今晩は、所沢市田中則行です。昨夜6日のNHK総合テレビ大河ドラマ『鎌倉殿の13人』第5話「兄との約束 の巻」のあらすじと解説をリポートします。
[第5話あらすじ]
闇夜に紛れ、堤館に山木館を立て続けに襲撃した源頼朝(大泉洋さん)の一党。見事に首級を挙げて勝利した頼朝は北条義時(小栗旬さん)の知恵も借り、板東での政の第一歩として土地の分配を始める。だがこれを知った平家方が激怒。相模では奉行を務める大庭景親(國村準さん)が梶原景時(中村獅童さん)ら三千の兵を率いて出陣。伊豆でも頼朝討伐に燃える伊東祐親(浅野和之さん)が動き出す。これに対する頼朝は全軍を率いて鎌倉を目指す
第5話解説
◆最前の一箭
遂に挙兵した源頼朝が最初のターゲットに選んだのは山木兼隆。平家により伊東の目代(=代官)を任されました。兼隆の暮らす山木郷は北条から東に凡そ3kmの距離にあり、ご近所。加えて山木郷の北には兼隆の後見役を務める堤信遠の館もあり、勢いをつけるには格好の標的でした。
治承4(1180)年8月17日深夜、頼朝に命じられた北条時政・宗時・義時父子らが出撃。堤館に至った佐々木経高が矢を放ち、戦いの火蓋が切られます。『吾妻鏡』には「是、源家の平氏を征する最前の一箭也」と記されています。
因みに『吾妻鏡』には、頼朝が占いを行わせ、決行を8月17日寅卯の剋(午前3時~7時)と決めたとも記されています。この日は三島社の祭礼の日でもありました。
鎌倉殿の13人紀行
◆第5集 神奈川県・小田原市/静岡県・熱海市
神奈川県・小田原市。相模湾が一望できる急斜面が石橋山の戦いの地です。山頂付近に陣を構えた頼朝でしたが、平家軍に囲まれてしまい大敗を喫しました。