最近、星組「ベルサイユのばら2001-オスカルとアンドレ編-」
をビデオで観まして。
なにこれめっちゃいい………!!!
と私のマイベストオブベルサイユのばらに食い込んで来たのでここいらで需要があるか分からない私の中のベルばらベスト3を語りたいなと。
とはいえ、やっぱり順位は付けられないので←
作品の古い順から行かせて頂きます!!
①1989年 雪組 杜けあきさん主演
「アンドレとオスカル編」
はい!いわゆるアンドレ編ってやつですね!!
後にも先にも、このパターンは無いのではないでしょうか。
これからまた見れるかも知れませんが…。
というか、ぜひ見たいのですが!!
宝塚版ベルばらは大抵、
男役トップさんがオスカルを演じる
「オスカルとアンドレ編」か
男役トップさんがフェルゼンを演じる
「フェルゼンとマリー・アントワネット編」
に分かれます。
ですがこの作品はなんと男役トップの杜けあきさんがアンドレを演じているのです!
そして2番手スターである一路真輝さんがオスカルを演じてらっしゃいます。
確かに杜けあきさんはオスカルタイプでは無いですが…それならば何故フェルゼン編で無かったのか…というのはどうでもいいくらい、杜けあきさんのアンドレがもう最っっっっ高なのです!!!!
きっと杜けあきさんでアンドレを見たいという声が沢山あったのかもしれませんね。
なんせ私は産まれておりませんので←
この時の宝塚事情はよく知りません←
いやーなんといっても、杜けあきさんのアンドレのあの包容力に溢れたこと…!!!
男らしくて、優しくて、頼りがいのある…
でも決してしゃしゃり出るようなこともなく…
気づけばいつもオスカルを支えている、そんな全女性の憧れであるアンドレがそのまんま3次元になっているのです…!!
いや、今風に言うと2.5次元になるのでしょうか…。
細かーい話をすると、杜けあきさんのアンドレは、目が見えなくなってからのところどころの細かいお芝居が素敵だなと。
例えば毒殺のシーンの、あのワイングラスを棚から取り出す時も…
ちゃんと1度取手の位置を確認してから開けてたり。
流石だなあと思いました。
階段の段数数えてるアンドレとばあやのシーンも…泣けたなあ……。
あそこのばあやが良いんだほんと…!!!
このシーンも、アンドレ編ならではですね!!
今宵一夜もああ…アンドレ…もう全然見えていないのね…というのがありありと伝わってきて切ないったら…。
あとこの2人の今宵一夜、「愛あればこそ」歌ってからアンドレがオスカルにキスをするところがねー!!
きゅううううん!!!!度が1番高い気がする。笑
というか、1番私の好みのキスの仕方なんですね~!
なんていうか…激しめ。笑
杜けあきさんの大人な魅力でとんでもなくセクシーな事になっておるのです!!!
それにオスカルの一路真輝さんもとてもセクシーな雰囲気ですから!!!
もう!!!事件!!!笑
ぐいっと強引にねじ込む感じが…ry
……すみません。
ピー音入れなくては。←
あとこのアンドレ編、娘役トップである鮎ゆうきさんがロザリーをやっているので、アンドレ×ロザリーの組み合わせが多いのもなんとなく原作っぽくて素敵✨
ロザリーはオスカルのことを始め男の人と勘違いしていて、その後女であると分かってもなお慕っているので、宝塚版ベルばらではその部分が色濃く描かれることが多いのですが。
(まあ大抵オスカルとロザリーがトップコンビですしね)
実はロザリーは割とアンドレと話をしている時の方が多いような…気がしているのです。原作では。
私も原作読んでたのは小学生の時だったのでイメージにしか過ぎないのですが…
ロザリー→オスカル は「憧れ」であり、
ロザリー→アンドレ は同じ平民ということもあって、割と親しかったような。
そのこともあってか、お話自体もよくある「オスカルとアンドレ編」ではあまり描かれない、ロザリーがジャルジェ家にいる時のことを描いているっていうのも魅力ですよね!
姉のジャンヌや、実の親でありロザリーの仇のポリニャック公爵夫人、その娘のシャルロットが出てきたりして、原作を読んでいると「おおおー!!!」と嬉しくなります。
鮎ゆうきさんは本当にロザリーがお似合いで……。
びっくりするほどロザリーです。笑
漫画から出てきたみたい!!
私の中で一番好きなロザリーです♡
さらに!この公演、特別出演で星組から紫苑ゆう様がフェルゼンとして出ていらっしゃいましてね…!!!!
