だから行きたくなかったんだって
殴られるのもわかってたし罵声吐かれるのもわかってた
頬殴られるのもわかってた
明後日体育祭で、この頬のアザ
どう隠せっつーんだよ
謝ることしかできなかった咲亜に
あれ以上どうしたらよかったんだよ
身体中に出来ちまったわ傷が
ほとんど腫れてるけど
…だから秋は嫌なんだよ
ども毎日青黄で元気な咲亜です
青黄のことしか考えれなくて勉強できないどうしてくれんだ青峰と黄瀬ぇえええぇぇえ!!!
くっそ大好きじゃお前ら…
愛してるマジで世界一大好き!!!!!
25Qは本当に泣けた涙出過ぎて身体中の水分無くなるかと思った
青峰の黄瀬を想う複雑な思いと
黄瀬の青峰を想う気持ちが見事に擦れ違っててて悲しすぎる
あと、笠松の先輩ぶりに泣いた
青峰のコピーで足に負担がかかって、立とうとしても立ち上がれなくなった黄瀬
それを黙って(咲亜には悲しそうな感じで見えた←)見る青峰
そこに手を差しのべる笠松…
「…立てるか?
もう少しだけ、がんばれ」
「センパイッ…オレッ…!!!!」
って泣く黄瀬に貰い泣きした…
「お前は、よくやったよ。
それに、これで全て終わった訳じゃない。
借りは冬、返せ」
で頭撫でる笠松…
笠松がマジセンパイ過ぎてなにこのセンパイ…センパイの中のセンパイ過ぎて…
黄瀬のセンパイが本当に笠松で良かった、と感じた
しかも「ええんか?何も言わんで。元チームメイトやろ?」って青峰に言う今吉に
「あぁ…?
…いくらアンタでも茶化すとキレんぞ。
…勝者が敗者に掛ける言葉なんざ…ねぇよ…!」
青峰も辛かったんだろうなぁ…なにこの二人…
あと最後の青峰のダンクを止める会話が…!!
(オレだけじゃここまでやれなかった…)
「だからっ…負けるだけならまだしも…!!
オレだけ諦めるわけにはいかねぇんスわ…!!
…敗因があるとすれば…まだ力が足りなかっただけっスッ…!!!」
「…当たり前のこと言ってんじゃねぇよ」
この会話…この会話…
黄瀬が初めから、変わったなぁ…って
感じました
もう、とりあえず、泣いて泣いて泣いて泣いて泣いた回でした
しかしそのあと高緑に
むっくんが!!!!!!!!//////////////////
赤司が/////////////
メモリのせいで赤司載せられないとか太子お願いなんとかして
また次更新するとき載せます
あぁもう…こんな泣いたアニメ久しぶり…
原作で見てても、アニメで見ると全然ちがいますね
ではここで…
*
ぺたぺた
と屋上に入ってきたのは、言うまでもない夢羽だ。
左眼は前髪に隠れている。
「鬼ゴッコハモウオワリ?」
「元から鬼ごっこのつもりは無かったんだけどな」
「ソッカ」
そう言って笑う夢羽。
亜奈乃は、やっぱり無理してたのか屋上の隅で息を切らしながら倒れている。
「…ごめんな」
聞こえてないとは思うが、そう呟いた。
それから夢羽に話しかける。
「今、どんな気分だ?」
「スッゴク楽シイヨ」
「そりゃ良かった」
チェーンソーを片手にそう語る夢羽は本当に楽しそうだった。
俺は『鬼椿』を構える。
「綺麗な十六夜だな」
「泰斗ヲ殺スニハ、勿体ナイ夜ダネ」
「やっぱ殺す気なのかよ」
「理由分カッテルデショウ?」
「…まぁな」
夢羽もチェーンソーを構えた。
この時のきっかけは、夢羽が笑ったのがきっかけになった。
俺は地面を蹴る。
夢羽と一対一。
One on One?かな?
夢羽のチェーンソーにエンジンは入っている。
「いっつ…!」
刀とチェーンソーがぶつかりあう。
チェーンソーの振動が刀を伝って響いてきた。
そのままぶつかりあっているのかと思ったら、夢羽は一歩離れて俺のバランスが崩れたところにチェーンソーを下ろす。
俺は『鬼椿』で防ぐが、後ろに倒れこんでしまった。
やっぱり重い。
一回一回の攻撃が重い。
だが武器だけでは駄目なんだろう。
俺は夢羽の脇腹に蹴りを入れる。
だが避けられた。
次の瞬間、待ってましたとばかりに夢羽の拳が顔の右横に落ちた。
屋上の床にヒビが入る。
「…ちくしょっ…」
力を込めるが、全く歯が立たない。
チェーンソーがどんどん顔に迫ってくる。
俺は『鬼椿』でチェーンソーを横にいなし、間一髪の所で抜け出した。
「っぶね…」
息を切らして間を取る。
夢羽はまだまだ余裕そうだ。
「ネェ、泰斗。
私ハコノ10年間何ヲシテキタト思ウ?」
「さぁな。人殺してたんじゃねぇの?」
俺がそう言うと、笑って夢羽が俺に向かってくる。
日本刀を構えたまま待ってると夢羽の顔が目の前に来た。
「コノ左眼」
「…それがどうしたってんだよ」
夢羽が『鬼椿』を握る。握った途端、夢羽の手のひらから血が滴った。
「私ハアノ頃ノ復讐ヲスルタメニ生キテキタノ」
「あっ…そう…」
刀が動かなかった。
夢羽の顔は目の前に迫っている。
「ネェ泰斗…?」
「ぐあっ」
夢羽の血の付いた手で首を絞められた。
片手とはいえ、すげぇ力が強いから結構苦しい。
「私ハアノ時ドンナ気分ダッタト思ウ?」
「知るかよ…っ、んな…こと…っ」
首を締め付けられる力が強くなる。
左手で絞められているが、もう片方の手にはチェーンソーが握られていた。
「モウソロソロ、終ワリニシヨウト思ウノ」
「があっ!!」
死ぬ。冗談抜きでマジ死ぬ。
とか思ってたら。
夢羽がチェーンソーを振り上げた。
うっわ…最終的にはチェーンソーで殺すのかよ…。
「泰斗!!」
横から亜奈乃の悲痛な声が聞こえる。
反撃したいが、酸素不足で頭は痛いわ、視界は見えんわで最悪だ。
あー、死ぬのかな。
結局、
グチャァッ
「…泰…斗…」
俺の腹に、深々とチェーンソーが刺さった。というか貫通してる。
痛すぎて声も出ない。
俺の腹からは噴水のように血が出ている。
「ぁっ…」
思わず吐血。
…死にそう。
『鬼椿』を手から落とす。
…視界が眩む。
自分のことなのに、刺されたのは他人のように感じる。
指先や足が痙攣する。
思考が回らない。
世界が暗転し、俺を殺そうとしている。
いっそ死んでしまおうか。
死んだ方がきっと楽になれる。
でも、
まだ死ねない。
まだ、死んでやれない。
俺には、まだこいつにしなくちゃいけないことが残されてる。
チェーンソーで俺を刺してるおかげで夢羽はすぐ近くにいた。
表情は見えない。
だが、チェーンソーを握って俺を刺しているのは事実だ。
体に動かそうと力を入れると、激しい痛みが全身に駆けた。
でも、泣いてられない。
俺は、精一杯の力を振り絞って
夢羽を抱き締めた。
抱き締めると、やっぱすごい華奢。折れそう。
身長も俺より少し低い。
あまり大きな声は出せないから、夢羽の耳が俺の顔のすぐ隣にあるのは幸運だった。
「ア…?」
「夢羽」
話しかけると、夢羽の身体がびくついた。
夢羽は何故か抵抗する素振りを見せず、ただ抱き締められていた。
俺はかなり小さい声だろうが、夢羽に話しかけた。
「…今まで辛いことさせて、本当に悪ぃと思ってる。
10年前のことも…今も、ずっと、ずっと辛いことさせてごめんな」
「…」
「分かってたんだよ…10年前のあの時、本当は夢羽も逃げたかったこと。
亜奈乃を置いて二人で逃げたかったことも。
怖くて、泣きたかったことも…全部、分かってんだよ」
夢羽は何も言わない。話さない。
俺は言い続ける。
「お前…自分の母さんに一回会っただろ…だからお前の母さんあんな冷静だったんだな。
死んだ扱いにしてくれ、って戸籍消してもらったのも、お前が言ったんだ。
誠四郎さんのもとにも行っただろ。
きっと、俺と亜奈乃の家の前にも来てくれたはずなんだ。
…でも会ってくれなかったよな。
俺達が憎くて、しょうがなかったんだろ…?
俺達が逃げた後、男の銃弾が無くなったのを見計らって、お前はあいつら二人をチェーンソーで峰打ちして…助かったんだな。
でも俺達を追いかけようとはしなかった。
自分で言ったものの、本当に逃げた俺達が憎かったんだろ…。
それから10年の間、お前は人知れず復讐の為だけに生きて、寂しくなって、怖くなって、逃げたくなって…。
たまたま道路に出た時、見られたんだな。最初殺したやつに。
この事件が始まったきっかけの被害者に」
最初はただの斬殺事件として扱われていたが、次々巻き起こるため不審に思われたんだろう。
それから夢羽は、自分を見かけた人物を次々に殺害していった。
誰か、この苦しみに気づいてほしかった。
誰でもいいから、慰めて、支えてくれる人が欲しかった。
愛を求めた。
徳島で女の子が殺されたとき、その女の子は直前までツイッターをしてたらしい。
どうりで夢羽が更新出来るわけで。
「ツイッターで、誰かに気付いて欲しかったんだろ。
でも、お前が人と接するときなんて、殺すときだけだもんな。
だからお前は『コロシタイ』って何度も何度も呟いた。
ツイッターをしていて、お前は気づいた。
俺がこの町に居ることに。
お前はそれを知ってこの町にやってきた。
朱稲を殺したのは、その時また見つかったからだな。
んで、亜奈乃を見つけた…っつ…」
あー、長く話しすぎて苦しくなってきた。
超鉄の味する。
思わず夢羽に倒れかけそうになるが、ふんばって自分の足で立つ。
「お前は、あの時走っていった亜奈乃が憎かっただろ。あの時亜奈乃か走らず素直に帰ってればあんな事件、起こらなかったもんな。
それから…お前はきっと、あの男二人が森にいたことを前から知っていたはずだ。
おそらくお父さんかお母さんに聞いたんだろ…。
だからお前は、そいつらを倒すためにチェーンソーを借りようとした。
持ってたんだな」
「……気付かれてた、んだ」
夢羽の。
昔の夢羽の声だった。
カタコトじゃなく。
まるでマリオネットのように話す夢羽じゃない。
昔、あの優しかった夢羽の声だ。
涙が出た。
泣きたくなんてなかった。
今俺が泣くべき時じゃない。
なのに、次々に涙が出る。
「お前…」
「全部泰斗の言った通りよ。私は亜奈乃を憎んでる。
私は、泰斗の事が大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きなの。
昔から、本当に出会った頃から大好きなの。
でもあの事件があってから、亜奈乃が泰斗を独り占め出来てたじゃない?
