こんばんは、所沢市田中則行です。高級セダン復権に向け大幅刷新されたトヨタ・新型クラウンが話題で、グレード構成を見直し若返りを狙い目となっています。

(Google及びヤフーニュース内 オートックワン・14日10時32分報道発表)


「いつかはクラウン」と言う合言葉がある程、トヨタ・クラウンは我々日本人にとって誰もが憧れる高級車と言える存在感でした。しかしながら近年ではSUVやミニバンが普及しつつある時代となり、クラウンユーザーの年齢層は約65歳以上にもなったと言われています。またメルセデスベンツやBMWを始めとする欧州の高級セダンが日本国内でも人気を集めているのも事実。そんな状況の中、ユーザーの若返りを図ると共に欧州の高級セダン勢に流れつつあるユーザーの興味を国産高級セダンへと取り戻すべく、昭和30(1955)年に初代から数えて15代目となる新型クラウンが今年6月にフルモデルチェンジ発表されました。



新型クラウンの最大のトピックと言えるのはグレード構成の刷新で、標準グレードとスポーティーなRSと言う2本立てとなりボディーサイズも1種類となっています。過去には高級志向のロイヤルサルーンとスポーティー志向のアスリート、全長をストレッチしたマジェスタの3グレードで構成されていましたが、現行モデルでは標準グレードとRSの2グレードに変更されています。



■保守派から今時なスタイリングに変化

若返りをテーマとする新型クラウンの大きな変更点として歴史上初の6ライトウィンドウを採用した面です。従来までのモデルではクラウンの象徴の一つである王冠マーキングをあしらった太めのCピラーを廃し、ルーフ前端から後部トランクにかけて穏やかな弧を描くラインとなりクーペの流れを汲むデザインに一新。ボディーサイズは先代まであったアスリートと比較し、全長で+15mm、ホイールベースで+70mmと長くなったこともあって、どの世代の歴代クラウンよりも伸びやかでエレガントな印象となっています。



■欧州車のようにスッキリした印象のインテリア

水平基調で適度な包まれた感と開放感とが融合したインパネ回りが特徴的なインテリアには先代まであったロイヤルサルーンのような光沢の強い木目調パネルがなくなっています。また細部に入れられたステッチが質感を高めながらも欧州の高級セダンのように落ち着いたクリーンな印象となっている。



■ダウンサイジングターボと2種類のハイブリッド

新型クラウンの搭載エンジンは先代までが採用していたV型6気筒2.5Lと3.5Lのノーマルエンジンを廃止し、新たに2L直列4気筒ターボ、2.5L直列6気筒ハイブリッド、3.5VL V型6気筒ハイブリッドの3種で設定されています。2代目の途中から半世紀以上に渡り受け継がれてきた6気筒ガソリンエンジンが廃止されたことを惜しむ声もありますが、ダウンサイジングターボと2種類のハイブリッドと言うエンジン構成は現代のニーズに即した賢い選択と言えるかも知れません。



■トヨタを代表するモデルだからこそ最新の安全技術を標準装備

新型クラウンには平成19年末にマイナーチェンジされたアルファード/ヴェルファイア兄弟から採用が始まった、新世代のトヨタセーフティーセンスが全グレードに標準装備されています。走行中車線の中央を維持して走行するLTA(レーントレーシングアシスト)や停止まで対応する先行車追従型のアダプティブクルーズコントロール、更に日中や夜間の歩行者にも対応する自立自動ブレーキ機能等の数多くの機能を搭載し、日本国内で販売される車種中でトップクラスの性能を持っているのもトピックと言えましょう。



■自分の車をお友達登録できる!?コネクテッドカーサービス

人々や街中と繋がるコネクテッドサービスに重点を置いていることも新型クラウン最大のトピックの一つ。トヨタ自身が「初代コネクテッドカー」と位置付けており、全車がDCMと呼ばれる車載通信機を標準装備されており、全車で「T-Connect」と呼ばれるテレマティクスサービスが利用可能となっています。また自分の車をお友達登録できる「LINEマイカーアカウント」と呼ばれるサービスが用意される等、長年トヨタを代表するモデルであったクラウンらしく、車の新たなる価値や利便性を体現する存在となっています