=第108回= 『サマータイムマシン・ブルース』 (感想) | 3110 - 映画研究会

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会長の3110です。

いやー、もう、気力が残ってないですわ。

こういう時はあれですね。映画観て小説書いて……あー、目がいてー……。

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

 

『サマータイムマシン・ブルース』

   

   2005年 107分 監督:本広克行

 

  ※画像をお借りしています

 

  〔あらすじ〕

 とある大学では、今日もSF研究会のメンバーがバカ騒ぎをしていた。

 ちょっとしたはずみでエアコンのリモコンを壊してしまった面々は、真夏の部室で灼熱地獄を味わうはめに。

 そんな時、部室突如現れたのは、タイムマシンだった。

 タイムマシンで昨日に戻り、壊れる前のリモコンを取ってこようと思い立つ面々だったが……。

 

     ─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ コ コ マ デ!

 

 

一昨日、出かける前に何か映画を観ようとしたがなかなか決められず、ネットで2時間未満のおすすめ映画を探したところ、この作品が目にとまりました。

 

タイムリープものの映画を紹介している記事では、高確率で目にする邦画。

この際だからと、Amazonプライムで観てみました。

 

感想ですが……

 面白い。

脚本がすごく練られていてすごく面白かったです。

 

 

最初はすごく不安だったんですよ。

序盤の雰囲気とか、B級、あるいは自主製作映画のにおいがぷんぷんでしたから。

 

しかーしですよ。この安っぽい場面が続く序盤、伏線張りまくりなんですよ。

まあね、「あ、これ伏線だ」ってのはよくわかるんですよ。

ただ、どんな回収の仕方をするのか、まったく想像できないくらい意味不明な場面なので、その先に一気に期待が膨らみました。

 

 

 

このスーパー安っぽいタイムマシン。

 

日にちを設定して時間を移動する

一回で移動できるのは99年までで、レバーの上下で過去と未来を切り替える

時刻は設定できない

 

といった設定があります。

これらの設定の活かし方、なかなか見事だったと思います。

こういうのも伏線というか、物語の展開を手助けしていますね。

 

 

こういうタイムリープものには、基本的に2種類あります。

ひとつは、時空旅行が元々時間の流れに組み込まれているもの。

『ターミネーター』の1作目はこれですね。

しかし、こちらは矛盾が生じることが多い設定です。

 

もう一つは、時空旅行がイレギュラーな行為であり、未来の出来事に影響を与えるもの。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(第68回)はこれですね。

この設定を採用している作品は、大体過去か未来を変えることが物語の趣旨になります。

こっちは割と好き放題できる設定です。

 

本作は、上の方の設定を採用しています。

昨日の写真に今日の人物が写っている時点で、観ている方にはそのことがわかるのですが、本作の趣旨は過去を変えないこと。

 

変わるはずのない設定の元、過去が変わるのを阻止する展開にちょっと疑問を持った私ですが、最後でそのことについて言及されていましたね。

最後まで適当にならず、ちゃんとした脚本だったのでよかったです。

 

 

 

ちなみに、↑の画像の一番左はムロツヨシ氏。

痩せてんなおい。

 

 

     ε=ε=ε= ヾ(*~▽~)ノ

 

久しぶりに面白い方がを観ました。

やっぱりね、邦画はこういうアホっぽくて明るい作品の方がいいと思うんですよ。

最近の邦画は暗いのばっかりで、そうじゃなくても漫画の実写化ばっかりで観る気が起きないんですよねぇ。

 

これから、明るい邦画が増えていくことを願っています。

 

 

続く……ちなみに元は舞台作品