(他にも朝香じゅんさん、麻路さきさんもフェルゼン役として特出しております。
麻路さきさんのフェルゼンも見てみたかったな…!!)
紫苑ゆうさんのフェルゼンなんてもうかっこよすぎて、王子様過ぎて…!!!
紫苑ゆうさんはフェルゼンをやるために生を受けたのではないかと思うくらいもうどこからどうみてもハンスアクセルフォンフェルゼン!!!!
このオスカルとアンドレが主役の宝塚版ベルばらでのフェルゼンの出番って本当少なくて。
オスカルがフェルゼンのことを好きになる意味が分からないくらいなんですが←
え…どうして急にオスカルはフェルゼンを……???
となるのですが←
(原作知ってても毎回いやいやいやいやってなりますもん←)
紫苑ゆうさんのフェルゼンは、そりゃーオスカルも好きになるわな!!!
という有無を言わせぬ美貌と美声とオーラとありまして…。
もう全然そこは突っ込みどころでは無くなっていました。
宝塚版のベルばらって、突っ込みどころ満載だから←
やっぱり演者さんが魅力的だとこういう突っ込みどころって自然と消えていくんだな~としみじみ思います。笑
いや、好きなんですよ?!好きなんですけどね!宝塚版ベルばら!!!もちろん!!!
そんな感じで次。
②1991年 月組 涼風真世さん主演
「オスカル編」
こちらもまた珍しいパターン。
オスカルとアンドレ編ではなく、オスカル編です。
こちらは役替わりというか、特別出演で色々な方がアンドレやってらしたみたいですが、私が見たのは天海祐希さんがアンドレをやられている完全月組バージョン。
これに副題を付けるとしたら
「オスカルと平民編」
と付けたいなってくらい、平民に色濃くスポットが当たっている作品です。
なんせフェルゼンもマリー・アントワネットも出てきません。
近衛隊も、ジェローデルしか出てこないのです。
だってオスカルが衛兵隊に転属になるところから始まるのですから!
ちらっとですが、ベルナールと民衆たちが
「ラ・マルセイエーズ」を歌っているシーンなんかもあってうるっときます。
さて、このオスカル涼風真世さんとアンドレ天海祐希さん……
ゴールデンコンビでは無いでしょうか!!!!
ええ、ゴールデンコンビでしょう!!!
何このメルヘン。何なんだこれは美しすぎる…!!!
この当時の月組のメンバーがメルヘン過ぎて幕開きから漫画すぎます。
いつき吟夏さん、朝吹南さん、時由布花さんによる小公子・小公女の「ご覧なさい♪」からもうおとぎ話感が満載…!!!
(ちなみに…この曲のタイトルは実は「再びばらが咲きました」なんだって前トウコさんがTCAで言っていましたが、それって歌詞によって違うんですかねー?例えば91月組だと「巡り来て三度咲くばらの花…」ですが。ダレカオシエテ)
というか、この時の月組さんおとぎ話みたいな人多くないですか?!
涼風真世さんを筆頭に、まず
天海祐希さん、久世星佳さんの並びがもう!!!
涼風真世さんもスタイルが完全に漫画なのに
そのサイドに立つお二方のスタイルも
負けないくらい漫画の人。
漫画から出てきたんですよね皆さん?
って感じで。
さらに娘役さんもみんなとんでもなく可愛い。
このオスカル編、珍しいのは娘役トップさんがなんとアランの妹、ディアンヌをやってらっしゃるところですが。
ディアンヌの麻乃佳世さんの可愛さったら無い。
漫画でしかない。
そして麻乃佳世さんを筆頭にロザリーの朝凪鈴さん、オルタンスの紫ともさん、イザベルの羽根知里さん…
みんなもうすっごい可愛いの!!!
そして可愛いだけじゃない。誰が娘役トップでもおかしくないくらいのオーラなんですよ皆!
(紫ともさんはその後雪組トップになりましたけども)
いやーこの頃の月組レベル高いな…。
そんな月組の娘役トップ、麻乃佳世さんが演じたのがディアンヌということは!!
そうです。
このお話、ディアンヌの兄アランが他のベルばらよりもかなーーーりフューチャーされているのです!!!
いやあ、ベルばらといえばアラン!!
アランが大好き!!
な、私にとってこんなに幸せなことは無いッッッ!!!
と…言いつつ、私は小さい頃からこの月ベルばらが大好きで、ビデオを擦り切れるほど見続け、これで育ったといっても過言ではないので、この月ベルばらを見たからアランが好きなのか…
はたまたそれよりも先に原作を読んでアランを好きになったのか…
もう遠い昔のこと過ぎて覚えておりません。←
ただ、久世星佳さんのアランは私の中で永遠の憧れです…!!
