最近頻繁に筑波大学教授の柳沢正史先生がTVなどに出演し、睡眠の重要性を紹介している放送を見られた方もおられると思います。
一時期、睡眠負債と言う言葉が流行るなど、睡眠を十分に取らないと不足した分だけ将来に対して負債が蓄積してしまうってもの。
なんとなく睡眠の重要性を認識していても、実際に必要な睡眠時間を確保出来ている人は少ないのではないでしょうか?
私の患者さんの中には、自分時間を今より確保するためにショートスリーパーになろうとしている人も…?
髪の毛や体の為にも睡眠時間を十分取って下さいねって言ってるんですけどね。
(最近、髪が薄いのを気にしているみたいで…)
これを書いている私でさえ、色々な理由により毎日必要十分な睡眠時間を取れているとは言えませんからね…
<睡眠には>
・疲労の回復
・成長ホルモンの分泌
・記憶の整理と定着
などの効果が一般的に知られています。
しかし、もっと重要な事は、睡眠中に(レム睡眠中に)脳内に溜まったゴミを脳脊髄液を使って洗い流している事なんです
成人の脳の重さは男性では1350~1500g、女性では1200~1250gほどと言われ、平均的な体重の約2%程度。その一方で、脳はグルコースという形で1日当たり350~450kcalを消費しており、これは人体の基礎的な消費カロリーの20~25%を占めています。
一説によれば、脳が今以上にフル回転してしまうとエネルギー消費に内臓機能が追い付かないようです。
それほどのエネルギーが脳内で消費されているという事は、車を動かすのにエンジン内でガソリンを消費し排気ガスを出すように、脳内でもグルコースを消費した際にゴミが発生します。
このゴミを排出するのに睡眠中(レム睡眠中)に脳脊髄液を使用して排出するシステムが存在しているようです。
(米大学の研究チームが解き明かしたシステム)
カイロプラクティックの世界では、特にSOTの治療の概念には、この発想は既に存在していたようですけど…
睡眠が不十分だと脳内にゴミが溜まり、色々な症状が出現してもおかしくはないですよね…。
私が行うSOT(Sacro Occipital Technique)=仙骨後頭骨テクニックは、脳脊髄液の産生と循環、吸収を促進する治療法なのです。