【英国】製造業受注、12月は大きく改善＝ＣＢＩ

英産業連盟（ＣＢＩ）が発表した12月の製造業の業況調査によると、受注残高が「通常の水準を上回っている」と答えた企業の割合は「下回っている」より12ポイント少なかった。11月のマイナス21ポイントから大きく改善し、３カ月ぶりに長期平均（マイナス17ポイント）を上回った。
　ＣＢＩは11月22日～12月７日に392社を対象に調査を実施。輸出向け受注残高が「通常の水準を上回っている」との回答は「下回っている」より11ポイント少なく、こちらも前月から１ポイント改善している。
　向こう３カ月の生産見通しは「増える」と「減る」の割合が同じ（０ポイント）で、前月のマイナス９ポイントから回復。ただ長期平均（プラス６ポイント）は下回っている。また向こう３カ月間で出荷価格の引き上げを見込む企業の割合は引き下げを見込む企業を17ポイント上回り、前月の８ポイントから大きく上昇。食品・飲料・たばこ分野がけん引し、３月以降で最高水準に達した。ただ生産見通しが改善しているにもかかわらず、多くの企業は在庫を低水準にとどめている。
　ＣＢＩの首席エコノミスト、アンナ・リーチ氏は受注や生産見通しの改善を歓迎しながらも、「世界経済の状況が改善するまでは、業況は依然としてぜい弱な状態が続くだろう」と話している。

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