今日も今日とてダメ人間。 -151ページ目

訃報。

西村寿行氏死去。

また一人、素晴らしい方が亡くなられました。

ハードボイルド世界を我々に教えてくれた寿行氏。
オウム事件の先取りのような話があったり、大量発生した鼠と人間の死闘があったり、

特に好きなのは、

学歴のない犬

でした。

昨日、ブックオフ行った時に、何か一冊買おうかと思ったのですが、あまり選んでる時間がなく、また今度にしようと思ったのが悔やまれます。
今、手元に一冊も寿行氏のストックないんですよ。 明日、休憩中に本屋直行だな。

ご冥福をお祈り致します。

読書日記もひとつ。

最近ねえ、意外に本読む時間は有るんですけど、なかなか日記書く時間が無くて。
というわけで、もひとついきます。

時限絶命マンション
矢野龍王

前作、極限推理コロシアムは第30回メフィスト賞受賞作でした。それに続いての第2弾。

いわゆるクローズドサーキットもの。そこに更に時間限定の縛りがついてます。
あるマンションの住人が各部屋に分かれてゲームをします。
もちろん、殺人ゲーム。
爆発する首輪で自由を奪われてるのはバトルロワイヤルへのオマージュですね。
しかも、6時間毎に1チーム爆発するという、ある意味お約束の展開。

こういうのを目にするたび、ワタクシの心の中にはある脚本家の名前が浮かびます。

長坂秀佳。

今、反応した貴方、

間違いなく、30代後半以上ですね(笑)
そう、爆弾の長坂です。
思い出します、特捜最前線。
もちろん、快傑ズバットでも可(笑)

若い方には、ゲームの原作の方が馴染みが有るかもしれませんね。
弟切草とか、彼岸花とか、街とか。

その長坂さんがこういうタイプの限定条件下の話の脚本を得意にされてました。
なんせ、24がヒットした時に、

オレ、もうああいうの書いてるんだけど。

と、豪語された方ですから。

いやー懐かしいですねえ。
ちょっと脱線しましたが、しょうがない。ワタクシの体の中には間違いなく長坂ドラマで育った血が流れてますので。

えーと、それでだ、矢野龍王。
前作はちょっとサラッと読め過ぎるきらいがありましたが、今作はそれも解消されスリリングな仕上がり。最期のオチも綺麗についてると思います。
若干、伏線が分かり易いかな。

出来れば、爆弾の長坂脚本で映像化希望。

だから、無理だって人死に過ぎるから。

読書日記。

天帝のはしたなき果実
古野まほろ

亡き宇山日出臣氏が見い出した最期の才能。

第35回メフィスト賞受賞作。

読まない訳にはいかないですね。
京極氏かと間違われた程の分厚さですが、気が付くと完全に引き込まれている自分がいました。

これ、ハマるわ。

ミステリであり青春小説であり。

作者自身である古野まほろが探偵役として謎に挑みます。殺された友の為に。
但し、正直いえば、

犯人は割りと早い段階で予想つくと思います。
で、それでも読ませる筆力は大したもの。流石、宇山さん仕込み。

あと、後半の展開。
誤解を恐れずに言えば、
エヴァじゃん。

いや、もちろん作者さんの意図するところではないと思いますよ。
ただ、エヴァを体感してしまった我々の世代は多かれ少なかれ、エヴァの呪縛からは逃れられないんだなあと思ってしまいました。
しかし、それを差し引いても素晴らしい作品だと思います。次の作品も早くも出てますからあまり間を空けずに読んでみようと思います。