最近、外回りでウロウロしている途中、本屋に寄ることが多くなった。

比較的大きな本屋なので、一度入ると買いもしないのに一時間は軽く過ごせてしまうという、厄介な場所だ。

一見、サボっているようだが実はそうでもない。

本屋というのは非常に多くの情報を得ることのできるツールなのだ。

今日もいつものとおり、店内を徘徊していると、

ブラックマヨネーズ小杉の著書が目についた。

その名も



『薄毛の品格』

興味が出たので手にとってパラパラとめくってみた。

おおまかに説明すると、

『薄毛を悲観することはない!胸をはって薄毛ライフをエンジョイしようぜ☆』

というような内容だった。

面白そうだし、読んでみたいなとは思ったのだが、ふと思い立った。

実際、私の頭髪も父親からの強烈な遺伝のおかげで年々砂漠化が進んでいる。

そんな私がだ、『薄毛の品格』なるタイトルの書籍をカウンターに持っていったらどうなるだろうか?

きっと、カウンターのお姉さんは私の頭にチラリと目をやり

『きゃ☆この人、薄毛の品格を買うのね!薄毛が薄毛を読むのね!!薄毛のバイブルにするつもりなのねッ!?』

などと思うに違いないであろう。


私はゆっくりと書籍を元の棚にもどした。

『小杉先輩、自分にはまだ無理ッス…。』

そして、静かに本屋を後にした。



自動ドアをくぐり抜け店を出る。

車のキーを回しながら私は思った。

『近いうちに帽子をかぶって、また来よう…。』

と…。

風に揺られた街路樹から、ハラハラと枯葉が散るのが目に入った。

とうとう我が家にも文明開花が訪れた。

パソコン導入!!

……。

今までは会社のPCを使い、ピグやらなんやらとしてたが、今夜からは違う!!

堂々とアダル…いや、アメブロに参戦できるのだ!!

思えば、コソコソと隠れるようにピグったなぁ…。

だが違う!!今夜からは違うのだ!!

……。

だが、なぜだろう。

今、私はケータイからブログを更新している。


ねぇ、奥さん…。


私にもパソコンを触らせておくれよ…。
嫁が外出するというので、今日は昼から家で留守番をすることとなった。

まもなく5ヶ月の息子と二人きり。

むう…。

今まで二人きりになったことはあまりないので変に気を使ってしまう。

『こんにちは、父ちゃんですよ。』

意味もなく、挨拶などしてみせる。

我が息子はおもちゃに夢中だ。

『無視ですかい…』

まぁ、いいさと寝転がってテレビを見ていると、後ろから『あー、うー』と声がした。

どうやら遊んでくれということらしい。

やっとその気になったかと、息子を膝の上に乗せ

『ぴょんぴょんぴょんぴょん…』

とリズムをとると、息子はしまりのない顔で『にへぇ』と笑う。

君は実にぶさいくだなぁ

と思いながらも、可愛い我が子を持ち上げた。

息子は少し驚いたような表情を見せる。

私は息子を頭上に持ち上げたまま、

『おっきくなったら、父ちゃんと飲みにいこうな。』

と語り掛ける。

『にへぇ』

息子はもう一度、だらしない笑顔を見せてくれた。