だから、私は2つの意味で亜奈乃を憎み続けた。
…一回亜奈乃を殺そうと思って斬ったけど…まぁ、あんな程度で亜奈乃が死ぬわけないわね。
もっとズタズタのぐちゃぐちゃに切り刻んでやれば良かったわ」
夢羽は隅に横たわる亜奈乃を睨み付けるように見た。
「でも、もういい」
「もういいって…」
「泰斗のことは大好き。
でも憎い。だから今こうして刺したんだけど…。
もう嫌だから、抜くけど、大丈夫?」
「全然大丈夫じゃない」
なんか顔青ざめてると思う。
夢羽は「うーん」と悩んで、チェーンソーがこれ以上傷を増やさないよう固定する。
ちょっと痛さになれてきた。Mとかじゃないけど。
「最初、殺すことに怖さはなかったのか?」
「最初はあったのかもしれないね。でも最近は何も感じなくなってきたの。
虫を殺すのと、そんな変わらない感じ。
命が平等なら、蟻が死ぬのも人間が死ぬのも同じでしょう?」
美人な顔してなんてこと言うんだこいつは。
「でもね、」と夢羽が続ける。
「そろそろ普通に戻りたいの。ベッドで寝て、暖かいご飯を食べて、笑い合う毎日に戻りたいの。
10年前の、あの生活に。
まぁ…、もう無理なんだろうけどね」
へへ、と笑う夢羽。
ただただ、温かみが欲しかっただけなんだと。
ただ普通の生活が羨ましかったと。
夢羽はそう言いたげに俯いた。
「あの時、逃げてごめんな」
「もういいよ。致命傷負わせることもできたし、私自身死んでないから殺したら不平等でしょ。
最初は殺そうと思ったけど、殺したら私の居場所が無くなっちゃうもの」
「夢羽!!」
話していると、横から叫ぶような亜奈乃の声が聞こえた。
腹辺りを抱えながらこっちに歩いてくる。
「泰斗…大丈夫?」
「…お前こそ」
「泰斗のに比べたら、全然平気。それより、夢羽」
「…」
亜奈乃が屋上のフェンスに手をついて夢羽に歩み寄る。
夢羽は無表情で亜奈乃が来るのを見ていた。
「あの時のこと…本当にごめんなさい。
私があの時あんなこと言ったから、あんな事件が起きてしまって、夢羽に辛い思いをさせてしまって。
本当に…本当にごめんなさい。
死んでしまおうと思ったの。
私のせいで夢羽が、あんな目に合って、怖い思いをしたから。
でも死ねなかった。
夢羽に謝りたかったからって納得させてるだけで、本当は死にたくなかった自分がいたの。
本当に…本当にごめんなさい…」
亜奈乃は、なんと正座して屋上の床に頭こすりつけて謝った。
泣いていて、最後らへんは最早言葉にすら、なってなかったようだ。
夢羽はチェーンソーを持ったまま、亜奈乃を見下ろして言う。
「私は貴方を憎んでる。
この左眼のことも。私が1人になったのも。全部亜奈乃のせいだから。
でも思ったの」
夢羽は俺に「ごめんね」と言ってチェーンソーから手を離した。
亜奈乃に近付いて話しかける。
「貴方には二回程復讐したし、これ以上する必要はないわ。する気もないし。殺そうと思ってたけど」
そう言いながら夢羽は亜奈乃と目線を合わせようとしゃがんだ。
「顔を上げて」
「…」亜奈乃がゆっくりと顔を上げる。
「でも貴方のことを、一生許しはしない」
夢羽の重い声。
亜奈乃はただただ涙を流して頷いた。
夢羽の憎しみは消えないだろう。
一生、消えない。
俺達が消させない。
俺達のした行いを一生憎んでもらう。
それが俺達の出来る贖罪だ。
「そして、私がしてきたことの罪は隠せない。
この鉄の匂いも。
私は警察に行って処刑されると思うわ。
その時はー…」
「んなこと…」
「そんなこと、させない!」
夢羽の言葉を遮ろうと俺が言おうとした途端、亜奈乃が叫んだ。
虚ろになる視界を開いてそっちを見る。
「…私は、罪を犯す」
「何言ってるのか理解が出来ないのだけれど」
「…お前を、匿う…って、言ってんだ、よ」
声を振り絞って俺は言った。
瞬間夢羽が俺の方に振り向く。
「ふざけたこと言わないで。
そんなこと出来るわけないでしょう」
「出来ますよ?」
いきなり大人の女の人の声が響いた。
聞き覚えのある声だ。
入り口に目を向ける。
「初めまして。いえ、二回目ですからこんばんは、でしょうか。
雛菊と申します」
「鈴音…」
「遅くなり、申し訳ありません。お嬢様」
ちょっと待て、状況が掴めないのは俺だけか?
鈴音って雛菊さん?
雛菊さんなんでここに?
病人避難させたんじゃなかったっけ?
*
ぺたぺた
と屋上に入ってきたのは、言うまでもない夢羽だ。
左眼は前髪に隠れている。
「鬼ゴッコハモウオワリ?」
「元から鬼ごっこのつもりは無かったんだけどな」
「ソッカ」
そう言って笑う夢羽。
亜奈乃は、やっぱり無理してたのか屋上の隅で息を切らしながら倒れている。
「…ごめんな」
聞こえてないとは思うが、そう呟いた。
それから夢羽に話しかける。
「今、どんな気分だ?」
「スッゴク楽シイヨ」
「そりゃ良かった」
チェーンソーを片手にそう語る夢羽は本当に楽しそうだった。
俺は『鬼椿』を構える。
「綺麗な十六夜だな」
「泰斗ヲ殺スニハ、勿体ナイ夜ダネ」
「やっぱ殺す気なのかよ」
「理由分カッテルデショウ?」
「…まぁな」
夢羽もチェーンソーを構えた。
この時のきっかけは、夢羽が笑ったのがきっかけになった。
俺は地面を蹴る。
夢羽と一対一。
One on One?かな?
夢羽のチェーンソーにエンジンは入っている。
「いっつ…!」
刀とチェーンソーがぶつかりあう。
チェーンソーの振動が刀を伝って響いてきた。
そのままぶつかりあっているのかと思ったら、夢羽は一歩離れて俺のバランスが崩れたところにチェーンソーを下ろす。
俺は『鬼椿』で防ぐが、後ろに倒れこんでしまった。
やっぱり重い。
一回一回の攻撃が重い。
だが武器だけでは駄目なんだろう。
俺は夢羽の脇腹に蹴りを入れる。
だが避けられた。
次の瞬間、待ってましたとばかりに夢羽の拳が顔の右横に落ちた。
屋上の床にヒビが入る。
「…ちくしょっ…」
力を込めるが、全く歯が立たない。
チェーンソーがどんどん顔に迫ってくる。
俺は『鬼椿』でチェーンソーを横にいなし、間一髪の所で抜け出した。
「っぶね…」
息を切らして間を取る。
夢羽はまだまだ余裕そうだ。
「ネェ、泰斗。
私ハコノ10年間何ヲシテキタト思ウ?」
「さぁな。人殺してたんじゃねぇの?」
俺がそう言うと、笑って夢羽が俺に向かってくる。
日本刀を構えたまま待ってると夢羽の顔が目の前に来た。
「コノ左眼」
「…それがどうしたってんだよ」
夢羽が『鬼椿』を握る。握った途端、夢羽の手のひらから血が滴った。
「私ハアノ頃ノ復讐ヲスルタメニ生キテキタノ」
「あっ…そう…」
刀が動かなかった。
夢羽の顔は目の前に迫っている。
「ネェ泰斗…?」
「ぐあっ」
夢羽の血の付いた手で首を絞められた。
片手とはいえ、すげぇ力が強いから結構苦しい。
「私ハアノ時ドンナ気分ダッタト思ウ?」
「知るかよ…っ、んな…こと…っ」
首を締め付けられる力が強くなる。
左手で絞められているが、もう片方の手にはチェーンソーが握られていた。
「モウソロソロ、終ワリニシヨウト思ウノ」
「があっ!!」
死ぬ。冗談抜きでマジ死ぬ。
とか思ってたら。
夢羽がチェーンソーを振り上げた。
うっわ…最終的にはチェーンソーで殺すのかよ…。
「泰斗!!」
横から亜奈乃の悲痛な声が聞こえる。
反撃したいが、酸素不足で頭は痛いわ、視界は見えんわで最悪だ。
あー、死ぬのかな。
結局、
グチャァッ
「…泰…斗…」
俺の腹に、深々とチェーンソーが刺さった。というか貫通してる。
痛すぎて声も出ない。
俺の腹からは噴水のように血が出ている。
「ぁっ…」
思わず吐血。
…死にそう。
『鬼椿』を手から落とす。
…視界が眩む。
自分のことなのに、刺されたのは他人のように感じる。
指先や足が痙攣する。
思考が回らない。
世界が暗転し、俺を殺そうとしている。
いっそ死んでしまおうか。
死んだ方がきっと楽になれる。
でも、
まだ死ねない。
まだ、死んでやれない。
俺には、まだこいつにしなくちゃいけないことが残されてる。
チェーンソーで俺を刺してるおかげで夢羽はすぐ近くにいた。
表情は見えない。
だが、チェーンソーを握って俺を刺しているのは事実だ。
体に動かそうと力を入れると、激しい痛みが全身に駆けた。
でも、泣いてられない。
俺は、精一杯の力を振り絞って
夢羽を抱き締めた。
抱き締めると、やっぱすごい華奢。折れそう。
身長も俺より少し低い。
あまり大きな声は出せないから、夢羽の耳が俺の顔のすぐ隣にあるのは幸運だった。
「ア…?」
「夢羽」
話しかけると、夢羽の身体がびくついた。
夢羽は何故か抵抗する素振りを見せず、ただ抱き締められていた。
俺はかなり小さい声だろうが、夢羽に話しかけた。
「…今まで辛いことさせて、本当に悪ぃと思ってる。
10年前のことも…今も、ずっと、ずっと辛いことさせてごめんな」
「…」
「分かってたんだよ…10年前のあの時、本当は夢羽も逃げたかったこと。
亜奈乃を置いて二人で逃げたかったことも。
怖くて、泣きたかったことも…全部、分かってんだよ」
夢羽は何も言わない。話さない。
俺は言い続ける。
「お前…自分の母さんに一回会っただろ…だからお前の母さんあんな冷静だったんだな。
死んだ扱いにしてくれ、って戸籍消してもらったのも、お前が言ったんだ。
誠四郎さんのもとにも行っただろ。
きっと、俺と亜奈乃の家の前にも来てくれたはずなんだ。
…でも会ってくれなかったよな。
俺達が憎くて、しょうがなかったんだろ…?
