今日は、所沢市田中則行です。ツタヤ店限定でリリースされました交通タイムス社×京商コラボ企画 ミニCARトップのトヨタ・GRスープラを解説します。その4回目です。それまではモータージャーナリストの土屋圭市さんによるドライビングリポートや車両内容を解説していきましたが、今回では本ミニチュアモデルの出来映えとディテールを追っていきます。
■ライバルに先駆けての発売 手の平サイズで勝負
京商の1/64スケールミニチュアモデルカーと言えばかつて旧 サークルKサンクス(現在ではファミリーマートに統合されている)の数量限定商品のイメージがあったが、低廉な価格で高品質を実現したアイテムと言うことであり、ファンが多いシリーズでもある。ダイキャストボディー式カーモデルの強みはプラスチック製品より重圧感があるのに加え、何より手に持った際に”温かみ“があると言うこと。手の平サイズのミニチュアモデルカーと競合が多いが、あえてこの1/64サイズで商品化にチャレンジした。
今回では最上級グレードであるRZをモデル化した。ボディーカラーは国内では24台限定仕様で採用されたマットストームグレーメタリックをチョイスした。実車で手に入れることができなかったオーナーのことも鑑みての選択である。
京商の1/64スケールミニチュアモデルカーのポイントは「クオリティが高い」と言うこと。実車を基に作成した3Dデータをベースに、熟練の開発者が1/64サイズでベストとなるようにデフォルメし再設計。
単なる縮小版ではない、1/64スケールならではの世界観の再現に成功している。
実際の製造は中国の現地工場であるが、ダイキャストボディーの磨きや塗装、組み付け等はほぼ全ての工程で手作業が入っていると言う。例えばダイキャストボディー。金型から抜いた状態のままだとバリが出ているので、外板を手作業で磨いていく。製品版に至るまで3次元試作まで制作し、金型のクオリティアップに尽力している。「全体のゆったりとしたフォルムの再現が大変でした」とは、開発者の弁である。またディテールにも注目される。前後のエンブレムはタンポ印刷(シリコン製の部品を使用し転写する印刷技術)で再現しているが、サイズがサイズなのでリヤバンパーの「GR」ロゴをそのままの印刷では不可能だ。そこでロゴもデザインし直しし、1/64サイズで「それっぽく」見えるように工夫していると言う。
交通タイムス社刊・CARトップ誌で1/64スケールミニチュアモデルカーを産み出すってのがラッキーでした。今回のトヨタ・新型スープラを始め、今後のスポーツカーモデルの1/64スケールミニチュアモデルカーが随時発展されるか、期待したいところです。以上、交通タイムス社×京商コラボ企画 ミニCARトップのトヨタ・GRスープラを解説しました