京阪大津線の復興研究所

京阪大津線の復興研究所

大津線とは、京阪の京津線と石山坂本線の総称です。
この大津線の活性化策を考えることが、当ブログの目的です。
そのために、京阪線や他社の例も積極的に取り上げます。


テーマ:

読み:なかもず

所在:大阪府堺市北区中百舌鳥町二丁

開設:1912(大正元)年10月10日

2016年1日平均乗降人員:23,220人(南海)

                     41,767人(泉北)

隣駅:百舌鳥八幡(0.7km) ←→(1.0km)白鷺

                                       →(3.7km)深井

 

中百舌鳥は、南海高野線から泉北高速鉄道線が分岐する駅であり、泉北ニュータウンの実質的な玄関口です。島式ホーム2面4線で百舌鳥八幡側に引上げ線を持ち、泉北線内折り返し列車と高野線列車がホーム上で接続できます。

 

泉北高速鉄道線は第三セクターの大阪府都市開発の手で1971(昭和46)年に中百舌鳥―泉ケ丘間が開通して以来、南海の難波まで直通運転を行っています。現在の終点である和泉中央まで開通したのは、1995(平成7)年のことです。

 

その間、1987(昭和62)年に地下鉄御堂筋線が中百舌鳥乗り入れを果たし、大阪市内を除く府下ではトップクラスの交通の要衝が形成されました。それに先立ち、南海は平日朝夕の泉北直通の準急行(準急)の約半数を深井―堺東間無停車の区間急行に格上げしました。

 

これにより中百舌鳥を通過させ、御堂筋線への乗り換えをさせないようにしたのは有名な話です。それでも、当時1日6万人の旅客が南海から御堂筋線に転移しました(『鉄道ピクトリアル』1995年12月増刊号)。

 

平成25年度版『都市交通年報』によれば、2011(平成23)年の南海と泉北の連絡客は1日あたり74,305人で、南海上り方面への利用が61,945人(83.4%)、南海下り方面への利用が12,360人(16.6%)です。

 

加えて、中百舌鳥で乗降(改札口を出入り)する南海上り方面への利用客が8,710人存在するので、大阪都心方面への利用客は合計70,655人となります。御堂筋線の中百舌鳥は終点なので、同年の1日乗降人員81,128人の全てが大阪都心方面への利用客ということになり、南海のシェアを上回っています。

 

その後、府が大阪府都市開発の株式をアメリカの投資ファンド「ローンスター」に売却しようとしていることが発覚し、これに反対する堺市議会との間で論争が巻き起こりました。

 

最終的には、ローンスターを大きく上回る「現状比で普通運賃80円引き・通学定期運賃25%引き」の条件を提示した南海グループに全株式が750億円で売却され、2014(平成26)年7月1日付で泉北は南海傘下に入りました。この時、社名も「泉北高速鉄道」に変更されています。

 

南海は泉北の自社系列化と乗継割引拡大を機に、区間急行の増発や、泉ケ丘から天下茶屋まで停まらない有料特急「泉北ライナー」の新設を行い、再び攻勢を強めています。

 

ただ、通勤定期運賃が割引拡大の対象外となった影響もあり、依然として中百舌鳥での御堂筋線乗り換え客は少なくありません。2016(平成28)年の中百舌鳥の1日平均乗降人員は、御堂筋線が74,398人、南海と泉北の合計が64,987人であり、かなりの部分を乗り換え客が占めていると考えられます。

 

よって、中百舌鳥通過列車に反対する意見は根強くあります。それも無理からぬことで、高野線の白鷺以南からの直通列車は泉北系統以上に問題があり、中百舌鳥に停まる優等列車は朝の2本と深夜の1本の準急だけです。あまりに偏った状況であり、何らかの形で是正が必要です。

 

高野線の優等列車のうち、全区間で通過運転を行うのは有料列車である特急だけであり、他の種別は全て途中から各駅に停まります。停車駅の詳細は以下の通りです。

 

快速急行:難波・新今宮・天下茶屋・堺東・北野田・金剛・河内長野・三日市町・美加の台・林間田園都市以南各駅

急行:難波・新今宮・天下茶屋・堺東・北野田・金剛・河内長野以南各駅

区間急行:難波・新今宮・天下茶屋・堺東・北野田(または深井)以南各駅

準急:難波・新今宮・天下茶屋・堺東以南各駅

 

中百舌鳥に停まる優等列車は準急だけですが、現状のままでは速達性に欠けるので、堺東以南で百舌鳥八幡・白鷺・萩原天神・狭山・大阪狭山市・滝谷を通過させ、三国ヶ丘・中百舌鳥・初芝・北野田・金剛・千代田・河内長野・三日市町に停めて朝ラッシュ時の区間急行を置き換えるのが妥当です。停車駅数は現在の区間急行と同じになりますが、利便性は大きく高まります。

 

この新しい準急は千代田・河内長野・三日市町始発を各々30分毎に設定し、中百舌鳥で泉北線内折り返しの各停と接続させます。同様に、泉北準急も区間急行を置き換え、中百舌鳥で高野線系統の各停と緩急接続させます。

 

これならば、どちらの準急も御堂筋線への乗り換え客が降りた後に各停からの接続客が乗り込んでくることになり、輸送力の観点からも望ましい状態になります。

 

朝ラッシュ時のピークには2系統の準急と各停、急行(または快速急行)を10分毎に運転し、前後の時間帯および夕ラッシュ時は「新しい準急」を間引いて適宜特急を追加するのが良いと考えられます。その際、特急「泉北ライナー」は深井にも停めるべきでしょう。

 

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