俺達が逃げた後、男の銃弾が無くなったのを見計らって、お前はあいつら二人をチェーンソーで峰打ちして…助かったんだな。
でも俺達を追いかけようとはしなかった。
自分で言ったものの、本当に逃げた俺達が憎かったんだろ…。
それから10年の間、お前は人知れず復讐の為だけに生きて、寂しくなって、怖くなって、逃げたくなって…。
たまたま道路に出た時、見られたんだな。最初殺したやつに。
この事件が始まったきっかけの被害者に」
最初はただの斬殺事件として扱われていたが、次々巻き起こるため不審に思われたんだろう。
それから夢羽は、自分を見かけた人物を次々に殺害していった。
誰か、この苦しみに気づいてほしかった。
誰でもいいから、慰めて、支えてくれる人が欲しかった。
愛を求めた。
徳島で女の子が殺されたとき、その女の子は直前までツイッターをしてたらしい。
どうりで夢羽が更新出来るわけで。
「ツイッターで、誰かに気付いて欲しかったんだろ。
でも、お前が人と接するときなんて、殺すときだけだもんな。
だからお前は『コロシタイ』って何度も何度も呟いた。
ツイッターをしていて、お前は気づいた。
俺がこの町に居ることに。
お前はそれを知ってこの町にやってきた。
朱稲を殺したのは、その時また見つかったからだな。
んで、亜奈乃を見つけた…っつ…」
あー、長く話しすぎて苦しくなってきた。
超鉄の味する。
思わず夢羽に倒れかけそうになるが、ふんばって自分の足で立つ。
「お前は、あの時走っていった亜奈乃が憎かっただろ。あの時亜奈乃か走らず素直に帰ってればあんな事件、起こらなかったもんな。
それから…お前はきっと、あの男二人が森にいたことを前から知っていたはずだ。
おそらくお父さんかお母さんに聞いたんだろ…。
だからお前は、そいつらを倒すためにチェーンソーを借りようとした。
持ってたんだな」
「……気付かれてた、んだ」
夢羽の。
昔の夢羽の声だった。
カタコトじゃなく。
まるでマリオネットのように話す夢羽じゃない。
昔、あの優しかった夢羽の声だ。
涙が出た。
泣きたくなんてなかった。
今俺が泣くべき時じゃない。
なのに、次々に涙が出る。
「お前…」
「全部泰斗の言った通りよ。私は亜奈乃を憎んでる。
私は、泰斗の事が大好きで大好きで大好きで大好きで大好きで大好きなの。
昔から、本当に出会った頃から大好きなの。
でもあの事件があってから、亜奈乃が泰斗を独り占め出来てたじゃない?
だから、私は2つの意味で亜奈乃を憎み続けた。
…一回亜奈乃を殺そうと思って斬ったけど…まぁ、あんな程度で亜奈乃が死ぬわけないわね。
もっとズタズタのぐちゃぐちゃに切り刻んでやれば良かったわ」
夢羽は隅に横たわる亜奈乃を睨み付けるように見た。
「でも、もういい」
「もういいって…」
「泰斗のことは大好き。
でも憎い。だから今こうして刺したんだけど…。
もう嫌だから、抜くけど、大丈夫?」
「全然大丈夫じゃない」
なんか顔青ざめてると思う。
夢羽は「うーん」と悩んで、チェーンソーがこれ以上傷を増やさないよう固定する。
ちょっと痛さになれてきた。Mとかじゃないけど。
「最初、殺すことに怖さはなかったのか?」
「最初はあったのかもしれないね。でも最近は何も感じなくなってきたの。
虫を殺すのと、そんな変わらない感じ。
命が平等なら、蟻が死ぬのも人間が死ぬのも同じでしょう?」
美人な顔してなんてこと言うんだこいつは。
「でもね、」と夢羽が続ける。
「そろそろ普通に戻りたいの。ベッドで寝て、暖かいご飯を食べて、笑い合う毎日に戻りたいの。
10年前の、あの生活に。
まぁ…、もう無理なんだろうけどね」
へへ、と笑う夢羽。
ただただ、温かみが欲しかっただけなんだと。
ただ普通の生活が羨ましかったと。
夢羽はそう言いたげに俯いた。
「あの時、逃げてごめんな」
「もういいよ。致命傷負わせることもできたし、私自身死んでないから殺したら不平等でしょ。
最初は殺そうと思ったけど、殺したら私の居場所が無くなっちゃうもの」
「夢羽!!」
話していると、横から叫ぶような亜奈乃の声が聞こえた。
腹辺りを抱えながらこっちに歩いてくる。
「泰斗…大丈夫?」
「…お前こそ」
「泰斗のに比べたら、全然平気。それより、夢羽」
「…」
亜奈乃が屋上のフェンスに手をついて夢羽に歩み寄る。
夢羽は無表情で亜奈乃が来るのを見ていた。
「あの時のこと…本当にごめんなさい。
私があの時あんなこと言ったから、あんな事件が起きてしまって、夢羽に辛い思いをさせてしまって。
本当に…本当にごめんなさい。
死んでしまおうと思ったの。
私のせいで夢羽が、あんな目に合って、怖い思いをしたから。
でも死ねなかった。
夢羽に謝りたかったからって納得させてるだけで、本当は死にたくなかった自分がいたの。
本当に…本当にごめんなさい…」
亜奈乃は、なんと正座して屋上の床に頭こすりつけて謝った。
泣いていて、最後らへんは最早言葉にすら、なってなかったようだ。
夢羽はチェーンソーを持ったまま、亜奈乃を見下ろして言う。
「私は貴方を憎んでる。
この左眼のことも。私が1人になったのも。全部亜奈乃のせいだから。
でも思ったの」
夢羽は俺に「ごめんね」と言ってチェーンソーから手を離した。
亜奈乃に近付いて話しかける。
「貴方には二回程復讐したし、これ以上する必要はないわ。する気もないし。殺そうと思ってたけど」
そう言いながら夢羽は亜奈乃と目線を合わせようとしゃがんだ。
「顔を上げて」
「…」亜奈乃がゆっくりと顔を上げる。
「でも貴方のことを、一生許しはしない」
夢羽の重い声。
亜奈乃はただただ涙を流して頷いた。
夢羽の憎しみは消えないだろう。
一生、消えない。
俺達が消させない。
俺達のした行いを一生憎んでもらう。
それが俺達の出来る贖罪だ。
「そして、私がしてきたことの罪は隠せない。
この鉄の匂いも。
私は警察に行って処刑されると思うわ。
その時はー…」
「んなこと…」
「そんなこと、させない!」
夢羽の言葉を遮ろうと俺が言おうとした途端、亜奈乃が叫んだ。
虚ろになる視界を開いてそっちを見る。
「…私は、罪を犯す」
「何言ってるのか理解が出来ないのだけれど」
「…お前を、匿う…って、言ってんだ、よ」
声を振り絞って俺は言った。
瞬間夢羽が俺の方に振り向く。
「ふざけたこと言わないで。
そんなこと出来るわけないでしょう」
「出来ますよ?」
いきなり大人の女の人の声が響いた。
聞き覚えのある声だ。
入り口に目を向ける。
「初めまして。いえ、二回目ですからこんばんは、でしょうか。
雛菊と申します」
「鈴音…」
「遅くなり、申し訳ありません。お嬢様」
ちょっと待て、状況が掴めないのは俺だけか?
鈴音って雛菊さん?
雛菊さんなんでここに?
病人避難させたんじゃなかったっけ?
*
小説で、ですが
ピクシブデビューしましたー
近々青黄小説も更新するつもりです
今更新してあるのは日愛の一話と「捨て犬拾ったっス!」です
日愛は評価がよければ次のやつを
捨て犬拾ったっス!は自己満足で更新します
合宿の話と青黄小説も更新しまーす
そんだけ!!!!
25Qについてまた語ります(((((((
咲亜でした
ども咲亜です
更新しなくてごめんなさい!
いやまぁ時間なくて((((
今ずっと帝光中の頃のキセキ小説書いてまして!
また載せますねー
ってか、咲亜もう1つアメブロ作ります
そっちに小説バンバン載せますもちろんラジオも!
こっちには主に日常のことを
また作ったらアドレス載せるので見てくださーい
さてさてさてさてさてさて←
黒バスについて語ります
鰻…読んだぜ小説!!
半端ないちょ、もう青峰と黄瀬が話してる時点でくそ萌える←←
黒バス一気に好きなキャラ増えた
誠凛↓
日向
小金井
リコ
黒子
バカガm((ゲフンゴフン…火神
伊月
海常↓
黄瀬//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
笠松
桐皇↓
青峰//////////////////////////////////////////////////////////////////////////
今吉
桜井
さつき
秀徳↓
高尾!!!!!!
陽泉↓
むっくん(紫原)
氷室
洛山↓
赤司!!!!!!!!!!!!!!!!
てな感じですかね今のところ
もう…黄瀬と青峰は半端ない脳内アッー!(^q^)状態誰かどうにかして(((
こいつらの結婚式いつですかお前ら早く結婚しろ!!!!!
実は青黄小説も書いてるんですがどうも黄瀬がわんわんおしてますあと耳と首が弱い子です
青峰がいじめっ子です楽しい!
それから黄瀬が捨て犬拾う話、キセキとさつきちゃんで合宿行く話も書いてます
たぁーのーしーいぃー!
大抵黄瀬がいじられ役黒子が真っ暗赤司が鬼畜青峰めんどくさがり緑間可哀想むっくん被害無し
ってなるなんで
枕投げさせたんですが、皆して黄瀬を狙いまくる始末wwwwwwwww
おかしいな…嫁のハズなのに…
それからそれから24Q!
ヤバいヤバいヤバい!
ちょ、ちょちょちょちょちょちょっと待って黄瀬かっこよすぎアニメスタッフ木村良平さん最高です////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
片耳ピアスかっこいいー!
半開きの口最高ー!
そのタオルくださいもふもふするお(^ω^
黄瀬の光のない目のかっこよさすごいテレビガン見
今吉にクロスオーバーで抜けるとこと、若松抜くとこ半端ない////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ダメだ頭がおかしくなる←
今吉と桜井君も良かった!
それから黄瀬と黒子のやりとり!!!
「ー…じゃあ聞くっスけど
黒子っちは、俺と青峰っち。
どっちが勝つと思うんスか?」
「わかりません」
「えー?」
「だって、勝負は諦めなければわからないし、…二人とも、諦めることはないと思います」
「…せいぜい頑張るッスわ」
「……」
「あれ?なんスか?」
「いえ、てっきり…『絶対勝つッス』とか言うと思って」
「なんスかそれ…
ま、中学の時は勝つ試合が当たり前だったけど、
勝てるかわからない今の方が…気持ちいいッス」
で吹く風←
風仕事しすぎ
セリフ間違ってても怒らないで!漫画もアニメも見ないで記憶で言ってますから!!!
ラジオで亜奈乃も言ってましたが
→ダンクシュート入れようとする→青峰それを止めようとファウルする→黄瀬不敵な笑み→ボールを後ろ向きに投げる→シュート入る
咲亜の目→<・>=<・>
半端ねぇっス…
なんだかもう…頭爆発しそうっス((((
キセキとかのフィギュア出ないかな…出たら買うのに…本気で買うのに…
黒子だったら、イグナイトパスしてる瞬間
火神は何か食べてる所
黄瀬は海常のユニフォーム着てドリブルしてるorなんかポーズ
青峰は桐皇のユニフォームで悪い笑顔
緑間は…緑…間はくまのぬいぐるみ持ってるとこ
むっくんはもちろんまいう棒さくさくしてるとこ!
赤司は洛山のユニフォーム着ながらジャージたなびかせてるところ
が欲しい!
