小珍染の狆は以前、ゲットして旧ブログにアップしたら、この小珍染を商標登録して会社やっていた家の末裔を名乗る方からコメント頂いたのを記憶している。
ブログ引っ越しなどで当時の記事やコメントは失われたが、小さくても珍しい物を染めよう!との願いからこの名を自社のブランドにしたと言っておられたのを覚えています。
しかし後に会社が傾きその大切な商標である「小珍染」を売却してしまったそう。
その以前購入した小珍染狆手ぬぐいがこれ。
きれいな黄色をまだ保っている、やはりいいものだ。
今回の3種と比べてみよう。
恥ずかしいような超弩級ピンクは絵柄の廻りの防染のあとだろうか、少し変色が見られるがその他は目立った経年劣化も見られず、生地も脆化(ぜいか)を起こしているようには見えず、普段使いさえも可能に思える。
ピンクだけ首のリボンの色を変えて背景とのバランスを取っているようです。
しかしこんなに色ちがいを作るとか、この狆は会社のシンボル的なものだったのだろうか。
次は鶏の手ぬぐい、状態が良くなかなか立派ですよ。
さて、これなんだけど程よく金ラメが使われていてなかなかカッコいい。
この手の飾り手ぬぐいはパッキパキに糊付されている事が多く、これもパッキパキに糊が効いている。
普通、糊付けされていると長期保管の際に悪影響があるとされるのだが、この糊は普通のものではないのかな?
この手ぬぐい、そんなに古いもんには思えないのだが?
紅葉してるのかな?
ちょっと光の当て方を変えてみた。
鶏を彩る金色がわかるかな?
実はこの金色、ほぼきっちり裏まで通っています。
よってこの手のラメラメ手ぬぐいによくある「表裏」がないのだ。
金ラメ部分は恐らく手捺染、裏まで通っているのはいい仕事の証だ。
でも会社の印が裏になってしまうから裏向きには出来ない(笑)
茶色い体の鶏にピンクを少し差すとか、なかなか芸が細かい。
さっそく額に入れてやりました。
この手ぬぐい、なぜか長さが100センチ近くありまるで踊り用手ぬぐい。
こんな立派なの観ると何となくボロボロになるまで普段使いしてやりたくなるのは僕がオカシイのだろうか?(笑)