちゃんめ。


さて、気を取り直して、またまたオヌヌメのサッカー本コーナーです。


JFAの審判委員長を務める松崎康弘氏が書いた『サッカーを100倍楽しむための審判入門』(講談社)。
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見てのとおり、サッカーの審判を取り上げた一冊です。

判定ミスをすれば叩かれ、無事に試合を終わらせても褒められすらしない存在。

ドMの極みの職業だと思うのですが、どうでしょう。


この本、審判本といってもルールをつらつらと解説しているわけじゃありません。


実際にJリーグで話題になった試合をピックアップして解説したり、審判の歴史を語ったり、審判を取り巻く環境を説明したり。

なかなか読み応えのある一冊となっております。


第一章では、08~09シーズンの試合で判定が問題(話題)となった試合を丁寧に解説。

08シーズンのゼロックススーパーカップで家本主審がカードを乱発し、鹿島サポーターの乱入にまで発展した試合や「死ね」と言った言わないの水掛け論に発展した同年のFC東京-大分戦、大雨、再試合の対応が問題化した昨年9月の鹿島-川崎戦など、いずれも審判側の判断や松崎氏の見解、クラブ側の見解などを織り交ぜてわかりやすく説明してくれています。


松崎氏の見解は審判を擁護するところは擁護し、誤審だったと認めるところは認めています。

身内だからって守ろうとしていないのが、なんだかいいね。

ホントにJFAのイチ組織なのかと思ってしまうわ(笑)


ちなみに誤審だった例として取り上げられているのが、なんとなんと昨年5月の天地人ダービー(笑)

石川のFKを秋葉が押し込んだがオフサイドと判定されたシーンは、

オフサイドじゃなかったそーですよ、みなさん!orz


副審側にいた山形の選手は確かにオフサイドの位置にいたが、秋葉はオンサイドだったと。

もし、オフサイドの位置にいた山形の選手がボール、もしくは新潟の選手に干渉していればその選手のオフサイドだったが、実際はそうではなかったと。


要するにわれわれは勝ち点1を取りこぼしているのです!笑(いや、笑えねーか)


まぁ、氏が言いたいのは「審判の誤審も含めてサッカーなのよ」ってことをわかってほしいってことだと思います。



ちなみにピクシーの革靴ゴールの対応についても書いてありました。

この日、ピクシーは再三にわたって判定に対する異議を唱えていたそうです。

この革靴シュートも第4審判が異議と感じ、主審に説明し退席処分となったのだとか。


しかし氏の見解としては「判定は間違いではないが、別の対応もあったのではないか」と。

状況を考えれば、ものすごいシュートだったわけで、主審には拍手を送る度量があってもよかったのではないか、と。

拍手をしたうえで、「落ち着こう」「それはマズイ行為だよ」といえば、ピクシーも納得したんじゃないかと。


この見解には確かに、と納得してしまいました。


そのほかで、興味を引かれたのが、1級審判員はJ1主審、J1副審、J2主審、J2副審、JFL担当の5つにカテゴライズされているということ。

毎試合採点を行い、半年ごとに昇格、降格もあるということは知りませんでした。

また、JFLからJ2担当に昇格する際に、「この審判は主審向きなのか、副審向きなのか」を判断され、どちらかに選別されるという事実にも驚かされました。

ようは、一度副審になっちまえば一生副審のまま、ということ。

おそらくJ1の舞台で笛を吹きたい、国際試合を裁きたいという想いをもって、審判を志した人ばかりだろうから、「あんた明日から副審ね」と言われた日にゃあ泣いちゃうぜ。


これを読んだ日から僕はライン際を上下動する副審にあたたかい眼差しを送っているとかいないとか・・・(判定ミスすれば怒るけど)。



各スペシャルレフェリーに対する松崎氏の評価も興味深い。

悪名高き(今はかなりマシになったよね)家本主審を「突飛な強さ」があると評し、「ゼロックスの一件以来牙が見えないのがつまらない」、「牙を持っているが、その牙を使わないようにゲームコントロールしてほしい」と注文したり、

西村主審にはちょっと神経質だが、その神経質さをうまく使えば、さまざまな気づきに丁寧に対応できるはず、と期待したり。


選手にも個性があるように審判にも個性がある、と言い切っているのがおもしろい。

正直、どっちかに肩入れして見ている身にしてみれば、どの審判もフラットな状態でそれこそロボットのように

一貫した判定を、と思ってしまうのだけども。

まぁ、これは相田みつをさんの「人間だもの」の一言で片付けざるをえないのかもしれんね(笑)


どうしてもね、自分の応援しているチームがあると、そっちに有利な判定であれば「あれっ?」ていう判定でも「よっしゃよっしゃ」ってなりますもんね。


結論としては人間って結局自分勝手な生き物なのよね、ってことでしょうか(違う?)。



ちょいと長くなってしまいました。

ま、それだけ読んでみてほしい一冊。


ちょっとサッカーの見方に変化が出るかもしれませんよ。


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