今日は、私が昔勤めていたデパートで教わった大先輩からの

素敵なお話を書かせて頂きますね。

 

 

 

 

私がまだ22~3歳で、その先輩は一回りほど年上のお姉さまでした。

 

 

ある日、先輩のお供で外商部のお得意様周りをすることになりました。

 

 

ご挨拶にお配りするパンフレットと粗品を詰め込んだ紙袋を二人で

手分けして5袋ずつ手に一杯、下げての移動は電車と徒歩。

 

 

 

丁度、お昼を過ぎた車内は空いていて先輩と二人並んで座れたので

私は、沢山の手提げ袋を足元にドカっと下し

自分のバッグを膝にのせて座りました。

 

 

ふと、隣に座った先輩を見ると・・・・目!!

 

 

先輩は、沢山の紙袋を抱えて座り自分の足元に

躊躇なくバーキンのバッグをストン・・・と置いたのです。

 

 

アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワあせる

 

 

焦りました。先輩に「私がバーキン持ちましょうか?」と言うと先輩は

 

「は?なんで??」とおっしゃるので滝汗

 

 

「ぃゃぃゃぃゃ滝汗 バーキンですよ、エルメスですよあせると言うと

 

 

やおら先輩は、「だから何??」とおっしゃられて

私の様子をマジマジと見た。

 

 

「あなたこそ、何してんの?」と。

 

その紙袋は、そのままお客さまのお宅へお届けするもの。

直に置いては駄目です。汚れるでしょう。と静かにおっしゃいました。

 

 

 

 

そして「大丈夫、紙袋は擦れたら破けるけど

バーキンは破れないから」と言われた。

 

 

 

カッケーーーーーo(♥﹏♥)o

超ヤバイ、痺れた!!!

 

 

 

 

そして先輩は、続けてこうおっしゃられました。

 

 

あなたも大好きなものを手に入れたいのなら、大切に思える優先順位を

きちんと考えなさい。

物は汚れたら拭けば良いし、壊れても修理が出来る。

 

だけど、人と人の関係は修復できないこともあるし信頼は一瞬にして

失うもの。

私達が届けるこの紙袋の底が汚れていようがいまいが、お客さまにばれなければ

良いんじゃない。

汚さないように、丁寧にお客さまの元へお届けまで細心の注意を払うことが大切なの。

 

その思いが必ず相手の方にも伝わるから。

 

 

どんなに一流のブランドを身にまとっていようが、死んで灰になればみんな一緒。

最後に残るのは、その人の「想い」だけしかないのよ。

 

そして、にっこり笑われてポケットから革専用のお手入れクリームとクロスを

覗かせて見せて、後でちゃんとお手入れするのだと教えてくれた。

 

 

 

若干、私がまだ20代前半だった時にこの大先輩のおっしゃられた意味を

全て理解できていたかと言えば、分かったようでまだまだ分かってなかった。

 

 

今にして思うと、だいぶ理解できるようになれた。   と思う。

 

 

高価なブランド品に憧れ、若い方が気軽に手に入れて身にまとうのも自由。

別にブランド品でなくても、気に入ったものを大切に使うのも自由。

 

「だから、何??」 あの時の先輩のこの一言が今でもずっと心に残ってる。

 

 

 

 

どんなに高価なものを身にまとい、お金持ちで地位のあることをステイタスだと

思っていても、心が豊かでなければ品がない。

 

 

 

私が、その頃から「品格」として意識していることがいくつかあって

 

ラローズ3誰にでも分け隔てなく、丁寧に接すること。

ラローズ3周りの人が不快な思いをしないように配慮出来ること。

ラローズ3挨拶をきちんとすること。

ラローズ3周りの人が喜ぶことを探す。

ラローズ3姿勢を正す。

 

・・・・まだまだ、ありますが

 

思いつくままに書きだしても、当たり前のようでなかなか意識していないと

出来ないこともありますよね。

 

 

 

とにかく、高価だし有名なブランドだからそれさえ持っていれば

間違いない!!と、心底思っている人をたまに見かけますが・・・滝汗あせる

きっと自分に自信がなくて、値打ちのありそうなモノに頼っちゃうのかもですね。

 

 

 

その人自身が超高級な人格であれば、それだけで十分輝いておられますよねキラキラ

 

 

 

お肌だって、そう。

 

いくら高い美容液やメイク用品をコテコテに塗りたくっても、結局

剥いでしまえばその人の素顔が現れます。

内面も磨かなくては・・・表情やお顔に、遠慮なく出ますから・・ね(笑)

 

 

素顔を美しく保つことに、努力を惜しまない人こそ

本来の「美しさ」を手に入れられるんじゃないかな・・・と

 

そんなことを思ったりしています。

 

 

 

 

「だから、何??」と言われてから30年近く経った今でも、

到底この先輩に追いつくことはできていませんが、あの言葉を聞いて以来

 

いつか私も中身が伴うようになれたら、バーキンを持ってみたいな。

素材の素晴らしい仕立てのスーツを着れるような女性になれるよう

努力したいな・・・なんて密かに思いハート

 

ステキな先輩に

巡り合えて気付かせてもらえたことに、感謝しています(*´꒳`*)人きら

 

 

 

nakata*もいつの日か内側から輝けるように、日々まだまだお勉強中です。

皆さんと共に、これからも自分磨きを続けて行きたいな~と思ってますきゃっLINE