昔 、一緒に働いていた同僚の 倅が 

お金を借りに来て


 そのせがれとは 知り合いレベルだけれど 

私と、その人の親父さんとの 


一緒に働いて 、ともに汗を流して

 文字通り 共に 笑ったり、

 涙をこぼした事もあった

そんな10年以上の、毎日の積み重ね

心のやり取り 


それがあったからこそ

その忘れ形見である、せがれに対して

知り合いレベルなのに

こちらは、お金を貸そうとする


せがれも 良い年だけれど 

でもそういったところが 

全然、分かっていないのだろうなと感じた 


あくまで その人の 実力だったり

人間性だったり、それが認められたから

お金を借りられるのではなくて


80%90%は、ただ その今は亡き

親父の仕事ぶり、1日1日の積み重ね

信頼、それがあるからこそ

そのせがれに お金を貸してくれる


それが、分かっていないのだろうなと


こちらがお金を貸す時に 

『これは親父さんの 仕事での

毎日の積み重ねによる、ある意味 遺産だね』

と、せがれに言った 


すると倅は、 そんな事ないですよと 

その親父の積み重ねたものや 信頼

 それを簡単に否定した


本人とすれば、

それは謙遜だったのだろうけれど 


もしくは親父の仕事ぶり というものが

全然 分かっていないのかもしれない 


だから私は 心の中で

『そこは謙遜する所でもなく

    否定する所でもなく、

    親父に感謝するところだよ』と、感じた