今晩は、所沢市田中則行です。10日のNHK総合テレビ大河ドラマ『麒麟がくる』第17話「長良川の対決の巻」のあらすじとトリセツを解説します。
[第17話のあらすじ] 
尾張では道三(本木雅弘さん)が越前へ落ち延びられるよう取り計らったにも関わらず、それを拒んだとして帰蝶(川口春奈さん)が憤っていた。道三が劣勢であることを聞いた信長(染谷将太さん)はいてもたってもいられず兵を引き連れて飛び出していく。光秀(長谷川博己さん)は明智荘を守るべく、光安(西村雅彦さん)と共に道三に味方することを決める。遂に長良川を挟んだ戦が始まった。一進一退の攻防が続く中、自ら大軍を率いて押し寄せていった高政(伊藤英明さん)により、次第に道三軍の敗色が濃厚になっていく。



[第17話トリセツ]
■道三軍×高政軍 長良川の戦

弘治2(1556)年4月。美濃の蝮(まむし)と呼ばれた斎藤道三と長男・高政の軍勢が長良川を挟んで対じ合戦となりました。稲葉良通を始め多くの国衆を見方につけた高政は圧倒的に大軍で攻め、道三は討ち死に。高政軍が勝利しました。



■光秀が光安から譲り受けた明智家の旗印とは??
道三軍が敗北し明智城に戻った光安は、光秀に家督を譲ると共にその証として明智家の旗印である家紋の桔梗が入った四半旗を渡しました。
この四半旗は戦場で大将の居場所がわかるようにするための旗印で、明智軍の大将だけが持つことを許されました。



麒麟がくる紀行
◆第17集・岐阜県岐阜市[長良川・常在寺]
金華山の麓を流れる長良川。斎藤道三とその息子である高政の親子が対決した地です。決戦の前、道三は稲葉山(現在の金華山)の北側にある鶴山に陣を構えました。しかし道三に味方するものは少なかったと言います。

劣勢の中、道三は討ち死に。遺体は埋葬され、道三塚が築かれました。川の氾濫により度々流され、後に現在の長良福光周辺に移され供養碑が建てられました。
出家して家督を譲った道三が詠んだ辞世の句が残されています。

『捨ててだに

この世のほかはかなきものを

いづくかつひのすみかなりけむ』


そこには「この世の他には何もない我が身にどこに終(つい)の住みかがあるのだろう」とその思いを綴っています。
下剋上により一国の主にまで上り詰めた道三でしたが、嫡男の謀反により命果てることとなりました。



◆常在寺 (岐阜県岐阜市)
交通アクセス:JR東海東海道/高山本線・岐阜駅下車 路線バス利用、岐阜公園歴史博物館前停留所下車徒歩5分





次回17日は第18話「越前への巻」が放映されます