恋に恋して② | ざっとしちゅう

恋に恋して②

待ち合わせ場所に現われたのは、すらっと痩せた男の子でした。

愛称は‘みっくん’。

みっくんは大学4年生で、卒業を目前にしており、卒業後は地元に戻って就職するとかで、学生生活最後のハッテン活動に力を入れているようでした。


みっくんのアパートに上がり込み、僕達はお互いの体験談で盛り上がりました。

僕は、みっくんに会った瞬間から、
『この人とSEXがしたい!』
と思っていたので、どうにかHな雰囲気にもって行きたかったのですが、なかなかうまくはいかず、深夜になってしまいました。


あまり長居をして嫌われたくもなったので、『帰る』と言うと、
『泊まっていったら?』
と、言ってくれました。



布団の中で、僕は過去最高といっていい位、積極的に動きました。

穿き古されて色褪せ、ゴムが緩く伸びたトランクスを剥ぎ取ると、軽く皮が被った半勃ちのチンコが出てきました。

みっくんの体系と同様に、ヒョロっとした細身のチンコでしたが、完全に勃起するとサーモンピンクのこぶりな亀頭があらわれました。


テクニックなど、たいして持っていなかった僕でしたが、精一杯しゃぶりつき、扱き合い、お互いが果てました。



明け方、まだ眠っているみっくんのチンコの皮をいじり、むりやり起こし、もう一戦交えようと、執拗に攻めました。

みっくんは、僕の扱きに薄い精液を飛ばし果て、僕もみっくんの手でイカせてもらいました。




自分のアパートに帰るため、みっくんのアパートのドアを開けると、その冬最初の雪で、あたり一面が白く輝いていました。


数日後にはアパートを引き払い、地元に帰ってしまうみっくん。


卒業式は、この土地に前日入りし、親しい友人の家に泊めてもらうと言うみっくん。


たった一度、肌と肌を重ねただけなのに、みっくんのことを好きになったのは、『たぶん、もう逢えない』という現実と、真っ白な雪景色がせつなくて、センチメンタルな気持ちに酔ってしまったから。


『どうして、もっと早く出逢えなかったのだろう…』と感傷的に想い浸り、僕は安いドラマの主人公気分から、しばらくの間抜け出せずにいました。