こんばんは、所沢市田中則行です。のりちゃんの川越市方面散策の六回目は喜多院内のどろぼう橋とその由来をご紹介します。



■どろぼう橋の由来

◆所在地:川越市小仙波町1丁目

昔、この橋は一本の丸木橋であったと云われ、これはその頃の話である。




喜多院と東照宮の境内地は御神領で江戸幕府の御朱印地でもあり、川越藩の町奉行では捕らえることができないことを知っていた一人の盗賊が町奉行の捕まり方に追われこの橋から境内に逃げ込んだ。しかし、盗賊は寺男達に捕らえられ、寺僧に諭され悪いことがふりかかる恐ろしさを知った。盗賊は厄除け元三大師に心から罪を許してもらえるように祈り、漸く真人間に立ち直るかとができた。そこで寺では幕府の寺社奉行にその処置を願い出たところ、無罪放免の許しが出た。その後、町方の商家に奉行先を世話されると全く悪事を働くことなく真面目に一生を過ごしたと言う。




この由来は大師の無限の慈悲を物語る話として伝わっており、それ以来この橋を「どろぼう橋」と呼ぶようになったそうです。





次回は喜多院付近の日枝神社と成田山川越別院をご紹介します