ディアンヌの死に憔悴しきっているアランをオスカルが訪ねるところ…
ディアンヌの棺に自分の髪を…
というシーンが大好きで!!!
あの髪…本当に美しいんだ…。
あそこでアランがオスカルに泣きつくっていうのが何とも切なくてですねえ!!!
そしてアランといえば!衛兵隊!
私、衛兵隊も大好きでして。
それはやっぱりこの月ベルばらで育ったからなのか分かりませんが…
この衛兵隊が一番好きですし、一番理想の衛兵隊だなと思います。
最近…めっきり宝塚版ベルばらで「間抜けな衛兵隊」を聴くことが少なくなったので…。
昔のこの曲の方が衛兵隊っぽくて私は好きなんだけどなあ。
あのゆるーい振りも大好きなんです!
またこの曲を使用して欲しいなあ劇団さん。
そして。
月ベルばらは、ラストの天国のシーンも微妙に歴代のものと違うんですよね~。
大抵はペガサスの馬車に乗ったアンドレが迎えに来たり、ペガサスが飛んだり、ペガサスが客席まで来たり←
その装置に突っ込みを入れたくなるのですが←
この月ver.は天使達がバレエを踊り
(この二人の内の一人が風花舞さんである事は分かるのですが、あと一人が分からない(><))
幕が上がるとスモークの炊かれた大階段の真ん中でアンドレが待っているという……!!!
なんだか某エリザベートと被ってしまう感じですが←
この終わり方の方が私は好きです!!!
二人が見つめあい、大階段を昇っていく後ろ姿の美しさときたら……!!!
絵画のような二人なんですよ!!!
そして、そんな二人を囲むシスターたちが衣装をさっと着替えてそのままフィナーレナンバーに続いていく……という流れも好きなんです!!!
なんといいますかね、スカートを裏返して頭に巻いているのですが、それをさっと外すとスカートの模様(表面)が出て来て素敵なドレスに早変わりという……伝わらないか、これ。笑
おおおー✨となりますよ!!
絵画のような二人…といえば、唯一このオスカルだけがドレスを着た姿で出てきますね!
アンドレの想像の中で…ですが。
このシーンも絵画のような額縁のセットの中にドレスを着たオスカルが居て、とても美しいのです…!!
涼風真世さん、本当に美人さん…!!!
これ、原作ではオスカルがフェルゼンへの想いを断ち切るためにドレスを着て舞踏会に行き、自分だと気付かれないようにフェルゼンとダンスを踊るんですよね…。
(結局その後フェルゼンは気付いたような気がしますが。)
すごく切ないシーンだったことを覚えてます。
本当、この月組ベルサイユのばらに関しては小さい頃から見すぎていて、ベルサイユのばらはこれだ…!という私の中の基本になっているので、実はこれがイレギュラーであることはだいぶ後に知ったんですよね。
ただ、それを知った今でもやっぱりこのver.を見ると落ち着く…というところはありますね。
冒頭の少年・少女時代の二人が大人になる所も、このver.が一番好きだったりします。
木の下手側から入って上手側から出てくる時にはもう大人になってる…!っていう。
それでは!最後!
③2001年 星組 稔幸さん主演
「オスカルとアンドレ編」
言わずもがな。
冒頭で言っちゃいましたしね。笑
これが、一番基本形のベルばらなのかも。
基本のオスカルとアンドレ編って感じです。
このベルばらの素晴らしさはなんといっても演技力。
私、ベルばら大好きですが、宝塚版ベルばらでだーだー泣いたのはこの星組ver.が初めてです。
この後の展開も台詞も全て分かっていて、頭に入っているのに泣ける…って、相当凄いことなんじゃないかと。
まずオスカルの稔幸さんがですね。
すごく私の理想のオスカルで…!!
オスカルってやっぱり、色んな貴婦人方からキャーキャー言われるだけあって、かっいいんですよ!
漫画のオスカルってほんとにかっこよくて。
でも宝塚版ベルばらって、演出的になのか、割と女性的な部分が多いような気もしてて。
まあ、2時間半であの原作分をぎゅっとしてるので、アンドレを好きになる女性としてのオスカル…っていうのを描くにはやっぱり短すぎて…
毒殺のシーンから急にアンドレを男として意識しだすにはちょっと無理を感じなくも無いのですが。笑
でも稔幸さんのオスカルは、最初から最後まで本当にかっこよかったんですよ…!!
