今晩は、所沢市田中則行です。昨夜6日のNHK総合テレビ大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第9話「決戦前夜 の巻」のあらすじと解説をリポートします。
[第9話あらすじ]
遂に鎌倉入りを果たした源頼朝(大泉洋さん)の一党。敵対した平家方を捕らえるため、頼朝は競わないように和田義盛(横田栄司さん)と畠山重忠(中川大志さん)を派遣。これを知った北条義時(小栗旬さん)と三浦義村(山本耕史さん)は祖父・伊藤祐親(浅野和之さん)と八重(新垣結衣さん)を救うため急ぎ、伊東へと向かう。その頃、都を出た平家の追討軍が東海道を進軍。甲斐では、出陣を約束した武田信義(八嶋智人さん)が義時の父・時政(板東彌十郎)に─



第9話解説
◆源平激突!富士川の戦い

石橋山での敗戦から僅か1箇月半で奇跡的な再起を果たし、治承4年(1180)10月7日に鎌倉入りした源頼朝。しかし、息つく暇もなく10月16日には再び駿河国へと出陣します。平清盛の孫・維盛率いる平家軍が進行してきたと言う情報が入ったからです。
都では頼朝の反乱を鎮圧するため9月5日に頼朝追討の専旨が発せられました。清盛の命を受けた追討軍は9月22日に福原を出立し、翌23日には京の六波羅へと入ります。しかし、そのまま進軍せず29日までこの地に長期逗留。侍大将・伊藤忠清が陰陽道の悪日とされる「十死一生日」に六波羅を出立することを拒んだためと言われています。石橋山での頼朝の敗戦が伝えられていたため、油断もあったのかも知れません。これが頼朝に時間を与えることになりました。





鎌倉殿の13人紀行
◆第9集 静岡県・富士市/清水町

静岡県・富士市。富士川の合戦は、この川の河口付近が舞台となりました。当時は川幅が広く多くの中州がありましたが、新田開発が進み今の姿となっています。

市内には島の字を持つ地名が点在し、かつての川の大きさを想像することができます。

川の西岸に陣を構えた平家軍は、水島の飛び立つ音を奇襲と勘違いし、撤退したと伝わります。

頼朝が打倒平家が奉納したと伝わる矢じりが今も残っています。



静岡県・清水町。戦いの翌日、頼朝は黄瀬川本陣に戻り、奥州から駆け付けた義経と対面します。二人は互いに昔を語り合い、涙したと伝わります。
頼朝と共に平家打倒を目指す義経。この黄瀬川の地から、歴史の表舞台に登場します。




◆横割八幡宮 (静岡県・富士市)
交通アクセス:JR東海東海道新幹線・新富士駅下車 徒歩15分



◆八幡神社 (静岡県・清水町)
交通アクセス:JR東海東海道本線・三島駅下車 路線バス利用、医療センター入口停留所下車直ぐ





次回3月13日は第10話「根拠なき自信 の巻」が放映されます