俺は小毬と家に帰る
家に着くと、意外な人物が立っていた
朋也『杏?』
杏は俺に気づくと、どこかへ電話をかけたのち、俺の方へ近づいてきた
朋也『なんでお前がいるんだよ』
杏『あんた、結婚のことも子供ができたことも父親に話してないってどういうことよ』
渚『朋也くん』
春原『岡崎ー』
椋『岡崎くん』
俺はしばらく言葉が出なかった
小毬『と、とりあえず中に入って貰おうよ』
小毬に言われるがままに俺は四人を部屋に招き入れた
杏『本当はことみも連れてきたかったけど、あの子、今アメリカで研究中だから帰ってこれないみたい』
朋也『それで?』
杏『久しぶりに当時の演劇部のメンバーで集まれたらって思ったんだけどね』
椋『あの、岡崎くん
お父さんとちゃんとお話したほうがいいと思うんです
確かに、朋也くんの肩をこわしたりしたかもしれません
それでも、大切なたった一人のお父さんじゃないですか』
朋也『俺はあいつを父親だと思ってない』
渚『そんな』
朋也『頼むからあいつを思い出させないでくれ
あいつを忘れるために俺はあの町を出たんだからな』
杏『やっぱり時間に任せるしかないわね
こっちで少し頭冷やすといいわ
てなわけでようへい、なんか話題振って』
春原『任せてよ
小毬ちゃんだっけ?
岡崎が渚ちゃんと付き合ってたのは知ってる?』
春原が喋った瞬間、杏のハイキックが春原の顔面に直撃
朋也『これが俺の故郷の名物だ』
俺は小毬に説明する
春原『変な解説するなー』
春原は直ぐさま起き上がる
そして杏はすかさず春原に連続攻撃
その瞬間、俺は渚と目が合い、お互い意識しあう
朋也『ゴメンな、渚
俺、黙って出てきちまったけど、今は、俺は小毬と・・・』
渚『いいんです、朋・・・岡崎さん
私は、岡崎さんと一緒にいられて嬉しかったです』
渚が半べそになる
渚『私が岡崎さんを好きな気持ちは今も変わりません
でも、大好きな人が私以外の誰かを好きになったのなら、私は素直に応援したいと思います』


杏『あ、じ、じゃあそろそろ引き上げましょうか』
空気を察してか、颯爽と杏は退出しようとした
藤林と渚もそれに続く
春原は・・・気絶していた