でも、かっこいいのに、毒殺のシーンや今宵一夜のシーンは、ちゃんと可愛くて…。
女性らしさ、とかではなく、男でも女でも無く、「オスカル」として可愛かったというか。
先ほどの月ベルばらは超お伽話だったのが、この星ベルばらは、とっても人間味のある…でもちゃんとシーン毎に納得させられる…そんなベルばらといいますか。
うーん。とても私のボキャ貧ぶりでは表しきれないのですが。
とにかく、毒殺のシーンも今宵一夜も、共に宝塚版ベルばらの名場面としてもう決まった型があるようなシーンなのですが、その型からはみ出ていないのに、型だけで終わらせていない感じがするんです!!
それは勿論アンドレの香寿たつきさんもですが。
そしてこの二人は、すごく息の合ったオスカルとアンドレだったなと。
だから余計に感動したのかも知れませんが。
なんか、本当に魂が共鳴してる感じがしたんです。
それは二人の根本が似ているのか、それとも二人の役作りによるものなのか、それは本人達しか知り得ぬことですが…
とにかく、最初から最後まで、「オスカルとアンドレ」だったんです。
男と女、でも「オスカル」と「アンドレ」でも無く。
「オスカルとアンドレ」でした。
…このニュアンスを伝えたいのに良い言葉が見つからない…!!←
本当に「カストルとポルックス」であったし、「光と影」でした。
だから突然の毒殺や今宵一夜に意味を感じて泣けたのです…!!
いやーもうこれしか言えません。←
これ以上は言葉との闘いになってしまうのでもうあんまり語れませんが、とにかくそういうベルばらだったのです。この星ベルばらは。
原作に近いとかそういう類の話では無くてですね。
私はとにかく感動しました…!という訳です。←
ただこれ、実は星組のトップコンビ、稔幸さんと相手役の星奈優里さんのサヨナラ公演なんですよね…。
星奈優里さんはアントワネットを演じてらっしゃいましたが、サヨナラということでアントワネットだったのかも知れませんが、この「のるゆり」コンビのファンとしては…
ロザリーで良かったんじゃないかと…!!(小声)
だってだって、アントワネットだとオスカルとあんまり絡みないんだもん…
しかもあの脚本のベルばらだと特に…
アントワネットがオスカルを裏切ったみたいになるじゃないの…!
あと、星奈優里さんは綺麗で華やかで、そりゃーアントワネットみたいではありますが。
私の個人的なイメージですが…
ゆりさんからは知性や聡明さを感じるので、ゆりさんのアントワネットだと、あんな風に頭に血が上って民衆に攻撃を仕掛けろー!とか言わないかな…と←
ま、実際は民衆に…というより民衆を味方に付けた反国王派に…ということなんですが。
あの描かれ方だとちょっと民衆に手を下したのがアントワネットみたいに取れる部分もあるしなーとか…。
そういった意味でも、泣き虫ではあるけれど、聡明で、だんだん強い女性になっていくロザリーの方が合ってるかなーと…。
特にこのオスカルとアンドレ編であれば、ロザリーが出てくるのはもうベルナールと結婚しているところかだから、ロザリーが強くなってからのお話ですし。
勿論、秋園美緖さんのロザリーも素敵ではあるんですけど!!
サヨナラということを考えるとなー…ていう。
※追記
でも、オスカルが王妃様の手に跪いてキスするシーンはオスカルが最高にかっこよくて、素敵なシーンでした…!!
この数秒のためならアントワネットでも良かったのかな←
ただこのベルばら、フィナーレがまた素敵なんですよね~✨
サヨナラ仕様であるからですが。
ちゃんとのるゆりのデュエットがあり。
そして、メモランダムという祭典の時にはなんとのるゆりでボレロを!
ボ!レ!!ロ!!を!!!!
この2人のボレロ最高過ぎたから、ゆりさんがアントワネットで良かったなーとも思うわけですけど。
この2人のボレロは本当に気品漂うボレロでした…。
あんなに激しくてあんなにギラギラした衣装だっていうのに!←
あとこのロケットでのちえさんが凄すぎます。
かっこよすぎて…!
あんな風に踊れたら楽しいんだろうなあ
さて、こんな感じでですね。
ここまで読んで下さった方いるのでしょうかね?←
実はこのベルばらネタ、クレイジークライマーショーのお稽古が始まる前から温めていたのですが、あとちょっとで書き上げる…!
ってところで稽古に入ってしまい、それどころじゃなかったので←
終わったこのタイミングで投させてもらいました←
ベルばら好きだ……!!!
これからも宝塚の宝としてベルばらが素敵に受け継がれてゆきますように…!!!