流産手術について(入院、手術、費用)
〜稽留流産と診断されてから流産手術までの流れ〜1. 週数:15週3日2. 手術内容:流産手術(陣痛促進剤を使ってのお産)3. 費用:263,822円(出産育児一時金40万4000円支給)4. 出産育児一時金受取方法:直接支払制度妊婦検診(稽留流産診断) 性別が判明すると思っていた妊婦検診で“稽留流産”と診断。 モニターを確認する先生と看護師さんの様子を見て、 よくない状態だと分かった。 けど正直そこまで緊迫した状況だとは思わなかった。 お医者さんだからきっと治してくれる。 内診台から別の部屋に移動し、説明を受けた。 亡くなった赤ちゃんを取り出す手術を行う という内容だった。 ようやく事の重大さに気がついた。 それでも大人だから、取り乱したり、泣いたりせず 冷静に説明を受けようと思った。 入院は2日後、手術は3日後を予定した。入院1日目(入院日) 10時に受診、超音波エコーで最終確認。心拍確認出来ず... そのまま内診台に移動しラミセル挿入。 15時に再度内診に呼ばれ、ラミセル数本抜き、数本挿入した。 その日の処置は終了、寝る前に血圧測定と体温測定をする。 睡眠薬(レンドルミン錠0.25mg)を出してもらう。 その他、痛み止め、乳汁分泌抑制、抗生物質、解熱剤 子宮収縮、精神安定剤のお薬を処方された。 朝の処置では特に痛みはなかったが、違和感を感じた。 夕方の処置後は多少の痛みを感じたが、 痛み止め(座薬)のおかげですぐに痛みが引いた。 この日から夫が病室に泊まってくれたので不安もなく過ごせた。入院2日目 9時半頃、血圧測定と体温測定。 11時に内診に呼ばれ、ラミセルを追加した。 昼寝中に少量の出血あり、 看護師さんに確認してもらうが問題なし。 16時に再度内診に呼ばれ、ラミナリアを追加した。 その日の処置は終了、寝る前に血圧測定と体温測定をする。 昨日と同じ薬を処方される。(精神安定剤は飲まなくてもいいと 言われたので飲まなかった) 朝のラミセル追加後、生理痛のような鈍痛。痛み止め(座薬)が 効きにくかったため、看護師さんに相談、 ロキソニンを追加で服用した。 子宮口が固く、充分に開ききっていなかったため 手術は翌日に延期となった。 夕方のラミナリア追加は、挿入時〜処置後も強い痛みが続いた。 ロキソニンを二錠服用した。この時から強い違和感を 感じたまま手術までを過ごすことになった。入院3日目(手術日) 10時頃、血圧測定と体温測定。 11時に内診台に呼ばれ、子宮口を確認。 充分に子宮口が開いた?ため、 そのまま陣痛促進剤を打ち陣痛を起こす。 すぐに陣痛が始まり13時頃、手術室に運ばれた。 14時頃、痛みがなくなったため再度陣痛促進剤を打つ。 それから1時間後、無事出産した。 陣痛、出産よりも辛かったのが産後の処理...痛みが我慢できず、 全身麻酔で眠らせてもらった。 陣痛は一度大きな波が来たが、3時間ほどすると 痛みがなくなった。ただ腰が砕けそうなほど痛かった。 看護士さんと手術に立ち会ってくれた母親が、 交代で腰をマッサージしてくれた。(夫は朝から何も食べず 立ち会ってくれたのでここで一旦休憩) 先生が子宮口の様子を見に来る。 おそらくこのタイミングで再度陣痛促進剤を打たれる。 痛みが増し、定期的に強い痛みが再来... 本当ならこの痛みの先に幸せが待っているのに、ね、辛いね、 と看護師さんが泣いていた。 その隣で母も泣いていた。 本当に悲しくて寂しい出産だと改めて思った。 それから1時間後に出産した。出産する瞬間は全く痛みはなく、 破水した感覚だけはあった。 それからすぐ後に出産後の処理があったが、 これが何よりも痛い... お腹の内側をフォークなようなもので 何度も引っ掻き回されている感覚... 痛みに耐えきれず先生に訴えるとすぐに 麻酔を打ってくれたので助かった。 麻酔から覚めてすぐ赤ちゃんに会わせてもらった。 両手に収まるサイズの箱の中に入った赤ちゃんはとても綺麗で 眠っているようだった。 この日はみんながお見舞いに来てくれて、 赤ちゃんに手を合わせてくれた。 悲しい時間もあったが、家族に愛された子だったと実感した。 寝る前に夫に抱きしめてもらった。 スキンシップは多くとる方だが、この瞬間は特別だった。 お疲れさま、今日はゆっくり休んでね と言われて 本当に終わったんだなと思った。4日目(退院日) 3日目の夕方退院予定だったが退院日延期、4日目の昼に退院。 一時帰宅してすぐ喪服に着替え火葬場へ。 両家家族でお見送りをした。 退院の日、看護師さんから真っ白い花束をもらった。 小さな箱に入った赤ちゃんは数日前まで お腹の中にいたと思うと不思議だった。 火葬場の方に、骨は残らないかもしれないと言われたが 数十分後呼ばれて収骨に行くと、小さな骨が残っていた。 赤ちゃんはこの数ヶ月でしっかり成長していた。 私が通っていた産院はあまり詳しい説明をしてくれるところではなかったため処置や手術についての詳細はわかりません。それでも看護師さんはみんな優しくて先生も質問をすると丁寧に答えてくださったので安心してお願いすることが出来ました。処置の度に、検診にきた妊婦さんに会わなければならないのは辛かったですがまたきっと赤ちゃんが帰って来てくれると思えば前向きになれました。この経験がただ悲しい出来事だったで終わるのは、とても寂しいので自分の中でも記録に残ればと思ってブログを書きます。確かに年齢によって妊娠のリスクは高まりますがどれだけ若くてもリスクがあると分かりました。妊娠も出産も本当に奇跡で、赤ちゃんが生まれてくることが当たり前と思ってはいけない。今回のことで妊娠が怖くなったら....と思うと自分でも不安でした。けど、やっぱり赤ちゃんが欲しい、子供が大好きな夫に自分の子供を抱いてほしいという思いが強くなりました。どれだけ長い道のりになるのかはわかりませんが、地道にコツコツを頑張っていけたらと思います。