恋に恋して ① | ざっとしちゅう

恋に恋して ①

大学も3年になると、専門科目ばかりになり、また就職セミナーや実習などで忙しくなりました。


相変わらずケイ君やシンちゃんとも連絡を取っていましたが、以前ほどつるまなくなっていました。


だけど時々は郊外から街に出て遊んだり、テレクラで知り合った人と待ち合わせをしたりもしたかったので、軍資金の為にアルバイトを始めました。

時給750円で、ジーンズショップの店員です。
ジーンズショップと言っても、田舎の街中にあって、地元の中・高校生が自転車で立ち寄るようなお店で、ガラのあまり良くないオーナー夫妻と大学生のアルバイト2人位で運営していました。


夏前位から始めて、晩秋位までの約半年ほど勤めましたが、オーナー夫妻とは最後まで打ち解けることなく、就職活動を始めなければならないとごまかし、辞めてしまいました。



後期試験も終わり、アパートで一人暇をもてあましていた僕は、いつものようにテレクラに電話をしました。

テレクラはつながっても会話が弾むことは稀で、会話はできても、いざ待ち合わせをして会うところまではなかなか話が進まないことがほとんどでした。

その日は、運良く同世代の男の子とつながり、会話をしているうちに、同じ大学で、住んでいるアパートもすぐ近くということが分かりました。

今までに無い偶然に胸を高鳴らせた僕は、その日の深夜に、その人のアパートに上がり込む約束を取り付けました。