今日は、所沢市田中則行です。先日、ドコモdメニューニュース及びヤフーニュース内の乗り物ニュースで東京メトロ有楽町/副都心線に新型車輌17000系がいよいよデビューすると配信されました。乗り物ニュースでは11日に同線の新型車輌を報道陣へ公開しました。

(ドコモdメニューニュース及びヤフーニュース内 乗り物ニュース・8月11日報道発表)
東京メトロ有楽町/副都心線17000系のポイントの一つとして特にベビーカーや車椅子で乗降しやすくなっている点で、床面の高さを同車輌と入れ替えする従来の7000系の1200mmから11409mmへ低くしたのに加え、乗降用扉付近の床がホーム側へ少し傾斜した小さいスロープ状に設計されています。ホームからの乗車の際、ベビーカーなどの車輪がスムーズに車輌内へ入れる形としています。これらの傾斜設計は東京メトロで初物だそうです。

「東洋初の地下鉄として開業してから90年のノウハウを詰め込みました。快適性、バリアフリーを楽しみながら乗って頂ければ」(東京メトロ車輌部設計課・荻野智久課長)

またそうしたベビーカーや車椅子での利用を想定するものとして、各車輌にあるフリースペース付近の乗降口は床にあるドアレールに車輪が通過しやすいよう切り欠きが入っています。

室内の快適性も向上され、従来の7000系に比べ冷房出力がアップした他、座席幅を430mmから460mmへ拡大。室内のデザインは有楽町/副都心線のラインカラーへ色彩を同調。連結面や座席横の仕切り、荷物棚に透明な強化板硝子を採用することにより開放感を高めています。



■万が一脱線した場合でも自動で対応

外観では従来の7000・10000系を想定させる丸型ヘッドライトを採用。車端上部に車椅子やベビーカーでの利用客がフリースペースの位置が分かりやすいようにそのサインを掲示しています。

『TIMAシステム(車輌情報監視・分析システム)』と呼ばれる走行中の機器状態を総合指令所や車輌メンテナンス担当部署から遠隔でモニタリングし、トラブルを未然に防ぐ仕組みが導入されているのも特徴で、万が一脱線した場合でも自動で列車を停止させることが可能としています。



東京メトロ有楽町/副都心線17000系は有楽町線開通50周年並びに副都心線開通15周年に向け、令和2年度中に1編成が営業運転を開始します。また令和4年度迄に全21編成180輌を導入する計画です