今晩は、所沢市田中則行です。昨夜6日のNHK総合テレビ大河ドラマ『青天を衝け』第17話「篤太夫、涙の帰京 の巻」のあらすじと今週の渋沢栄一を解説します。
[第17話のあらすじ]
円四郎(堤真一さん)の命が奪われたことを江戸で知り、衝撃を受ける篤太夫(吉沢亮さん)と成一郎(高良健吾さん)。その時、京では慶喜(草彅剛さん)が自ら指揮を執り、御所を迫る長州藩兵と戦っていた。そこに西郷吉之助(博多華丸さん)が薩摩藩兵を率いて加勢する。集めた兵を引き連れて京に向かう篤太夫達。その道中、岡部の代官・利根(酒向芳さん)が現れる。更に水戸では耕雲斎(津田寛治さん)と小四郎(藤原季節さん)が率いる天狗党が慶喜を頼って京を目指していた。



◆今週の渋沢栄一 (第17回)

◾一橋家のために集めた人々を連れて江戸に向かう途中、惇忠が放免になり平九郎の手錠も外れたことを伝蔵から聞く
「故郷の者も入れば、あと10人から20人兵が集まる。早く平岡様に知らせてぇのう」 (篤太夫)



◾江戸に到着すると直ぐ、円四郎が命を落としたことを知る



◾京へ戻る途中、深谷宿の側で父・市郎右衛門の計らいにより千代とよし、子供達に再会する
「俺は今、ここがまっさかぐるぐるしておる。俺に道を開いてくれた恩人を亡くしちまった。あにぃ達にも迷惑をかけ、かつての仲間は筑波山で幕府と戦ってる。俺は…俺の信じた道は…」 (篤太夫)


「大丈夫。千代はどんなに離れていてもおまえさまの選んだ道を信じております。おまえさまがこの胸に聞いて選んだ道を」 (千代)



◾翌日、岡部の領内を通り抜ける際、かつて理不尽に罵られた岡部潘代官・利根吉春と再会。渋沢達を岡部に戻せと言う利根に、一橋家家臣・猪飼勝三郎がはっきりと断る



「渋沢両人に村方へ帰られては一同が困りまする。両人は縁あって当家には入り、今っなっては掛け替えのなき家中の者。一橋家としては到底承服しかねることゆえ、お断りいたす」 (猪飼)






青天を衝け紀行
◆第17集 つくば市/深谷市

茨城県・つくば市。関東平野に聳える明峰、筑波山。その中腹に筑波山神社があります。

天狗党の中心人物、藤田小四郎はこの地で挙兵しました。
始めは60人余りの集団だった天狗党。挙兵を聞き付けた人々が合流し、最盛期には数千人膨れ上がりました。天狗党は朝廷に攘夷の志を訴えるため、慶喜がいる京を目指します。


埼玉県・深谷市。一行は利根川を渡り、栄一の故郷・血洗島を通過しました。

利根川の近くにある不動堂は、武田耕雲斎が陣を置いた場所であると地元に伝わっています。
岡部潘との小競り合いの中で、天狗党2人が命を落とし、中の家(なかんち)の近くに葬られました。栄一は後に鎮魂の碑を建てています。
全国を巻き込んだ天狗党の進軍。慶喜は辛い決断を迫られることとなります。





◆筑波山神社 (つくば市)
交通アクセス:つくばエクスプレス線・つくば駅下車 路線バス利用、筑波山神社入口停留所下車 徒歩5分


◆水潘烈士弔魂碑 (深谷市)
交通アクセス:JR高崎線・深谷駅下車 路線バス利用、中の家停留所下車直ぐ





次回6月13日は第18話「一橋の懐 の巻」が放映されます