キセキのボイスキーホルダーとかも欲しいな…
ボイスキーホルダーだったら
黒子
「僕が黒子です」
「光が強いほど影は濃くなる」
黄瀬
「勝つのはオレっスよ…!」
「拍子抜けもいいとこっス」
青峰
「オレに勝てるのは、オレだけだ」
「勘違いしてんじゃねーよ!」
緑間
「当然なのだよ」
「俺のシュートは落ちん」
or
「真似をするな!」(笑)
むっくん
むっくんはなんでもいい!!←
赤司
「全てに勝つ僕は全て正しい」
「頭が高いぞ」
ですかねー
いやーもう赤司が神谷っていうのに納得出来ないんですけど…
黒子が賢ちゃん、黄瀬が木村良平さん!、青峰が諏訪部、緑間がまさかの小野D、むっくん鈴村さん…だったかな
はあれなんです が
赤司神谷ってどゆことwww
もう笑うしかないwww
それ聞いたとたん笑い止まらなかった咲亜←
最高だったわwww腹筋死んだwww
じゃあ小説書き進めましょうかね
ではまたー!!
泰「泰斗とー!」
亜「亜奈乃のー!」
泰・亜「日愛ラジオー!!!」
泰「かなり日数空けてすいません!!泰斗です!」
亜「私からも謝ります!ごめんなさい!亜奈乃です!」
泰「まー、咲亜はこの1週間いろいろあったようで」
亜「とりあえず咲亜の代わりに私達がそれを報告しようか」
泰「なんかアイツ最近ずっと『なつみからのメールまだかな』って言ってるよな」
亜「あまりに五月蝿いからビンタしてたね、泰斗」
泰「だってうるせーんだもん…携帯握り締めてにやけてるし…」
亜「あと『青黄青黄成分が足りなくてお腹痛いから家帰る』とか言うよね」
泰「ざけんな!ってなったわあれはwww」
亜「私は咲亜と黒バス語ってるんだけどね♪」
泰「楽しそうだよなお前ら…」
亜「泰斗は誰が好きになったんだっけ?」
泰「俺は赤司と高尾と青峰!超好きになったな」
亜「語れるようになったもんね(笑)」
泰「青峰はアレ男子でも惚れるわ…超かっけぇ!」
亜「黄瀬君は?黄瀬君かっこいいじゃない」
泰「黄瀬は、好きだけど…青峰には及ばないな」
亜「意外…黄瀬君絶対好きになると思ってたのに」
泰「ってか、黒バスの話はあとでいいから!咲亜の1週間の話!」
亜「あ、そだったね。なななんと、咲亜のクラスが合唱コンクールで…金賞取りましたー!!イェーイ!!!」
泰「おめでとー!!!!」
亜「いやー、たまたま蓮高校休みだったから見に行ったけど、感動したね」
泰「そうだな、あれは良かった!久しぶりに感動したぜ」
亜「でも咲亜寝てたよね」
泰「直前まで寝てたな」
亜「あと2年のダンスと劇も面白かったね」
泰「後ろ過ぎたからあんま見えなかったのが残念だが、面白かったな」
亜「私達の中学校は文化祭とかなかったから羨ましいね」
泰「青春、って感じだよな!!」
亜「それとね、なんと咲亜が塾の英語の単語テストで」
泰「単語のテストで?」
亜「なんと『sixth』(六番目)って単語を」
泰「おいwww、なんか先がよめるんだがwww」
亜「『sexth』と間違えたようでwwwすwww」
泰「ぶっはwwwwwwwwwwwwありぇねぇwwwwww」
亜「しかも丸つけするのに交換した相手は男子wwwwww」
泰「最wwwwwwwww悪wwwwwwwww」
亜「これは…ないよねぇ!www」
泰「俺がその男子だったら爆笑してるwwwwww」
亜「咲亜マジ馬鹿wwwwwwwww」
泰「あー、腹痛ぇwwwwww」
亜「それから…あ、学力診断テストの結果がヤバかったと」
泰「俺と同じだー!」
亜「いや、泰斗よりはマシ」
泰「え」
亜「英語12点の人手ー上げてー」
泰「いじめだろ!!」
亜「まぁ泰斗よりはマシだよ」
泰「いいんだよ!ちゃんと高校合格してんだから!」
亜「はいはいどうでもいいから」
泰「ひどい…」
亜「あとね、行きたい高校の合格率上がったんだって」
泰「おぉー」
亜「それぐらいだね。じゃあ黒バス語ろう!」
泰「生き生きしてんなぁ…お前…」
亜「もう!!もうね!24Qヤバい!」
泰「咲亜と一緒に見たよなwww12時にwww」
亜「三人同じ所で叫んでたよねwwwwww」
泰「黄瀬が青峰抜くところと、」
亜「黄瀬君が青峰にファウルされながらもシュート入れるところと」
泰「黄瀬が悲しげな顔するところと!!」
泰「青峰がまたシュート入れるところ!!」
泰「最高だったなwww」
亜「最高だったねwwwあれはwww」
泰「あのあと2時ぐらいまで三人で語るっていうwww」
亜「楽しかったねwww」
泰「あぁ!…そういえば、俺今日家帰って勉強しなきゃなんねぇんだ。
日愛の話しようぜ」
愛「そだね。ついに過去編も終わって、夢羽が!!」
泰「登場したな」
亜「いつのまにキスされてたんだね」
泰「マジ苦しかったあれはキスって判定じゃない!!」
亜「それから私が二丁拳銃を」
泰「俺は日本刀を」
亜「話は本当にクライマックスだね」
泰「更新するのは遅くなりますが、気長にお待ちください!」
亜「それではこれで!」
泰・亜「ばいな~ん!!」
*
「夢羽、覚悟してくれる?」
「…」
亜奈乃の目は本気だ。
夢羽はそれを感じ取ったのか、俺から数歩離れてチェーンソーを亜奈乃に向けた。
「…3.2.……1」
ドオォォオオン!!
ライフル何かは比にならない。
ビックリするぐらい熱い。
爆風というより熱風…こんな単語あるかは知らないが、炎風だ。
燃えるかと思った。
「ッ…」
数歩先、チェーンソーでバズーカ弾を斬ろうとしている夢羽がいた。
「…あぶねぇ…」
助けに行ってやらないと。
そう思った。
「コンナモノ、受ケ止メナカッタライイダケデショウ?」
何故かいきなりアハハッと笑い始めた夢羽。
そして…
夢羽は体を左に寄せて、弾を受け流した。
次の瞬間バズーカの弾は病室の扉をぶっ飛ばし、向かい側の壁に穴を空けて爆発。
「…?!」
目を見開いてその跡を眺めた。
壁はひび割れ、ぽろぽろと崩れ落ちる。
「こりゃ…すげぇわ…」
「泰斗」
俺が壁を見ていると、いつのまにかベッドの近くにいた亜奈乃が俺の元に来ていた。
さっきまでのバズーカは見当たらない。
手を引かれ、亜奈乃に尋ねる。
「おい、なにす…」
「逃げるの!!!」
「は…っ?」
「しゃがんで!」
話してるといきなり頭押さえられて床に伏せる体制になった。
そして、さっきまで俺達の頭があった場所に夢羽のチェーンソーが舞う。
あの時亜奈乃が頭を押さえてくれなかったら、今頃俺の首から上はぶっ飛んでいただろう。
「走って!!」
亜奈乃に手を引っ張られる。
即座に俺の居た場所に、またチェーンソーが振り下ろされた。
病室から出て廊下に走った途端にバズーカ弾のおかげで穴が空いた扉が飛んできた。
「うわっ?!」
「夢羽が怒ってる」
「は?!なんで?!」
「見てないの?!」
「何をだよ!!」
「眼!!」
全力で走りながら、亜奈乃は言った。
俺は後ろを振り替える。
後ろには、ぺたぺたと裸足で追いかけてくる夢羽。
ホラー映画かよ…!
しかし暗くて夢羽の顔が見えない。
「眼がどうしたんだよ?」
「…さっきの爆風で眼帯が取れたの。
眼の傷隠してたみたいね。
それで怒ってるの」
「…」
眼の、傷。
あの時包丁で抉られた部分。
頭を振ってそれをとりあえず考えないようにした。
「…で、これどこに向かってんだよ!」
「とりあえず走ってるだけ!…どこに向かうかなんて…考えてない!」
「マジかよ…」
亜奈乃の答えに思わず俯き、ため息をつきかけた俺。
「泰斗!どいて!」
「は…」
顔をあげると、亜奈乃が右手に手榴弾を持っている。
亜奈乃は口でピンを引き抜き、夢羽が追いかけてくる方向へと投げた。
数秒後。
手榴弾が爆発し、後ろから煙がもくもくと上がっている。
「おま…投げるなら投げるって言えよ!」
「そんなこと言ってるひまなんかないでしょ!」
「そうじゃないにしろ、お前どこにそんなもん隠してあんだよ…」
「仕込んであるの…よっ」
そう言って、また亜奈乃は手榴弾を投げる。
後ろからの熱風と爆発に咳き込みながらも俺は走った。
もちろん『鬼椿』は持っている。
亜奈乃は「当たらないか…」と呟いていた。
確かに、後ろからは変わらず夢羽が追いかけてきている。
チェーンソーの音もするし。
マジホラー映画みたい。
ホラーゲームでもあるか。
とか走ってて思った。
「おい、病院の壁破壊したりしてんの、あれもしかして弁償とか…」
「それは、雛菊さんとこのファミリー内で払ってくれるみたい。
そんなことは、気にしないでいいですから。って言われたよ」
雛菊さん超頼りになるー!
改めて感心した。
ってことで。
「軽くいろんなものぶった斬って良いってことか」
「…そうね」
俺の言葉に小さく笑う亜奈乃。
俺はにかっ、と笑い右手にある、仕切りに使われてるっぽい壁を両断。
こっちに崩れてくる。
「おい、危ねぇからこっち来い!」
亜奈乃の手を引っ張り、壁の瓦礫から避けさせる。
「これで足止め出来るか?」
「無理だと思う。
ここ通れないなら向こうの壁壊せばいいだろうし」
「だよな。
…ってかさお前」
「何?」
俺の言葉に疑問を投げかける亜奈乃。
俺は「ちょっと失礼」と亜奈乃の着ているスーツとシャツめくって、腹の横辺りを見た。
「ちょ、いきなり何す…」
「ほら見ろ」
「なにを!!」
「脇腹。内出血してんじゃねーかよ。
んで、へそから上にかけての傷も、こんな短時間で治るわけないだろうが。
何で言わねぇんだよ」
「…」
昨日夢羽に斬られた傷に瘡蓋は出来ているが、明らかに痛そうだ。
脇腹も内出血している。
走る体制が少しおかしいから見てみたら、やっぱりこうだったか。
よくこんな体でバズーカ撃てたな。
俺はシャツから手を離し、亜奈乃に言う。
「もうお前、走んな」
「え?何言ってんの…?」
「それ以上走ったらお前死ぬだろうし」
「私はこんな程度じゃ死なないの、泰斗知ってるじゃない!」
「だからだよ!!」
俺の大声に黙る亜奈乃。
なんだかなぁ。
とりあえず、昨日内臓破裂してるやらなんやらで、病院の先生から赤マルチェック入れられてる奴に走らせたりしてる俺がダメだった。
「ということで」
「ちょっ…」
亜奈乃を抱えて走れるだろうか。とりあえず亜奈乃をおんぶした。
お姫様抱っこだと、日本刀触れないからやめたけど。
「…太ったか?」
「う…うるさい!そりゃ太るよ!大きくなるんだから!
