こんにちは、今日は映画のご紹介で大友克洋原作、監督の「AKIRA」のご紹介をしたいと思います。この作品も、まぁ知らない方はいないと思うので今更ですが、ジャパニメーションといえばコレっていうぐらい、影響力の強い作品ですよね。当時もう毎日のように、というか毎日(笑)観ていた時期があって、もう控えめに言っても30回以上は確実に観ていると思います。
内容はもう今更なので省きますが、この作品を初めて観たのが中学1年生のころで、友達のM君に誘われて映画館へ観に行ったんですね。中学1年生のことですから、誰か大人が一緒に行ってもらわなければならないという事で、うちの祖父に連れて行ってらうことになりました。しかし内容的に今なら、R‐15ぐらいになっていもおかしくないと思うのですが、当時はいい時代でしたね(笑)こんなプログレッシブなサイバーパンクアニメを、一緒に観てくれた祖父にも改めて感謝したいとおもいます(笑)祖父が“おお、めちゃくちゃしよんのぉ”と観ながら、つぶやいていたのを今でも覚えています。
“今観ても十分凄い映像”もさることながら、芸能山城組によるサントラがイヤにカッコいいですよね。CMを観た時からなんかすげぇな、と思っていましたが、当時テープに録音したサントラをずっと聴いていましたね。あとなにが凄いって、名前も見た目も完全に“日本人”が出ているのに、ちゃんとカッコいいという所ですよね。舞台となる世界は未来の東京、“ネオ東京”なんですが、劇中の東京オリンピック開催も重なって、昭和30年代の匂いがプンプンなんですね。その“昭和の日本”と“サイバーパンク”という、鯖の味噌煮とビーフシチュー、おでんとグラタン、雪駄とタキシードを見事にコーディネート、融合してみせた離れ業が凄いです。ちょっとこの辺は控えめに言っても、誰にでも出来ることとは思えません。
原作が未完の状態で映画化されたのですが、もちろんこの作品だけでも上手くまとめられており、完成されています。テーマ的には原作とほぼ同じまま完結していると思いますが、ぜひというか絶対原作も読むべき作品だと思います。ストーリー的には映画版は、半分かそれ以下の所までしかやっていないので、映画版しか観ていないという方がいればぜひ読んで頂きたいと思います。この辺は宮崎駿の「風の谷のナウシカ」と似ていますね。クシャナにあたるのが、ミヤコ様かな(笑)
というわけで今日は「AKIRA」のご紹介でしたが、あまり内容には触れませんでしたね(笑)当時金田のバイクにはとにかく憧れました。レーザー銃や鉄雄のマントなど、中学生が喜ぶアイテムもてんこ盛りにも関わらず、圧倒的なリアリティが素晴らしい作品です。間違っても超能力者にはなりたくない、と思わせてくれる超能力漫画も珍しいです(笑)このような“能力に対する代償”というのも、強烈なリアリティを生んでいるひとつの要因だと思います。
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