【前処置】

まず骨髄移植の5日前から前処置の点滴が始まります。自分の場合は抗がん剤3000mlを4日間、全身放射(放射線)を移植当日の午前中と午後で合計9グレイ浴びました。想像以上に吐き気は厳しく抗がん剤を点滴した時よりも放射線を浴びた後が一番辛かった気がします。抗がん剤も放射線も致死量を体に受けるので、ここで命を落とされる方も居るそうです。それだけに確かに想像を絶する辛さが自分を襲いました。しかし、ここで感じたのは辛い治療と闘っているのはもちろん自らですが、周りの医療スタッフ(担当医、看護師)も少しでもつらそうな自分を楽にしてくれようと闘ってくれています。医師や看護師と患者の信頼関係はすごく重要だと思います。そういった支えもあり骨髄移植前処置を終え骨髄移植当日を迎える事が出来ました。

(無菌室)


【骨髄移植当日】
骨髄移植当日はまだ吐き気も強くありましたが、そんな事よりも無事に骨髄が自分の目の前に来るかどうかが不安でした。もし骨髄が来なくて移植出来なければ前処置をしてしまっているから死んじゃいますよね・・・。
でもそんな心配はよそに無事ドナーから骨髄を提供して頂きました。安堵感とありがたい気持ちでいっぱいでした。

いよいよ骨髄移植の準備が整いました。まずその時の話しにいく前に『骨髄移植』についてですが、『骨髄移植』というと大掛かりに聞こえますが点滴で輸血のようにドナーから頂いた骨髄液を自分の体の中に点滴のように肩から入れたカテーテルから入れていくだけで痛くも痒くもありません。しかし逆に、ドナーは全身麻酔をしてマルクを200回やるイメージで骨髄採取を行っているので辛いと思います。身も知らない人を善意で助けようとして下さるなんて本当に頭が下がる思いです。そんなドナーの事も考えながら骨髄移植に望みました。  

【副作用 GVHD】
レベルは上から2番目のひどさでかゆみとピリピリ感を感じました。内臓にGVHDが出ると大変苦しむ事になるそうですが、自分の場合は幸いにも内臓にGVHDは出ませんでしたが40度を越す熱がしばらく続き、ほとんど意識もまばらで自分がどの様な状況だったのか覚えていません。
このまま高熱が続くと命に関わるとの事で大量にステロイドを注入するパルス療法を行いました。




【パルス療法後一般病棟へ】
その後もGVHDは相変わらずでしたが熱も下がり体調も落ちつき移植後約2週間で無菌室から一般病棟に戻る事が出来ました。この移植前から無菌室を出るまでの約三週間を振り返ると予想通りの辛い治療となりましたがある程度は想像していた通りでありました。

【アドバイス 口腔ケア】
その中で一つ幸いだった事で私の経験値からのアドバイスとして、前処置の抗がん剤や放射線を行うとほとんどの方が口内炎で苦しむなど聞いていましたが自分は一つも出来ませんでした。もともとすぐに口内炎が出るタイプだったので口腔ケアをキチンと行いました。
どんなに吐いても熱があっても頑張って口腔ケアを行うと辛い思いをする事が一つでも減ります。特に嘔吐した時ほど口腔ケアをする事を進めます。

【移植後】
移植後一般病棟に戻ってからも血液データは直ぐには上がりません。でも移植して自分の病気が治った気がして早くも退院することばかり考えていました。でもこれだけ大掛かりな治療をした訳ですからそう簡単にはいきません。