ってか、下ろしてよ!」
「それは出来んなー。
大切な幼なじみに、苦しんでもらいたくねぇし」
「なっ…」
「絶対、下ろさないから」
そう言って俺は走った。
ここは二階。この病院は屋上も入れて四階。
…上に登るか。
そうしていると、後ろからチェーンソーの音が聞こえてきた。
「…しっかり捕まっとけよ」
「う、ん」
亜奈乃がこくりと頷く。
それを見て、俺は全力で走った。
正直キツいけど、まだいける。近くの階段から三階に登り、適当にいろんなもの斬ってちょっとした障害物を作っておく。
こんなもので足止め出来るとは思わないけど、作らないよりは、作った方がいいだろう。
「…大丈夫か」
「少し痛むけど、…大丈夫」
「痛くなったら、抱える方法変えるから言えよ」
「…じゃあ、ちょっとだけ、下ろしてくれる?」
「?あぁ、いいけど」
そう言われて、下ろしてやる。
すると、亜奈乃は胸元やら腰やら腕やらからダイナマイトを取り出して、手際よく設置し始めた。
「すげぇな…お前」
「教えてもらったの、父さんの友達の人に」
紐で縛り、設置完了。
「紐、伸ばしながら走ってくれたらいいから」
「ん、了解」
んで、またおぶってやった。
走って辺りを見回す。階段から足音が近づいて来るのが分かる。
「亜奈乃」
「今点火した」
火を点けた紐がダイナマイトの元へ走っていく。
「泰斗…泰斗…?」
夢羽が俺を呼んでる。
なんだこの状況…。
階段を上がった夢羽が見えた。
「泰斗!走って!」
「あ、あぁ…」
亜奈乃の掛け声で全力ダッシュ。
そのおよそ一秒後。
ドかァァアアァァアン!
「うおぉぉぉぉおおっ?!」
爆音が鳴ったかと思ったら。
床が落ちてってる。
これ、走らないと俺達が二階に落ちる。
あの…なんていうか、後ろからどんどん道が落ちて、走らないと落ちる感じ…伝わるかな、これ。
とりあえずすっげー怖い。
「おい亜奈乃、これヤバいんじゃ」
「とりあえず走って!」
「くっそおぉぉぉぉお!」
ライトノベルや、少年マンガ、バトル映画じゃねぇんだから!
とりあえずダッシュ。
たぶんソニック並みに走ったと思う。
「あそこの階段のぼったらどこに繋がってるんだよ!」
「お…屋上!」
「登ったらいいよな?」
「うん!」
ふと後ろを振り向くと、
「うわぁっ夢羽!」
瓦礫を足場に飛んで、こっちに向かって来てる夢羽がいた。
そして見える。
左眼の傷。
瞼が裂けて。中の目玉は腐敗しているように見えた。
「…っくそ!」
急いで目を背けて階段を登り、屋上に向かう。
階段を登ったその先に扉があった。
何故か鍵かかってる。
『鬼椿』で両断。
屋上に上がる。
満天の星空だった。
そして今日は十六夜。
満月から少しだけ欠けた月だ。
ちなみに言っておくが、十六夜はいざよい、と読む。
そんなことは置いといて。
亜奈乃を下ろして夢羽が来るのを待つ。
「傷、大丈夫か?」
「ちょっと切れたけど、大丈夫」
「舐めてやろうか?」
「い…っ、いらないよ、そんなの!」
冗談混じりに言ってみたら本気で反撃された。
かっこよく言えば夜の決闘。
普通に言うと、ただの争い。
ここからが勝負どころだ。
*
「夢羽、覚悟してくれる?」
「…」
亜奈乃の目は本気だ。
夢羽はそれを感じ取ったのか、俺から数歩離れてチェーンソーを亜奈乃に向けた。
「…3.2.……1」
ドオォォオオン!!
ライフル何かは比にならない。
ビックリするぐらい熱い。
爆風というより熱風…こんな単語あるかは知らないが、炎風だ。
燃えるかと思った。
「ッ…」
数歩先、チェーンソーでバズーカ弾を斬ろうとしている夢羽がいた。
「…あぶねぇ…」
助けに行ってやらないと。
そう思った。
「コンナモノ、受ケ止メナカッタライイダケデショウ?」
何故かいきなりアハハッと笑い始めた夢羽。
そして…
夢羽は体を左に寄せて、弾を受け流した。
次の瞬間バズーカの弾は病室の扉をぶっ飛ばし、向かい側の壁に穴を空けて爆発。
「…?!」
目を見開いてその跡を眺めた。
壁はひび割れ、ぽろぽろと崩れ落ちる。
「こりゃ…すげぇわ…」
「泰斗」
俺が壁を見ていると、いつのまにかベッドの近くにいた亜奈乃が俺の元に来ていた。
さっきまでのバズーカは見当たらない。
手を引かれ、亜奈乃に尋ねる。
「おい、なにす…」
「逃げるの!!!」
「は…っ?」
「しゃがんで!」
話してるといきなり頭押さえられて床に伏せる体制になった。
そして、さっきまで俺達の頭があった場所に夢羽のチェーンソーが舞う。
あの時亜奈乃が頭を押さえてくれなかったら、今頃俺の首から上はぶっ飛んでいただろう。
「走って!!」
亜奈乃に手を引っ張られる。
即座に俺の居た場所に、またチェーンソーが振り下ろされた。
病室から出て廊下に走った途端にバズーカ弾のおかげで穴が空いた扉が飛んできた。
「うわっ?!」
「夢羽が怒ってる」
「は?!なんで?!」
「見てないの?!」
「何をだよ!!」
「眼!!」
全力で走りながら、亜奈乃は言った。
俺は後ろを振り替える。
後ろには、ぺたぺたと裸足で追いかけてくる夢羽。
ホラー映画かよ…!
しかし暗くて夢羽の顔が見えない。
「眼がどうしたんだよ?」
「…さっきの爆風で眼帯が取れたの。
眼の傷隠してたみたいね。
それで怒ってるの」
「…」
眼の、傷。
あの時包丁で抉られた部分。
頭を振ってそれをとりあえず考えないようにした。
「…で、これどこに向かってんだよ!」
「とりあえず走ってるだけ!…どこに向かうかなんて…考えてない!」
「マジかよ…」
亜奈乃の答えに思わず俯き、ため息をつきかけた俺。
「泰斗!どいて!」
「は…」
顔をあげると、亜奈乃が右手に手榴弾を持っている。
亜奈乃は口でピンを引き抜き、夢羽が追いかけてくる方向へと投げた。
数秒後。
手榴弾が爆発し、後ろから煙がもくもくと上がっている。
「おま…投げるなら投げるって言えよ!」
「そんなこと言ってるひまなんかないでしょ!」
「そうじゃないにしろ、お前どこにそんなもん隠してあんだよ…」
「仕込んであるの…よっ」
そう言って、また亜奈乃は手榴弾を投げる。
後ろからの熱風と爆発に咳き込みながらも俺は走った。
もちろん『鬼椿』は持っている。
亜奈乃は「当たらないか…」と呟いていた。
確かに、後ろからは変わらず夢羽が追いかけてきている。
チェーンソーの音もするし。
マジホラー映画みたい。
ホラーゲームでもあるか。
とか走ってて思った。
「おい、病院の壁破壊したりしてんの、あれもしかして弁償とか…」
「それは、雛菊さんとこのファミリー内で払ってくれるみたい。
そんなことは、気にしないでいいですから。って言われたよ」
雛菊さん超頼りになるー!
改めて感心した。
ってことで。
「軽くいろんなものぶった斬って良いってことか」
「…そうね」
俺の言葉に小さく笑う亜奈乃。
俺はにかっ、と笑い右手にある、仕切りに使われてるっぽい壁を両断。
こっちに崩れてくる。
「おい、危ねぇからこっち来い!」
亜奈乃の手を引っ張り、壁の瓦礫から避けさせる。
「これで足止め出来るか?」
「無理だと思う。
ここ通れないなら向こうの壁壊せばいいだろうし」
「だよな。
…ってかさお前」
「何?」
俺の言葉に疑問を投げかける亜奈乃。
俺は「ちょっと失礼」と亜奈乃の着ているスーツとシャツめくって、腹の横辺りを見た。
「ちょ、いきなり何す…」
「ほら見ろ」
「なにを!!」
「脇腹。内出血してんじゃねーかよ。
んで、へそから上にかけての傷も、こんな短時間で治るわけないだろうが。
何で言わねぇんだよ」
「…」
昨日夢羽に斬られた傷に瘡蓋は出来ているが、明らかに痛そうだ。
脇腹も内出血している。
走る体制が少しおかしいから見てみたら、やっぱりこうだったか。
よくこんな体でバズーカ撃てたな。
俺はシャツから手を離し、亜奈乃に言う。
「もうお前、走んな」
「え?何言ってんの…?」
「それ以上走ったらお前死ぬだろうし」
「私はこんな程度じゃ死なないの、泰斗知ってるじゃない!」
「だからだよ!!」
俺の大声に黙る亜奈乃。
なんだかなぁ。
とりあえず、昨日内臓破裂してるやらなんやらで、病院の先生から赤マルチェック入れられてる奴に走らせたりしてる俺がダメだった。
「ということで」
「ちょっ…」
亜奈乃を抱えて走れるだろうか。とりあえず亜奈乃をおんぶした。
お姫様抱っこだと、日本刀触れないからやめたけど。
「…太ったか?」
「う…うるさい!そりゃ太るよ!大きくなるんだから!
ってか、下ろしてよ!」
「それは出来んなー。
大切な幼なじみに、苦しんでもらいたくねぇし」
「なっ…」
「絶対、下ろさないから」
そう言って俺は走った。
ここは二階。この病院は屋上も入れて四階。
…上に登るか。
そうしていると、後ろからチェーンソーの音が聞こえてきた。
「…しっかり捕まっとけよ」
「う、ん」
亜奈乃がこくりと頷く。
それを見て、俺は全力で走った。
正直キツいけど、まだいける。近くの階段から三階に登り、適当にいろんなもの斬ってちょっとした障害物を作っておく。
こんなもので足止め出来るとは思わないけど、作らないよりは、作った方がいいだろう。
「…大丈夫か」
「少し痛むけど、…大丈夫」
「痛くなったら、抱える方法変えるから言えよ」
「…じゃあ、ちょっとだけ、下ろしてくれる?」
「?あぁ、いいけど」
そう言われて、下ろしてやる。
すると、亜奈乃は胸元やら腰やら腕やらからダイナマイトを取り出して、手際よく設置し始めた。
「すげぇな…お前」
「教えてもらったの、父さんの友達の人に」
紐で縛り、設置完了。
「紐、伸ばしながら走ってくれたらいいから」
「ん、了解」
んで、またおぶってやった。
走って辺りを見回す。階段から足音が近づいて来るのが分かる。
「亜奈乃」
「今点火した」
火を点けた紐がダイナマイトの元へ走っていく。
「泰斗…泰斗…?」
夢羽が俺を呼んでる。
なんだこの状況…。
階段を上がった夢羽が見えた。
「泰斗!走って!」
「あ、あぁ…」
亜奈乃の掛け声で全力ダッシュ。
そのおよそ一秒後。
ドかァァアアァァアン!
