あれだけの殺意を

見事に隠し抜いた


確かに 殺意というものを

お館様は 持っていたと思う 


でも 鬼舞辻 無惨と 

一緒にいた時間というのは 

どうだったのだろうか ?


すでに作戦は 始まっていて

 自分にできることも 決まっていて 


そして自分が 真っ向から戦って

無惨を倒すわけではないから 


そもそも 殺意が心にあったのだろうか?

必要だっただろうか?

 私はそんな風に感じる


あくまで 囮であって

 そこに無残を引き付ける 


もしくは そこでダメージを与える

戦いの始まりでしかない 


そういう意味で 心に殺意を持ってる

必要がないのではないか? とすら思う


もしそうだとしたら 

鬼舞辻 無惨 という人は

相手の心が全然 見抜けないような


ずいぶん 勘違いをしてるような

可能性も出てくる


自分と全く反対のような存在 

心が鬼でもなく地獄系でもなく


 仏のような天国系のような

 どこか炭治郎に似た 

心の中が晴れ晴れとしてるような 


すっきりとしてるような

 マイナスなものが全然ないような 


そんな心の人だとしたら 

もっとも 無惨にとって分かりにくい 

未経験 な人間なのかもしれない 


彼と真逆な存在 だからこそ

 理解できないような


自分の物差しでは

どうやっても測れないような 

そんな存在だったのかもしれない


だからこそ 精一杯 

自分の中で できる限りの表現をして

予想をして 


お館様を 表現した

、、 でも どこか それが大きく

ハズレる、という事に

なってしまったのではないだろうか


鬼舞辻 無惨にとって

そもそも お館様というのは 

表現しようがない存在だった