陽炎が過ぎてしばらく夏いきれ揺れる大地に香満ちみちて

空の切れつまんで昇る雲雀聴き土手に座りて詩をそらんじる

紫陽花の色あせてゆく側にほほづきは日日に赤くなりゆく

夏が終わる時の
奇妙さを味わうために砂浜へ行く

とりわけ午後3時から
夕日が沈むまでの時間を味わう

これが、夏が終わるということ?
そんな感じになる

それとも

あなたに出会った時の夕暮れの時間と同じ

と思ってもいい

#詩

夜深き高速道路に月沈みひとり深夜バスの座席に眠る

川霧のはれ間に見える切り崖に木材かつぎて動く人見ゆ

雪高く埋めつくされる故郷は消火栓ありと赤き棒が教える