「うおぉぉぉぉおおっ?!」
爆音が鳴ったかと思ったら。
床が落ちてってる。
これ、走らないと俺達が二階に落ちる。
あの…なんていうか、後ろからどんどん道が落ちて、走らないと落ちる感じ…伝わるかな、これ。
とりあえずすっげー怖い。
「おい亜奈乃、これヤバいんじゃ」
「とりあえず走って!」
「くっそおぉぉぉぉお!」
ライトノベルや、少年マンガ、バトル映画じゃねぇんだから!
とりあえずダッシュ。
たぶんソニック並みに走ったと思う。
「あそこの階段のぼったらどこに繋がってるんだよ!」
「お…屋上!」
「登ったらいいよな?」
「うん!」
ふと後ろを振り向くと、
「うわぁっ夢羽!」
瓦礫を足場に飛んで、こっちに向かって来てる夢羽がいた。
そして見える。
左眼の傷。
瞼が裂けて。中の目玉は腐敗しているように見えた。
「…っくそ!」
急いで目を背けて階段を登り、屋上に向かう。
階段を登ったその先に扉があった。
何故か鍵かかってる。
『鬼椿』で両断。
屋上に上がる。
満天の星空だった。
そして今日は十六夜。
満月から少しだけ欠けた月だ。
ちなみに言っておくが、十六夜はいざよい、と読む。
そんなことは置いといて。
亜奈乃を下ろして夢羽が来るのを待つ。
「傷、大丈夫か?」
「ちょっと切れたけど、大丈夫」
「舐めてやろうか?」
「い…っ、いらないよ、そんなの!」
冗談混じりに言ってみたら本気で反撃された。
かっこよく言えば夜の決闘。
普通に言うと、ただの争い。
ここからが勝負どころだ。
*
こんにちわ咲亜です
小説にコメントくれた方、本当にありがとうございます!
すごい嬉しかったです(^^
良かったらラジオ(?)の方で泰斗達に質問等してくださいね♪
ラジオはこの記事の後に更新しますね!
ってことで黒バスの話←
見事なまでにドカハマりしたヤバいIb並みにハマった半端ない
ちなみに、咲亜は黒バスジャンプ本誌で誠凛が桐皇と戦ってるとこくらいから見てたんですが、恐ろしい勢いでアニメ見てハマった((
木村良平さんと諏訪部さんパネぇ!とか思いました青黄天使
黄瀬君ヤバいかっこいいマジ見るたびhshsする/////
青峰マジ王者マジ諏訪部マジイケメン
これが黄瀬君hshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshshs(^q^)←←
黄瀬君を頑張って書く毎日は楽しいです、はい!!
大抵友達にあげちゃうんだけどね!Ksなのに!
もう桐皇と海常戦マジ青黄過ぎて吐血((
ウォークマンに入れました、第23Q「大人じゃねーよ!!」!!!
ってか聞いてくれよ
パピーが録ってあった第23Q消したからマジ咲亜殺人者になるところだった一昨日
黄瀬君マジ黄瀬君
青峰の王者っぷりは半端ないですねかっこいいマジかっこいいイケメン!!!!!!
↑爽やかな中学時代の青峰サン
今の青峰見たらまるで「誰だよ」状態になること必至な青峰サン←
この頃の青峰どこいっちゃったんですka
ってかこんなイケメン中学生にいてたまるか!!!
そりゃ黄瀬君も惚れるわバカたれ
さつきちゃん(青峰の幼なじみ・帝光中バスケ部ねマネージャー)羨ましすぎて絶叫
さつきちゃんこんなイケメンと幼なじみとかマジでか
お前本気か((((((
咲亜の言ってる内容が分からない人は「黒子のバスケ wiki」で調べよう
wikiならでるね、wikiなら詳しく出るよ!キャラのことも!
ってか黄瀬君→(憧れ)青峰とかいう関係美味しすぎんだよ!!
ご飯50杯はいける
憧れとかいう関係は美味しすぎるよ?!
しかも青峰のバスケに憧れてバスケ始めるとか美味しすぎるよ?!
「青峰っちには負けてほしくない」
「でも負けるのは嫌だから…」
「憧れるのは、もうやめる!!」
とか名言過ぎるよ?!
鼻血ものだよ?!咲亜を殺す気かよ!!!!!!
青峰は青峰で放つ言葉1つ1つがマジ王者王様
「そんなので俺のこと抜けたと思ったのかよ、黄瀬ぇ…」
って諏訪部ボイスで言うんですよ
諏訪部ボイスって王者だよね
あ、ffの諏訪部ボイスは違うみたいだが(((((
最近頭の中が青黄でいっぱい
ギャリーも、もちろん存在だが青黄が今グイグイ来てるね!!!
正月のおこづかい全部青黄に使いたい!ってぐらい←
というかお年玉は黒子のバスケ全巻買うのに使おうかと
まぁ420円×20冊だから8400円かな?
受験生だから出かけないし、こんなもんでしょ
黒子のバスケいいよー皆見ようよー語ろうよー!!!
緑間が本当に何かわからんが苦手((((
だけど180Qの緑間と高尾!!!!!!!!!!!
あれヤバいわ!!!!高尾と緑間超イケメンだわ!!!
「秀徳はまだ死んでない」
だった…け…←←←←
なんか違う気がする…ごめんなさい…記憶力悪くて…
とりあえずてらイケメンだった
でも赤司もかっこいいんだよなー!!!
「全てに勝つ僕は全て正しい」
ってお前…ちょっとかっこよすぎだろうが…待たんかい←←←←
皆名言ばっか言いすぎー
最近鋏見たら赤司ばっか思い付いたり、青色見たら青峰、黄色みたら黄瀬君ってなるんですYO
もちろん薔薇見たらIb←←
咲亜の今の頭の中はどうなっているのかしら
たぶん70%青黄、30%ギャリイヴ、嫁
のことで埋まってる(((
キセキのメンバーで好きなキャランキング!!
1位 青峰 黄瀬
2位 赤司
3位 紫原
4位 黒子
5位 緑間
赤司様も大好き愛してる
たぶん赤司になら鋏で殺されても大丈夫ってかむしろズタズタに切り刻まれて殺されたい←
あと好きなキャラはいっぱいいますよー
キセキはまぁ好きだし、桜井君とか氷室とか日向とか小金井とかリコちゃんとかさつきちゃんとか高尾とか!!
最近高尾がイケメンに見えすぎて顔が
(゜Ч゜/////
みたいになってるの誰か直してくれ
「真ちゃん真ちゃん!」
ってかぁーわーいーいー!
緑高好きです可愛いです
普段全然デレない緑間が高尾と二人きりになった時、デレをちょっとだけ見せるとかだったら悶えて暖炉に身を投げる((((
青黄はね!!!!!!(^q^)
攻めまくるエロ青峰と、嬉しいけど超恥ずかしい赤面黄瀬君とかだと美味しい
黄瀬君は嫉妬する子!
青峰と黒子のバスケ見たりして
「…青峰っち…」って目で追いかけてたらいいね!!
部活終わったらすごい勢いで抱きつきに行くとか((
そんな黄瀬が可愛すぎて押し倒す青峰とか((((((
頑張って三行のセリフ青黄頑張る←←←←
「ちょ、青峰っち!!エロイ!!超エロイっス!やめて!!////」
「あぁ?いきなりお前から抱きついて、誘ってきたんだろうが…黄瀬」
「さ、誘ってなんかないっスよ!!!!
お、俺はただ、青峰っちが黒子っちに取られそうなのが…嫌…で(小声)」
「…そんな可愛いこと考えてたのか」
「可愛くないっスよ!!」
三行じゃなかった青黄じゃなかった青峰むつかしい泣きたい
でもこんな青黄大好きです皆もドカハマリーヨ
したら咲亜と語ろうず!!
そんなこんなでメアドも青黄に変えようかと思ってる咲亜でしたー
*
「…何ボーッとしてるの?」
「ちょっと昔のこと思い出しててな。…懐かしいと思ってさ」
「私は、あまり思い出したくないから思い出さないけどね。
まぁ、…そろそろじゃないかな」
俯いて話す俺に月光に照らされた亜奈乃は何かを察知したかのように窓の外を眺めた。
俺も、分かっている。
もうすぐで、もうすぐでまた会える。
根拠はないけど分かってる。
そして…
バリィィイイイイン!!
「亜奈乃!!!」
いきなり割れた窓ガラスの破片が亜奈乃にかからないように上に被さった。
目を反射的につぶり、少し切り傷が出来たがそんなのは気にしない。
しばらくして目を開けて窓辺を見つめる。
月明かりに照らされて見えるのは、
透き通るほどに白い足。
腰辺りまで伸びている癖のある髪の毛、
血だらけの白いチュニック。
眼帯された左目。
整った顔立ち。
亜奈乃から離れて見上げる。
「…久しぶり」
「…久シブリ」
「会いたかったよ、夢羽」
久しぶりの再開は、血に濡れていた。
*
「…泰斗…」
「…」
俺は10年ぶりに見る幼なじみを眺めた。
あの頃とは違う目の淀んだ夢羽。
血がこびりついてる髪の毛。
細長い手足。
右手にはチェーンソー。
夢羽だった。
昔はくるぶしまであったワンピースが今では太ももの付け根らへんまで短くなっている。
美人なのに、勿体ねぇ…。
と不覚にも思ってしまう。
夢羽はちらりと足下のベッドにいる亜奈乃を見て言う。
「…死ナナカッタノカ」
「残念ながらね」
夢羽の憎しみの声に苦笑して言う亜奈乃。
大きな舌打ちをして夢羽が俺の方に振り向く。
「何デ助ケタノ?」
「やっぱり見てたんだな。
…再会するなら、3人で再会した方がいいだろ」
俺はドヤ顔でそう言ってみせた。夢羽は無表情で何の反応も見せない。
緊迫した空気が流れる。
はりつめた空気を破ったのは
ガキィィイイイイ!!!
