今晩は、所沢市田中則行です。27日に放映されましたNHK総合テレビ大河ドラマ『麒麟がくる』第25話「羽運ぶ蟻の巻」のあらすじとトリセツを解説します。
[「羽運ぶ蟻の巻」のあらすじ]
覚慶(滝藤賢一さん)は還俗し足利義昭を名乗る。しかし受け入れを希望する越前・朝倉義景(ユースケ・サンタマリアさん)の態度が決まらず、近場で立ち往生を余儀なくされていた。一方、信長(染谷将太さん)は長きに渡る斎藤龍興との戦に勝ち、遂に美濃を平定する。かつての家臣・伝吾(徳重聡さん)から文が届き、光秀(長谷川博己さん)は母・牧(石川さゆりさん)を連れて懐かしい美濃へと旅をする。訪ねた岐阜城で「何のために戦っているのか分からなくなった」と言う信長に光秀は「上洛して新しい将軍と幕府を再興すれば、武士が誇りを持てる平らかな世になり皆が喜ぶ」と言う。しかし肝心の将軍候補・義昭の評を信長から聞かれると、光秀は口ごもってしまうのであった。越前に戻った光秀を、何と義昭が持ち構えていた。



◆第25話トリセツ
①永禄9(1566)年、覚慶は還俗し足利義昭(当初は義秋)と名乗る。朝倉義景を頼って越前に向かうが、態度のはっきりしない義景により敦賀に留め置かれる。

②永禄10(1567)年8月、織田信長は斎藤龍興の稲葉山城を攻略。美濃を平定し、稲葉山城に入る。

③永禄11(1568)年2月、三好勢が坦ぐ足利義栄が14代将軍に就任する。


■次期「将軍の座」を巡る策略




麒麟がくる紀行
◆第25集・岐阜県岐阜市
岐阜県岐阜市。美濃を攻略した織田信長は義理の父・斎藤道三が築いた稲葉山城に入りました。焼失した斎藤氏の居館跡を造成・大改修して造られた信長の館には、幾つもの庭園があったと言います。
中でも自然の岩盤を生かした庭には滝も流れていました。地上の楽園とも言われた居館は、特別な客人を迎える迎賓館でもありました。
長良川の鵜飼いを接待の場として用いた信長は、漁師に「鵜匠」と言う名称を与えて保護したと言います。更に新しい町づくりを行い、道三が築き上げた「井ノ口」と呼ばれたこの地を中国の故事に因み「岐阜」と改名しました。

美濃の新たな主となった信長は、この地を拠点に上洛を目指すことになります。



◆織田信長公居館跡 (岐阜県岐阜市)
交通アクセス:JR東海東海道/高山本線・岐阜駅下車 路線バス利用、岐阜公園歴史博物館前停留所下車徒歩3分





次回10月4日は第26話「三淵の奸計の巻」が放映されます