「ーーッ!!!!」
いきなりの爆風。
腕で顔を隠してただの金属音だけが部屋に響く。
共に、ギュィイイイインというチェーンソーのエンジンのかかる音がした。
音と音がぶつかり合い、頭の中で跳ね返る。
恐る恐る前を見ると。
「…やっぱり夢羽なんだね」
と、
両手に二丁拳銃を持って交差させ、夢羽の振りかぶったチェーンソーを受け止めた亜奈乃がベッドにいた。
「…亜奈乃、お前っ…?!」
「泰斗、日本刀持って」
「…あ、あぁ…」
亜奈乃が振り返って俺にやけに冷静な声で言う。俺は二丁拳銃を持つ亜奈乃に驚いていた。
驚きながら俺は、今日持ってきたアレ、日本刀『鬼椿』を病室の入り口から持っ来る。
袋から取り出して、鞘から抜き出した。
煌めく刀身が淡い光に照らされて冷たさを強調させる日本刀だ。
「泰斗…ソレ…」
「気付くの早いな、そうだよ。この日本刀はお前の家に代々受け継がれてる日本刀…『鬼椿』だよ。
使いこなすのに、苦労したけどさ」
俺は刀身を撫でながらしみじみと語った。
この刀は、誠四郎さん…夢羽のおじいさんから譲ってもらったものだ。
亡くなる際に、俺に託すと言ってくれた。
「誠四郎さんは言ってたよ。…お前に託すには未熟すぎた、って。チェーンソーを盗むのも見てたそうだ。
あの時、お前どこにチェーンソー隠してたんだよ」
俺は少しふざけぎみに言う。
夢羽は無言で亜奈乃からチェーンソーを退けて、窓辺に立ったまま俺の話を聞いているようだった。
亜奈乃は腕やらいろいろ なところに繋がっていたチューブを勢い良く抜いて、ベッドから降りた。
病院服も脱ぎ捨てる。
病院服の中に亜奈乃はスーツを着ており、動きやすそうな格好だった。
あまりにも拳銃と似合いすぎてビックリしたが。
亜奈乃が俺に近づいて一言呟く。
「驚いた?」
「お前、その服…」
「父さんが貸してくれた。二丁拳銃も父さんの知り合いから教えてもらったの」
静かに語る亜奈乃にあまり驚かない自分に自分で驚いた。
ってか亜奈乃超かっこいい。
二丁拳銃両手に持ってクルクル回してる。
「…泰斗」
「分かってる」
「じゃあ…」
「「背中は預けた」」
俺は亜奈乃と背中合わせになって夢羽と向かい合った。
夢羽もそれを見て楽しそうに笑っている。
幼なじみと殺し合いをすることになるとは。
展開がマンガだわ。
*
「さぁて…どうしますか?
…ってか他の病室にいる人とか大丈夫なのかよ」
「そこは大丈夫。雛菊さんに言ってもらったから」
あ、雛菊さんがいたか。
じゃあ、二丁拳銃も雛菊さんから教えてもらったのかな。
そして、人気がいないとは思ってたがやっぱりそうだったのか。
ちょっと感心して亜奈乃に笑いかける。
「流石」
「何が?」
「お前は相変わらずだよ…」
「…褒めてるの?」
「褒めてるに決まってんだろ」
俺は日本刀を持っておどけて見せた。
亜奈乃は二丁拳銃を構え直し、夢羽に向ける。
夢羽はそれでも何の反応も見せない。
「無感情になったな、夢羽」
「反応スル必要ガ、ナイカラ」
相も変わらずカトコトで喋りやがる。
ってかいつから夢羽カトコトなんだよ。
「泰斗!」
「あぁ、分かってるって」
亜奈乃が俺をたしなめたが、軽く受け流した。
ただ、本当に久しぶりの幼なじみが懐かしかったのかもしれない。
ただただ懐かしさに浸っていたいだけなのかもしれない。
でも、そんなこと出来ないんだな。
俺も日本刀を構えて夢羽に笑って見せた。
「遊ぼうぜ、夢羽」
「……」
ここからは、何かしらのきっかけがあるまで互いに動かない。
きっかけはなんだっていい。
風が吹いたとか、風が止んだとか、月が雲に隠れたとか、外で猫が鳴くとか。
なんでもきっかけになる。
その瞬間をただ待つ。
そしてその時は訪れる。
風が吹いてるせいで、花瓶の華が一輪落ちたのだ。
…ーと
ギィィイイイイィィイ
「お…っと…!」
窓辺を蹴ってすごい速さで夢羽が俺にチェーンソーを振りかぶってきた。
すごい重い。
今、なんとか『鬼椿』で持ちこたえてるけど、崩れるのも時間の問題だ。
「泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗」
「…んだよ」
「ズット、ズット会イタカッタヨ…?本当ニ本当ニ本当ニ会エテウレシイノ。
ナノニ、ドウシテ今コウシテ殺シ合ッテルノ?」
「…お前が斬りかかってきたからだろ…がっ!!」
おもいっきり跳ね返す。
跳ね返した先には亜奈乃。
構えて連射する。
うわ…すっげぇ使いこなしてる。
亜奈乃は銃を逆さまに持ち、小指と薬指で銃を撃っている。
夢羽はあのときと変わらずに淡々と弾き返していった。
意味が無いと感じ取ったのか、亜奈乃はベッドのしたからライフルを取り出す。
「?!」
と驚く俺をよそに、亜奈乃はライフルを構えた。
「…泰斗、そこどいて」
「え?」
「射程距離に入るから」
「あ、あぁ…悪ぃ…」
数歩離れて夢羽と亜奈乃の二人を見る。
ライフルを構える亜奈乃、それをただ見つめる夢羽。
…不思議な光景だった。
「…」
パァン!!!という銃声なんかとは全然違う音。
亜奈乃がライフルを撃った。
部屋の中の花瓶とかが風圧で破裂する。
どうじに強風が起こり、目が眩む。
「…ッ…」
さっきから爆風やらなんやら起こりすぎだろ…。
せっかくセットした髪の毛が…。
…ってそうじゃなくて。
爆風が収まってから、周りを見渡す。
「うっわ…」
部屋の中ぐっちゃぐちゃだった。
亜奈乃はガチャッと手慣れた様にもう一度弾を挿入した。
しかし驚いたのは、夢羽がライフルの弾を受けても、普通にチェーンソーでそれを防いでることだった。
「…マジかよ」
「まぁ、想定内だったけどね」
亜奈乃はため息混じりにそう言う。
まぁ、想定内っちゃ想定内なんだけど。
夢羽はチェーンソーにエンジンを入れて口角を吊り上げて笑った。
「モウ終ワリ?」
「…まさか」
夢羽の言葉に苦笑する亜奈乃。
すると、夢羽は角度を変えて俺の方に振り向いた。
「ネェ泰斗…?」
「改まって…どうした?」
「ズット…ズット会イタカッタノ…ネ…?泰斗モソウデショウ?」
夢羽が、吐息がかかるほどの所まで顔を近づけてくる。
思わず赤面してしまった。
そのまま壁に後退り、押し付けられる。
「…近いって」
「昔カラ何モ変ワッテナイ。泰斗ハ何モ変ワッテナイネ」
「…まぁ、俺だからな」
夢羽の淀んだ瞳に吸い込まれるのではないか、と心配してしまう。
俺は顔をつい、と反らし、亜奈乃の方に向く。
(撃て、亜奈乃)
(…泰斗がどいてくれなきゃ撃てない)
(『鬼椿』で防ぐから。
気にせずぶっぱなせ)
目で会話。
ちゃんと伝わったのかな。
亜奈乃はこくり、と頷いてライフルを夢羽に向かって構えた。
「…そろそろ離れてくれね?」
「何デ?…モシカシテ、嫌イニナッタ?私ノコト」
夢羽の血のにおい。
昔とは違う夢羽。
それなのに俺は何でこんなに平然としてられるんだろう。
そして亜奈乃が引き金を引く。
バン!!!!
ライフルの弾がこっちに来たのは速すぎて見えなかった。
でも
夢羽がその瞬間チェーンソーで弾を壁に弾き返すのは確認出来た。
恐ろしかった。
空いた口が塞がらないとは、こういう時に使うのか。
「…」
明らか不機嫌そうに亜奈乃を見る夢羽。
亜奈乃は空になった弾を捨て、新たに弾を挿入する。
(っくそ…当たらなかったか…)
と内心悔しがっていると。
キスされた。
「…?!」
夢羽が俺の顔を固定させてキスさせてる。
…皆聞いてくれ。
初キスは、レモンじゃなくて、血の味がしたよ。
そのまま離れようと抵抗するが、いかんせん夢羽の力が強い。離れない。
「んっ…ぁ…っ…」
何かもう夢羽舌とか入れてくるし、息は出来ない。
口離してくれたのかと思ったらまた。
その繰り返し。
「っつ…はぁっ……んんっ」
苦しい。死にそう。
初キスの感想とか言ってる暇じゃない。死ぬ。
このままじゃ死ぬわ!
俺は意識もうろうとしながら右手の『鬼椿』を夢羽に構えて離れさせようとした。
だが。
なんと素手で払い飛ばされた。なんてこった。
抵抗のしようがない。
もしかしたら窒息死させようとしてるのか。
そんなこと思ってると、やっと唇を離してもらえた。
「っは……夢羽…お前…何すんだよ…」
肺が喘ぐように酸素を求める。
俺は目の前の夢羽に息を荒げながら尋ねた。
「ズットシタカッタノ」
「はぁ…?」
「泰斗トキス、ズットシタカッタンダ」
にっこりと。
それはもう屈託の無い笑顔で。
眩しすぎる笑顔。
何人も殺した奴の笑顔とは思えない笑顔だった。
「大好キ」
「…そりゃどうも」
口の横に流れていた唾液を拭き取り俺は一言そう言った。
夢羽のことは恋愛的に好きではない。
好きだ。普通に。
だから迷惑ではないが。
ベッドの近くでは亜奈乃が何かを組み立てている。
…まさか、亜奈乃、服に仕込んでんのか?
組み立てていたおかげか、夢羽が俺にキスしてたのに気づかなかったようだ。
どうりで助けてくれないわけで。
そして組み立て上がったのは、亜奈乃の身長と同じぐらいのバズーカ。
思わず見とれた。
俺が日本刀を修行してる間、亜奈乃は重機を使いこなせるようになっていたのか。
「獲物ヲデカクシタトコロデ、私ニ勝テルト思ッテルノ?」
「思うよ」
夢羽の言葉に冷たく答える亜奈乃。
バズーカを構えて一言。
「だって、私はあの頃の私じゃないから」
そう言って、バズーカを構える亜奈乃は俺よりも強い奴なんだ、と感じさせられた。
*
「…何ボーッとしてるの?」
「ちょっと昔のこと思い出しててな。…懐かしいと思ってさ」
「私は、あまり思い出したくないから思い出さないけどね。
まぁ、…そろそろじゃないかな」
俯いて話す俺に月光に照らされた亜奈乃は何かを察知したかのように窓の外を眺めた。
俺も、分かっている。
もうすぐで、もうすぐでまた会える。
根拠はないけど分かってる。
そして…
バリィィイイイイン!!
「亜奈乃!!!」
いきなり割れた窓ガラスの破片が亜奈乃にかからないように上に被さった。
目を反射的につぶり、少し切り傷が出来たがそんなのは気にしない。
しばらくして目を開けて窓辺を見つめる。
月明かりに照らされて見えるのは、
透き通るほどに白い足。
腰辺りまで伸びている癖のある髪の毛、
血だらけの白いチュニック。
眼帯された左目。
整った顔立ち。
亜奈乃から離れて見上げる。
「…久しぶり」
「…久シブリ」
「会いたかったよ、夢羽」
久しぶりの再開は、血に濡れていた。
*
「…泰斗…」
「…」
俺は10年ぶりに見る幼なじみを眺めた。
あの頃とは違う目の淀んだ夢羽。
血がこびりついてる髪の毛。
細長い手足。
右手にはチェーンソー。
夢羽だった。
昔はくるぶしまであったワンピースが今では太ももの付け根らへんまで短くなっている。
美人なのに、勿体ねぇ…。
と不覚にも思ってしまう。
夢羽はちらりと足下のベッドにいる亜奈乃を見て言う。
「…死ナナカッタノカ」
「残念ながらね」
夢羽の憎しみの声に苦笑して言う亜奈乃。
大きな舌打ちをして夢羽が俺の方に振り向く。
「何デ助ケタノ?」
「やっぱり見てたんだな。
…再会するなら、3人で再会した方がいいだろ」
俺はドヤ顔でそう言ってみせた。夢羽は無表情で何の反応も見せない。
緊迫した空気が流れる。
はりつめた空気を破ったのは
ガキィィイイイイ!!!
「ーーッ!!!!」
いきなりの爆風。
腕で顔を隠してただの金属音だけが部屋に響く。
共に、ギュィイイイインというチェーンソーのエンジンのかかる音がした。
音と音がぶつかり合い、頭の中で跳ね返る。
恐る恐る前を見ると。
「…やっぱり夢羽なんだね」
と、
両手に二丁拳銃を持って交差させ、夢羽の振りかぶったチェーンソーを受け止めた亜奈乃がベッドにいた。
「…亜奈乃、お前っ…?!」
「泰斗、日本刀持って」
「…あ、あぁ…」
亜奈乃が振り返って俺にやけに冷静な声で言う。俺は二丁拳銃を持つ亜奈乃に驚いていた。
驚きながら俺は、今日持ってきたアレ、日本刀『鬼椿』を病室の入り口から持っ来る。
袋から取り出して、鞘から抜き出した。
煌めく刀身が淡い光に照らされて冷たさを強調させる日本刀だ。
「泰斗…ソレ…」
「気付くの早いな、そうだよ。この日本刀はお前の家に代々受け継がれてる日本刀…『鬼椿』だよ。
使いこなすのに、苦労したけどさ」
俺は刀身を撫でながらしみじみと語った。
この刀は、誠四郎さん…夢羽のおじいさんから譲ってもらったものだ。
亡くなる際に、俺に託すと言ってくれた。
「誠四郎さんは言ってたよ。…お前に託すには未熟すぎた、って。チェーンソーを盗むのも見てたそうだ。
あの時、お前どこにチェーンソー隠してたんだよ」
俺は少しふざけぎみに言う。
夢羽は無言で亜奈乃からチェーンソーを退けて、窓辺に立ったまま俺の話を聞いているようだった。
亜奈乃は腕やらいろいろ なところに繋がっていたチューブを勢い良く抜いて、ベッドから降りた。
病院服も脱ぎ捨てる。
病院服の中に亜奈乃はスーツを着ており、動きやすそうな格好だった。
あまりにも拳銃と似合いすぎてビックリしたが。
亜奈乃が俺に近づいて一言呟く。
「驚いた?」
「お前、その服…」
「父さんが貸してくれた。二丁拳銃も父さんの知り合いから教えてもらったの」
静かに語る亜奈乃にあまり驚かない自分に自分で驚いた。
ってか亜奈乃超かっこいい。
二丁拳銃両手に持ってクルクル回してる。
「…泰斗」
「分かってる」
「じゃあ…」
「「背中は預けた」」
俺は亜奈乃と背中合わせになって夢羽と向かい合った。
夢羽もそれを見て楽しそうに笑っている。
幼なじみと殺し合いをすることになるとは。
展開がマンガだわ。
*
「さぁて…どうしますか?
…ってか他の病室にいる人とか大丈夫なのかよ」
「そこは大丈夫。雛菊さんに言ってもらったから」
あ、雛菊さんがいたか。
じゃあ、二丁拳銃も雛菊さんから教えてもらったのかな。
そして、人気がいないとは思ってたがやっぱりそうだったのか。
ちょっと感心して亜奈乃に笑いかける。
「流石」
「何が?」
「お前は相変わらずだよ…」
「…褒めてるの?」
「褒めてるに決まってんだろ」
俺は日本刀を持っておどけて見せた。
亜奈乃は二丁拳銃を構え直し、夢羽に向ける。
夢羽はそれでも何の反応も見せない。
「無感情になったな、夢羽」
「反応スル必要ガ、ナイカラ」
相も変わらずカトコトで喋りやがる。
ってかいつから夢羽カトコトなんだよ。
「泰斗!」
「あぁ、分かってるって」
亜奈乃が俺をたしなめたが、軽く受け流した。
ただ、本当に久しぶりの幼なじみが懐かしかったのかもしれない。
ただただ懐かしさに浸っていたいだけなのかもしれない。
でも、そんなこと出来ないんだな。
俺も日本刀を構えて夢羽に笑って見せた。
「遊ぼうぜ、夢羽」
「……」
ここからは、何かしらのきっかけがあるまで互いに動かない。
きっかけはなんだっていい。
風が吹いたとか、風が止んだとか、月が雲に隠れたとか、外で猫が鳴くとか。
なんでもきっかけになる。
その瞬間をただ待つ。
そしてその時は訪れる。
風が吹いてるせいで、花瓶の華が一輪落ちたのだ。
…ーと
ギィィイイイイィィイ
「お…っと…!」
窓辺を蹴ってすごい速さで夢羽が俺にチェーンソーを振りかぶってきた。
すごい重い。
今、なんとか『鬼椿』で持ちこたえてるけど、崩れるのも時間の問題だ。
「泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗泰斗」
「…んだよ」
「ズット、ズット会イタカッタヨ…?本当ニ本当ニ本当ニ会エテウレシイノ。
ナノニ、ドウシテ今コウシテ殺シ合ッテルノ?」
「…お前が斬りかかってきたからだろ…がっ!!」
おもいっきり跳ね返す。
跳ね返した先には亜奈乃。
構えて連射する。
うわ…すっげぇ使いこなしてる。
亜奈乃は銃を逆さまに持ち、小指と薬指で銃を撃っている。
夢羽はあのときと変わらずに淡々と弾き返していった。
意味が無いと感じ取ったのか、亜奈乃はベッドのしたからライフルを取り出す。
「?!」
と驚く俺をよそに、亜奈乃はライフルを構えた。
「…泰斗、そこどいて」
「え?」
「射程距離に入るから」
「あ、あぁ…悪ぃ…」
数歩離れて夢羽と亜奈乃の二人を見る。
ライフルを構える亜奈乃、それをただ見つめる夢羽。
…不思議な光景だった。
「…」
パァン!!!という銃声なんかとは全然違う音。
亜奈乃がライフルを撃った。
部屋の中の花瓶とかが風圧で破裂する。
どうじに強風が起こり、目が眩む。
「…ッ…」
さっきから爆風やらなんやら起こりすぎだろ…。
せっかくセットした髪の毛が…。
…ってそうじゃなくて。
爆風が収まってから、周りを見渡す。
「うっわ…」
部屋の中ぐっちゃぐちゃだった。
亜奈乃はガチャッと手慣れた様にもう一度弾を挿入した。
しかし驚いたのは、夢羽がライフルの弾を受けても、普通にチェーンソーでそれを防いでることだった。
「…マジかよ」
「まぁ、想定内だったけどね」
亜奈乃はため息混じりにそう言う。
まぁ、想定内っちゃ想定内なんだけど。
夢羽はチェーンソーにエンジンを入れて口角を吊り上げて笑った。
「モウ終ワリ?」
「…まさか」
夢羽の言葉に苦笑する亜奈乃。
すると、夢羽は角度を変えて俺の方に振り向いた。
「ネェ泰斗…?」
「改まって…どうした?」
「ズット…ズット会イタカッタノ…ネ…?泰斗モソウデショウ?」
夢羽が、吐息がかかるほどの所まで顔を近づけてくる。
思わず赤面してしまった。
そのまま壁に後退り、押し付けられる。
「…近いって」
「昔カラ何モ変ワッテナイ。泰斗ハ何モ変ワッテナイネ」
「…まぁ、俺だからな」
夢羽の淀んだ瞳に吸い込まれるのではないか、と心配してしまう。
俺は顔をつい、と反らし、亜奈乃の方に向く。
(撃て、亜奈乃)
(…泰斗がどいてくれなきゃ撃てない)
(『鬼椿』で防ぐから。
気にせずぶっぱなせ)
目で会話。
ちゃんと伝わったのかな。
亜奈乃はこくり、と頷いてライフルを夢羽に向かって構えた。
「…そろそろ離れてくれね?」
「何デ?…モシカシテ、嫌イニナッタ?私ノコト」
夢羽の血のにおい。
昔とは違う夢羽。
それなのに俺は何でこんなに平然としてられるんだろう。
そして亜奈乃が引き金を引く。
バン!!!!
ライフルの弾がこっちに来たのは速すぎて見えなかった。
でも
夢羽がその瞬間チェーンソーで弾を壁に弾き返すのは確認出来た。
恐ろしかった。
空いた口が塞がらないとは、こういう時に使うのか。
「…」
明らか不機嫌そうに亜奈乃を見る夢羽。
亜奈乃は空になった弾を捨て、新たに弾を挿入する。
(っくそ…当たらなかったか…)
と内心悔しがっていると。
キスされた。
「…?!」
夢羽が俺の顔を固定させてキスさせてる。
…皆聞いてくれ。
初キスは、レモンじゃなくて、血の味がしたよ。
そのまま離れようと抵抗するが、いかんせん夢羽の力が強い。離れない。
「んっ…ぁ…っ…」
何かもう夢羽舌とか入れてくるし、息は出来ない。
口離してくれたのかと思ったらまた。
その繰り返し。
「っつ…はぁっ……んんっ」
苦しい。死にそう。
初キスの感想とか言ってる暇じゃない。死ぬ。
このままじゃ死ぬわ!
俺は意識もうろうとしながら右手の『鬼椿』を夢羽に構えて離れさせようとした。
だが。
なんと素手で払い飛ばされた。なんてこった。
抵抗のしようがない。
もしかしたら窒息死させようとしてるのか。
そんなこと思ってると、やっと唇を離してもらえた。
「っは……夢羽…お前…何すんだよ…」
肺が喘ぐように酸素を求める。
俺は目の前の夢羽に息を荒げながら尋ねた。
「ズットシタカッタノ」
「はぁ…?」
「泰斗トキス、ズットシタカッタンダ」
にっこりと。
それはもう屈託の無い笑顔で。
眩しすぎる笑顔。
何人も殺した奴の笑顔とは思えない笑顔だった。
「大好キ」
「…そりゃどうも」
口の横に流れていた唾液を拭き取り俺は一言そう言った。
夢羽のことは恋愛的に好きではない。
好きだ。普通に。
だから迷惑ではないが。
ベッドの近くでは亜奈乃が何かを組み立てている。
…まさか、亜奈乃、服に仕込んでんのか?
組み立てていたおかげか、夢羽が俺にキスしてたのに気づかなかったようだ。
どうりで助けてくれないわけで。
そして組み立て上がったのは、亜奈乃の身長と同じぐらいのバズーカ。
思わず見とれた。
俺が日本刀を修行してる間、亜奈乃は重機を使いこなせるようになっていたのか。
「獲物ヲデカクシタトコロデ、私ニ勝テルト思ッテルノ?」
「思うよ」
夢羽の言葉に冷たく答える亜奈乃。
バズーカを構えて一言。
「だって、私はあの頃の私じゃないから」
そう言って、バズーカを構える亜奈乃は俺よりも強い奴なんだ、と感じさせられた。
*






